植物工場を通してU.S.M.Hが目指すもの

 今回のgreen growersプロジェクトを通して、私たちU.S.M.Hは初めて植物工場という業態に挑戦を行います。なぜ小売業であるU.S.M.Hが製造業を行うのでしょうか。それは、製造から販売まで一貫したサプライチェーンを構築することで、お客様に新しい価値をもった商品を提供することができると確信したからです。

 従来の農業は多くの問題を抱えていました。野菜を収穫してから食卓に届けられるまでに多くの市場を経由する必要があるため、多大な労力がかかるうえ、鮮度劣化を引き起こす原因となっていました。また、異常気象や自然災害によって生産や供給の安定性に不安がありました。
これらの問題を解決するために、植物工場の経営を行う決断に至ったのです。

 植物工場の最大のメリットは、植物の育成環境をコントロールできることにあります。植物工場では緻密に育成環境を制御することで、台風のような自然災害や、虫害といったリスクを減らし、安定的供給が可能です。加えて、病害・虫害リスクが低くなることで農薬の使用を抑え、安心・安全な植物の栽培ができます。こうして栽培された植物は、収穫後直ぐに自社の物流網に載せられることになります。無駄な経由地を省くことで流通にかかる労力と時間を圧縮し、圧倒的な鮮度の商品を供給することが可能となっています。

 また、私たちは植物工場を通して社会問題の解決にも取り組んでいきます。
 今、世界的に水不足が問題となっており、今後の人口増加に伴って問題はますます深刻になると予想されています。特に農業は水を大量に必要とし、にもかかわらず、使用された水の大半は植物に吸収されることなく、地面へ流出してしまいます。植物工場であればそのような無駄は発生しません。水の循環型栽培装置が導入され、限られた水を最大限に活用することができます。私たちの栽培装置を使用すれば、露地栽培と比較しレタス1株あたり12Lもの水を削減することができます。
 更に常に育成状態を管理しているため、最適な状態での収穫が可能となります。それは商品の栽培時・収穫時に発生するフードロスを抑え、栽培に投入された資源を最大限に活用することに繋がっているのです。

 社会やお客様のニーズは変化し、食は単に「栄養をとるため」から「楽しむため」へと変化しています。私たちも単なる販売者から“製造小売業”になることで、この変化にしっかりと答え、新しい食のかたちを示していきたいと考えています。

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