BLOG -SDGs and Sustainability
ブラッド・ピットの動物愛護・環境活動・慈悲活動の取り組みとは
Friday, 20 September 2024
また近年では、環境負荷の低いオリジナルスキンケアの開発をしたことでも有名です。今回は「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」をテーマに、ブラッド・ピットの動物保護活動や環境活動、慈悲活動への取り組みを解説します。
動物愛護の精神を持つブラッド・ピット
ブラッド・ピットは動物愛護の精神を持つことで知られています。まずは、ブラッド・ピットの動物愛護に向けた取り組みを見ていきましょう。
ビーガンを実践
ブラッド・ピットはビーガンを実践しているといわれています。数十年間、菜食主義を貫いており、自分の子どもたちにもできるだけ肉は食べないでほしいと考えているようです。
ブラッド・ピットがビーガンライフを送る理由には、動物保護活動への関心が高い点が挙げられます。
卵を産むニワトリの劣悪な飼育環境の改善と、このような環境で飼育されたニワトリが産んだ卵は販売を中止するよう、大手小売り流通業者に求めたこともあるそうです。
こうした動物愛護の観点から、卵を含む動物性食品を避け、ビーガンを貫いているのでしょう。
(参照:ヴィーガン・ベジタリアン生活を送っている有名人を紹介!)
(参照:ブラピも!ベジタリアンで美ボディー貫くスターたち)
エシカルなカシミア専門ブランドを共同設立
動物愛護の観点から毛皮の着用を拒否しているブラッド・ピットは、2019年に親友と共同でカシミア専門ブランドを立ち上げました。
主にトラックスーツやボタンダウンのシャツなどのファッションアイテムを製造しており、繊維はすべてカシミアを使用しています。
エシカルな山羊農場から調達されたもののみを使用し、環境・動物、人に優しい方法で作られている点が特徴です。
糸の選択や色選び、パターン作りなど、すべてピットも一緒に共同でチェックしているといいます。
(参照:ブラッド・ピットが共同設立者の“夢”から生まれたブランド 、ゴッズ・トゥルー・カシミヤに注目)
動物愛護団体を救い、チンチラの保護に貢献
ブラッド・ピットは、元妻のアンジェリーナ・ジョリーと結婚していた時代に、400匹ものチンチラの保護に貢献しています。
カリフォルニア最大のチンチラ保護場がクローズする事態に迫られた際に、ブラッド・ピット夫妻が手を差し伸べチンチラの命を守ったといいます。守られたチンチラのうち2匹は、結婚のお祝いとしてピット夫妻に贈られました。
ブラッド・ピットの環境問題への取り組みと慈悲活動
ブラッド・ピットはハリケーン被害を受けた被災地への復興支援や人道支援活動をサポートする団体を設立するなど、環境問題や慈悲活動への取り組みも手広く行っています。
ここでは活動の一部を見ていきましょう。
ハリケーン被害を受けた被災地の復興支援
ブラッド・ピットは国営環境保護団体「グローバルグリーンUSA」と共同で、ハリケーン被害を受けた被災地の復興支援プロジェクトのために「メイク・イット・ライト財団」を立ち上げました。
具体的には、ハリケーンで倒壊した家を環境に優しい資材を使って建て直すというものです。屋根にはソーラーパネルを設置し、有害物質を含まない建材を使用して建てられたエコハウスを家を失った被災者に提供しました。
また、洪水に影響されないフローティングハウス(浮かぶ家)をデザインするなど、災害対策と建築分野に対するピットの情熱が込められています。
性別を問わず使える環境負荷の少ないスキンケアを開発
ブラッド・ピットは、オーガニックワイン生産者と共同で環境負荷の少ないスキンケアを開発しました。
切り取ったブドウのつるやカモミール、緑茶などの天然由来成分を配合。肌の老化を遅らせ、上手に年をとれることを目指すスキンケア製品です。
自分の肌を健康な方法でケアすることを目的とし、性別問わず使えるのもポイント。動物由来の材料も不使用でビーガンの人も安心して使えます。
(参照:ブラッド・ピットさん、ジェンダーレスのスキンケアライン発売)
人道支援活動をサポートする団体を創設
ブラック・ピットは映画『オーシャンズ11』の制作者らと一緒に人道支援活動をサポートする「Not On Our Watch」という団体を創設しました。立ち上げには、同じく俳優のマット・デイモンやジョージ・クルーニーなどが関わっています。
これまで、紛争の続くアフリカのスーダン西部・ダルフール地方の難民を救済することを目的として、国連世界食糧計画(WFP)に50万ドルを寄付するなどの支援を行ってきました。
(参照:共演をきっかけに強める支援の輪)
(参照:ジョージ・クルーニーの慈善団体がダルフール救済のためWFPに50万ドルを寄付)
アンジェリーナ・ジョリーとの夫婦時代は、財団を設立し支援活動
元妻のアンジェリーナ・ジョリーとの夫婦時代には「ジョリー・ピット」財団を設立し、人道支援を目的とした支援活動を行ってきました。
各種チャリティー団体に寄付した金額は、年間で総額約6億円です。それには2人の養子である長男マドックスくんの故郷、カンボジアの団体への寄付も含まれています。
また、財団を通して児童養護団体「SOS・チルドレンズ・ビレッジ」にも、約15万ドル(1,275万円)を寄付し、家族を失った子どもの心のケアや子どもが安心して過ごせる環境支援に貢献しています。
(参照:ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリー、年間6億円をチャリティに寄付)
(参照:ブラピとアンジーが児童養護団体に約1,275万円を寄付!去年の1.5倍)
ブラッド・ピットのサステナビリティへの活動に今後も注目!
ブラッド・ピットは2024年に行われたアカデミー賞授賞式でも環境問題や動物保護に関してのメッセージを発信しています。さまざまな社会問題の解決に向けた行動は、サステナビリティへの社会を目指す上で必要不可欠です。
ブラッド・ピットの活動は人々の心を動かし、個人の意識向上にもつながっていることでしょう。今後もサステナビリティへの活動に注目していきましょう。
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