気候変動の主な要因は温室効果ガスによる地球温暖化といわれていますが、温室効果ガスは温暖化だけでなく酸性雨も引き起こしていています。
酸性雨とは雨・霧・雪に酸性物質が混ざったものを指し、自然環境や生物、人間、建物などに悪影響を及ぼすとして問題視されているのです。そもそも酸性雨はなぜ発生するのでしょうか。
今回は気候変動のひとつでもある酸性雨が発生する仕組みに加え、自然環境や人への影響を解説します!
まずは酸性雨が発生する仕組みや、普通の雨との違いについて確認していきましょう。
酸性雨は強い酸化物質が含まれる雨で、自然環境や人間にさまざまな影響を及ぼす可能性があるといわれています。
日本では酸性雨を防ぐための対策として、環境省が「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク(EANET)」に参加し、酸性雨の状況把握や解明に力を入れています。
では、個人的にできる対策には、何があるでしょうか。石油の燃焼によって酸性雨の原因物質が大気中に排出されるため、自動車の使用を抑えることなどが挙げられます。
しかし、私たちが普段使っている電力のほとんどが化石燃料を原料としたエネルギーであり、物を製造する過程や処理する過程でもエネルギーを消費しています。
日常生活の中でエネルギーの消費を抑えることが、酸性雨を防ぐのに最も重要なことといえるでしょう。
電気の無駄遣いに気をつけたり、物を買い過ぎないようにしたり、資源をなるべく長持ちさせる工夫をしたりと、生活の中でできることはたくさんあります。これらは地球温暖化対策になり、気候変動対策にもつながる取り組みです。
酸性雨を防ぎ、気候変動による異常気象を抑えるためにもぜひ、エネルギー消費を減らす生活を心掛けていきましょう!
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