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サステナブルとSDGsの違い|それぞれの意味と2つの関係性
Tuesday, 05 December 2023
そこで今回は、サステナブルとSDGsのそれぞれの意味や違いに加え、関係性についても解説します。
サステナブルとは?
まずはサステナブルの意味から確認していきましょう。サステナブルとは「持続可能」という意味を持ちます。
昨今では「サステナブルな社会」「サステナブルな商品」のように用いられており、これらは「持続可能な社会」や「持続可能な商品」を表しています。とはいえ「持続可能な社会って何?」と疑問が浮かぶかもしれません。
ここで意味する持続可能とは、自然環境や資源に配慮しながら経済成長を目指し、安定した社会を築いていくことを指します。
「サステナブル」という言葉には、環境や社会に負荷をかけない新しい仕組みを取り入れながら、経済の発展を目指しつつ、美しい地球環境を守っていくという意味合いが込められているのです。
SDGsとは?
続いてSDGsについて確認していきましょう。SDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称で日本語では「持続可能な開発目標」です。
SDGsは2015年に国連サミットで採択され、2030年までに持続可能でより良い世界を実現することを目標としています。SDGsは持続可能でより良い世界のことを「地球上の誰ひとり取り残さない世界」と表現をしているのがポイントです。
SDGsでは誰一人取り残さない世界を築くための具体的な目標が定められています。「貧困をなくそう」や「気候変動に具体的な対策を」など、全部で17のゴールと、その達成に向けた169のターゲットで構成されています。
サステナブルとSDGsの関係性
サステナブルとSDGsは異なる意味を持つ言葉ですが、共通点があることに気づいた人もいるかもしれません。SDGsには「サステナブル」という言葉が含まれているように、SDGsも持続可能な社会を目指しているという点です。
つまり、サステナブルが意味する「自然環境や資源に配慮しながら経済成長を目指し、安定した社会」をつくるためには、SDGsの目標を達成していくことが不可欠というわけです。
また、反対にいえばSDGsが目指す「誰一人取り残さない世界」を目指すには、サステナブルな取り組みが不可欠といえます。
サステナブルは「持続可能な社会をつくる」という「理念」に対し、SDGsは持続可能な社会をつくるための「目標」を指しますが、2つは関係しており目指す方向性は同じということです。
サステナブルな取り組みがSDGs達成につながる!その例を見てみよう
サステナブルな取り組みがSDGsの達成につながります。ここでは個人でできるいくつかの取り組み例を見ていきましょう。
マイボトルやマイバックの活用はSDGs目標12・14に貢献!
マイボトルやマイバッグを活用すると、ペットボトルやレジ袋といったプラスチックごみを削減できます。プラスチックごみは適切に処理されず海に流出し、自然分解されずにマイクロプラスチックとなって海洋環境や生態系に悪影響を及ぼす問題が起きています。
マイボトルやマイバッグを使うことは、SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」につながる取り組みです。
また、SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」で問題視されている大量消費を抑えることにも貢献できます。
節電をしてSDGs目標13に貢献!
日常生活の中でこまめに電気を消し、冷暖房を使い過ぎないようにするといった節電対策でエネルギー消費を抑えられます。エネルギーを使うとCO2が排出されるため、節電はCO2排出量を抑えることにつながるのです。
CO2の排出量は地球温暖化や気候変動の大きな要因ともいわれているため、節電をしてCO2排出量を削減することはSDGs目標13「気候変動に具体的な対策を」に貢献できます。
SDGs達成を目指してサステナブルな取り組みを実践しよう
サステナブルは「理念」、SDGsは「目標」ですが、どちらも「持続可能な社会を目指していく」という共通点があります。目指す方向性が同じであるため、サステナブルな取り組みを実践することで、SDGsの達成に貢献できます。
サステナブルな取り組みによってSDGsの17ある目標のうち、どの目標達成につながるのか考えてみるのも良いでしょう。ぜひ、SDGs達成を目指して、自分にできるサステナブルな取り組みを実践していきましょう!
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