レジ袋が有料化されてから約2年経った今、スーパーやコンビニではエコバッグを使っている人をよく見かけるようになりました。
今回はレジ袋が有料化された理由を振り返り、レジ袋を買わない人はどれくらい増えたのか、またエコバッグを忘れてしまいがちな人のために、エコバッグ忘れの防止対策もあわせて紹介します。
日本では2020年7月1日から全国でレジ袋が有料化されました。それ以前から有料化しているコンビニやスーパーもありましたが、環境省からレジ袋の有料化が義務づけられたことにより、1枚あたり2円〜5円ほどで販売されるようになりました。
では、なぜレジ袋が有料化されたのでしょう。それは、レジ袋の原材料であるプラスチックが環境汚染の原因のひとつであるためです。
プラスチックの製造・廃棄の際に排出される二酸化炭素(CO2)の量が、2050年には全体のCO2排出量の15%を占めると予測されています。また、プラスチックの廃棄処理の量がひっ迫しており、廃棄処理にかかるコストが増大しているといいます。
さらに、大阪湾に沈むレジ袋の数が推計300万枚に上るとされているほか、2050年には世界のプラスチックごみの量が海洋に生息する魚の量を上回るとまでいわれているのです。
日本はレジ袋を含むプラスチック容器包装の一人当たり廃棄量が、世界の主要な国・地域の中ではアメリカに次いで2番目に多い国です。
これらの問題を解決するためには、私たちの日常生活に身近なレジ袋を有料化し、国民一人あたりのプラスチックごみの量を減らすことが必要不可欠なのです。
(参照:どうしてレジ袋を有料化するの?)
環境省では全国のレジ袋有料化に伴い、日々の買い物にマイバッグ(エコバッグ)を持参してレジ袋を買わないことを習慣化してもらう「レジ袋チャレンジ」というキャンペーンを打ち出しています。
キャンペーンが始まった2020年3月当初、レジ袋をもらわない人は3割でした。その後、環境省が2020年11月に行ったWEB調査では、1週間レジ袋を使わなかった人が3割から7割に増加しています。
早い段階でキャンペーン目標の6割を達成できたことは、レジ袋を使わない習慣が世間に定着してきた表れともいえるでしょう。
引き続きレジ袋チャレンジは続いているため、まずは「1週間レジ袋を使わない」と自分で決めてチャレンジしてみてはいかがでしょう。1週間続けることでエコバッグを持参することが習慣化されていきますよ。
(参照:レジ袋チャレンジとは)
「エコバッグは持ってるけど、ついつい家に忘れてしまう…」そんな人は意外と多いかもしれません。
買い物目的ではなく出掛けた先でちょっとした買い物をする際に、エコバッグを持っていなかったなんてことはよくある話です。
ここではエコバッグ忘れ防止のため、いくつか対策法を紹介します。
レジ袋が有料化された今、エコバッグを持ち歩くことは節約にもつながります。1枚5円のレジ袋を毎日買うと、年間で1,825円の支出になります。
1枚数円だとしても積み重なると決して少ない支出ではないでしょう。レジ袋を買わない習慣はプラスチックごみの削減につながり、地球環境を守るだけでなくお財布にも嬉しいメリットがあります。
ぜひ今回紹介したエコバッグ忘れ防止対策を実践し、レジ袋削減を継続していきましょう。
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