BLOG -SDGs and Sustainability
歌手・MISIAさんのサステナブルな取り組み|きっかけや活動内容も
Wednesday, 14 August 2024
MISIAさんは何をきっかけにサステナブルな取り組みを始めたのでしょうか?今回は、MISIAさんがサステナブルな取り組みを始めたきっかけや、活動に込められる思い、行っている活動内容について解説します!
(参照:BIOGRAPHY | 【公式】MISIA | MISIA OFFICIAL SITE)
MISIAさんがサステナブルな取り組みを始めたきっかけ
サステナブルとは「持続可能」という意味を持つ言葉で、近年では世界中の国や企業で「サステナブルな社会=持続可能な社会」を目指す取り組みが行われています。
サステナブルな社会を実現するための目標として策定されたのが「SDGs」です。MISIAさんがSDGs達成につながるサステナブルな取り組みを始めたきっかけは、2007年にアフリカを訪れたことでした。
もともとソウル・ミュージックに影響を受けていたMISIAさんは、そのルーツであるアフリカに強い関心を持っていたといいます。
アフリカについて学んでいく中で、世界の貧困問題や環境問題、差別問題はすべてつながっているのではないかと考えるようになったと話しています。
そして実際にアフリカを訪れた際に、貧困問題の深刻さを実感し、その要因としてアフリカの社会システムに問題があると考えたのです。
このとき教育の重要性を感じたと同時に、私たち自身もアフリカについて学ぶ必要があることに気づいたそうです。
それ以来、マラウイやマリなどさまざまな場所を訪れ、2008年には途上国の子どもたちへの教育支援を行う「Child AFRICA」を、2010年には著名人の社会貢献活動をサポートする団体「mudif」を立ち上げました。
現地の状況や文化を肌で感じながら、10年以上にも渡りサステナブルな社会に通ずるさまざまな支援活動を行っています。
(参照:-MISIAさんがアフリカに関心を抱いたきっかけは、やはり音楽だったそうですね。)
(参照:mudef ; Music Design Foundation)
(参照:MISIA × JICAトークイベント 「〜アフリカをもっと身近に アフリカをもっと子どもたちに〜」)
(参照:音楽を通じてメッセージ発信)
サステナブルな世界を目指すMISIAさんの活動
貧困問題や環境問題、差別問題などすべてがつながっていると考えるMISIAさんは、自身が立ち上げた「Child AFRICA」や「mudif」を通してさまざまな社会貢献活動を行っています。ここではその一部をご紹介します。
アフリカ・ケニアの子どもたちの教育を支援するプロジェクトを開始
ケニアの首都ナイロビにあるアフリカ最大のスラム、「キベラ」のマゴソスクールを支援するプロジェクトを行っています。スラムとは、きれいな水へのアクセスが難しく、衛生設備や十分な居住スペース、耐久性のある家が備わっていない地域のことです。
このような劣悪な環境で育つ子どもたちやスクールを応援しています。音楽活動を通じて集まった寄付金は、子どもたちの生活や教育を支えるスクールの運営費用、スクール卒業後の進学奨学金などにあてられています。
スラムの子どもたちが十分な教育を受けて、より良い仕事に就き、収入を得ることで暮らしが豊かになるのを目指すプロジェクトです。
(参照:Project Magoso(プロジェクト・マゴソ))
森の保全活動を通して生物多様性の重要性を伝える取り組み
石川県森林公園で、森の保全活動を通して生物多様性を守る重要性を伝えるプロジェクト「MISIAの森」にも取り組んでいます。
石川県・津幡町の協力を得て、MISIAの森で植樹や下草刈りといった森の保全活動を行うほか、子どもたちが未来の地球環境を考えるきっかけになるよう、豊かな森づくりをアートを通して行っています。
例えば、2015年から8年連続で行っている石川県の里山里海をテーマにしたフォトコンテストもその活動のひとつです。誰でも気軽に参加でき、自然の豊かさや生物多様性の尊さを感じられる企画が魅力になっています。
(参照:MISIAの森プロジェクト – SATOYAMA BASKET)
自身が手がけるエシカルショップを自由が丘にオープン
MISIAさんは2021年7月に自由が丘でエシカルショップをオープンしています。エシカルは「倫理的」「道徳的」という意味を持ち、人や環境、社会に配慮して作られた商品は「エシカルな商品」と呼ばれています。
エシカルショップは、MISIAさんが「社会貢献活動を行ってきた中で、学んだことや出合ったものを紹介できる場所を作りたい。エシカル消費という選択肢を知ってほしい」という思いでオープンしました。
エシカルショップでは、MISIAさんが実際に使って良かった物がセレクトされており、海洋プラスチックごみが出ない竹材の歯ブラシや、環境や農家の人々の健康に配慮したオーガニックコットンのタオルなどが取りそろえられています。
(参照:MISIAさんにインタビュー!注目の新エシカルショップ「MY CHOICE MY LIFE」に込められた想いとは【サステナブルチャレンジ】)
MISIAさんの音楽や支援活動を通して社会問題について学んでいこう
紹介した活動以外にも、アフリカの子どもたちの心に触れて欲しいという思いで、ケニアとザンビアの子どもたちが描いた絵を集めた絵画展を東京で開催したり、アフリカをテーマにした絵本を執筆し、売上金の一部を寄付したりと数多くの活動を行っています。
また、2019年の紅白歌合戦では自身のステージでLGBTQを象徴するレインボーフラッグが掲げられ、ジェンダー平等を訴えたパフォーマンスが話題になりました。
MISIAさんは国境を取っ払ってアフリカや世界の子どもたちをみんなで育てるような気持ちで、社会問題を見つめ、多様な文化を受け入れられる世界になってほしいと願っています。
MISIAさんの音楽や支援活動を通して、貧困問題や環境問題、差別問題などを学んでいくことから始めていきましょう。
(参照:NHK紅白歌合戦でMISIAがレインボーフラッグ掲げ性の多様性を訴え、稲垣吾郎MC新番組では局内の性的マイノリティの声を紹介)
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