ウエルビーイングとは?意味や注目される背景をわかりやすく解説
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ウエルビーイングとは?意味や注目される背景をわかりやすく解説

Monday, 16 June 2025

近年、よく耳にするウエルビーイングという言葉。「幸福」や「健康」に関する言葉であり、これからの時代に必要な考え方といわれています。とはいえ、ウエルビーイングの意味や重要性がいまいちわからない人も多いかもしれません。

そこで今回は、ウエルビーイングの意味や日本で注目される背景、日本のウエルビーイングの現状を解説します!

ウエルビーイングとは?

ウエルビーイングとは、身体的・精神的・社会的に良好で満たされている状態を意味する概念のことです。心身ともに健康で、他者との関係も良好であり、経済的にも満たされている状態を指します。

 

また、一時的な幸福の「happiness」とは区別されており、「多面的で持続的な幸せの状態」を表すのがウエルビーイングの特徴です。

 

(参考:

https://www.hrbrain.jp/media/labor-management/well-being#section-1

https://www.benesse-hd.co.jp/ja/well-being/about/index.html)

ウエルビーイングを構成する「PERMAの法則」とは? 

ウエルビーイングの概念である「すべてが良好で満たされている状態」は、人によって感じ方が違うものです。そこでウエルビーイングを測る指標としてPERMA(パーマ)の法則」というものがあります。

 

ポジティブ心理学を提唱したアメリカの「マーティン・セリグマン」が、ウエルビーイングを構成する5つの要素として考案したのがPERMAの法則です。

 

  • Positive Emotion ポジティブな感情(うれしい、楽しい、感謝など前向きな気持ちを持てているか)
  • Engagement 没頭できることがある(何かに夢中になれているか)
  • Relationship 良好な人間関係(家族や友人と助け合う関係を築けているか)
  • Meaning and Purpose 人生の意義や目的(自分は何を目的に生きているのか)
  • Achievement/ Accomplish 達成感(何かをやり遂げて達成感を得られているか)

 

以上の5つの要素がすべて満たされている状態をPERMAの法則とし、「ウエルビーイング」であると表しています。

 

(参考: https://sdgs.kodansha.co.jp/news/knowledge/40247/)

日本でウエルビーイングが注目される背景 

日本でウエルビーイングが注目される背景には、働き方改革の推進やSDGsでの言及、新型コロナウイルス感染症の拡大などがあります。これらについて詳しく見ていきましょう。

 

あわせて読みたい: サステナビリティにつながる健康経営とは?関連性や事例を解説

 

<働き方改革の推進> 

日本でウエルビーイングが注目される背景のひとつに、働き方改革の推進があります。働き方改革とは、働く人々が子育てや介護などの事情や個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を、自分で選択できるようにする取り組みです。

 

この改革によって働き方の多様化が進み、より自分らしい働き方が重要視されている理由から、ウエルビーイングへの関心が高まっています。

 

SDGs3「すべての人に健康と福祉を」での言及> 

持続可能な社会を目指す「SDGs」の3番目の目標に「すべての人に健康と福祉を」があります。英語の表記ではGood Health and Well-Beingとされており、ウエルビーイングが含まれているのです。

 

ここで意味する「健康」は、病気になる・ならないの身体的な健康だけでなく、精神的や社会的に満たされた状態を指しています。SDGsの取り組みは世界中で広がっており「健康=ウエルビーイング」という考え方も浸透しつつあります。

 

<新型コロナウイルス感染症の拡大> 

新型コロナウイルス感染症の拡大によって、多くの企業がテレワークやリモートワークを導入しました。それによって働き方の多様化が進んだ一方で、コミュニケーション不足や孤立が原因で、メンタルヘルスの不調を訴える人が増えるといった問題も発生しています。

 

従業員がやりがいを感じながら働ける環境づくりとしても、ウエルビーイングが求められ、注目されています。

 

(参照: https://sdgs.kodansha.co.jp/news/knowledge/40247/)

世界幸福度ランキングから見える日本のウエルビーイングの現状 

日本におけるウエルビーイングの満足度は世界の中で遅れをとっています。それは世界幸福度ランキングの結果から見ても明らかです。ここでは、日本のウエルビーイングの現状をチェックしていきましょう。

 

2025年世界幸福度ランキングで日本は51位> 

国際連合の「持続可能開発ソリューションネットワーク」が発表している、世界各国の幸福度を調査したランキングがあります。2025年、日本の幸福度ランキングは世界55でした。

 

2021年から2023年までは上昇が続いていたものの2024年から下落し、相変わらず先進国では最下位という結果になっています。日本は物質的にも経済的にも豊かな方ではありますが、一人ひとりが実感できる「心の豊かさ」「幸福感」は低い傾向にあるといえるでしょう。

 

<日本のウエルビーイング満足度は44%> 

とある日本の民間企業が行った調査では、世界15カ国の中で日本のウエルビーイング満足度は44%で、15カ国中最下位とされています。

 

上位には、「インド(88%)・メキシコ(81%)・アメリカ(77%)・ドイツ(74%)・イギリス(71%)」がランクインする結果となりました。

 

日本の現状では、ウエルビーイングを導入している企業は約半数しかなく、働き方の満足度や自由度が低いことが、日本のウエルビーイングの満足度が低い理由として考えられています。

 

(参照: https://kiwi-go.jp/column/wellbeing-improvement/)

ウエルビーイングの満足度を上げるには個人や企業での取り組みが不可欠 

ウエルビーイングを測る指標には「PERMの法則」があり、それらがすべて満たされている状態が、ウエルビーイングが高い人といえます。日本のウエルビーイングの現状は低いため、企業の取り組みが不可欠です。

 

また、良好な人間関係を築く上で重要な「他者への寛容さ」も重要になります。ウエルビーイングの向上を目指して、大きな意味での「健康」を目指していきましょう。

 

(参照: https://forbesjapan.com/articles/detail/51232/page2)

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