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ビリー・アイリッシュが取り組む気候変動に向けた具体策とは?

Wednesday, 21 August 2024

アメリカ・カリフォルニア州生まれのアーティスト「ビリー・アイリッシュ」。若干18歳にして全米チャート1位を獲得するなど、今大注目のシンガーソングライターです。そんな彼女は、気候変動対策を呼びかける発信や環境に配慮した取り組みも率先して行っています。

今回は、The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)をテーマに、ビリー・アイリッシュの気候変動対策への具体的な取り組みについて解説します。

ビリー・アイリッシュとは?

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現在22歳のビリー・アイリッシュは、アメリカ・ロサンゼルスに在住するシンガー・ソングライターです。2019年にリリースしたデビューアルバムでイギリス、アメリカを含めた全18カ国の地域で1位を獲得しています。

アメリカのビルボード・アルバムチャートでは史上最年少で1位を獲得。また、シングル「bad guy」が世界中で大ヒットし、グラミー賞では39年ぶり史上2度目となる最年少での主要4部門を制覇しました。

俳優として活躍する父と俳優兼アーティストの母の間に生まれたビリーは、学校には通わず自宅学習をしながら、自由に自分の興味があることを学んでいったといいます。

自分らしく生きることを大切に育てられたビリーは、独自の感性を磨き、絶対的な個性を育みました。社会へのフラストレーションなど、自分の感情をストレートに表現した言葉は、同世代のティーンエージャーの心を掴み、多くの人々から支持されています。

(参照:改めて知るビリー・アイリッシュ:『真夜中乙女戦争』主題歌を務める新世代スターが持つ7つの魅力)
(参照:BIOGRAPHY – ビリー・アイリッシュ | Billie Eilish)

気候変動問題に取り組むよう呼びかけるビリー・アイリッシュ

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若くして現代の音楽シーンをリードし、強い影響力を持つビリーは、気候変動対策への行動やメッセージでも影響力を発揮しています。もともと動物由来を避ける家族の影響で12歳からビーガンを実践しており、環境問題への関心は高かったといわれています。

ビリーは2021年9月にニューヨークで行われたグローバル・シチズン主催のイベントで、社会全体で気候変動対策を行う必要があると訴えました。

2019年にリリースした地球温暖化に警鐘を鳴らす楽曲「all the good girls go to hell」のMV(ミュージックビデオ)は、公開からわずか7時間で再生回数500万回を突破。

MVでは天使に扮したビリーが燃え盛る土地に舞い降りて、よろめきながら歩いて行く様子が演出されています。

歌詞の中には「hills burn in california(カリフォルニアの丘が燃える)」という言葉も含まれており、気候変動の影響で昨今頻発しているカリフォルニアの山火事を意味しているのでしょう。

ビリーはこのMV発表に伴い、気候変動に対するデモ参加の呼びかけや、SNSなどを通して気候変動へ関心を向けるよう促しています。
(参照:ビリー・アイリッシュ、「all the good girls go to hell」のミュージック・ビデオを公開!7時間で540万回再生越え – ビリー・アイリッシュ)

ビリー・アイリッシュが取り組む気候変動対策

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ビリーアイリッシュは、気候変動対策について「強制はしたくない」と話しています。その代わり、自身のワールドツアーで環境に配慮した取り組みを行うなど、気候変動に向けたあらゆる対策を自身の活動を通して伝えています。

ここではその一部を見ていきましょう。

「Happier Than Ever ワールドツアー2022」ではさまざまな面で環境に配慮

2022年に実施されたワールドツアーでは、以下のように環境に配慮した形で行われました。

・アーティストやスタッフのケータリングは100%プラントベースフードに
・ライブ会場で販売されるフードにもビーガンメニューを導入
・再利用や生分解可能な食器類を使用
・余った食品などはすべて地元のフードバンクに寄付
・ライブ会場でのプラスチックストロー廃止
・ライブ会場に給水スポットを設置し、マイボトルを推奨
・環境保護団体に向けた募金活動の実施
・環境保護活動に向けた署名の呼びかけ
・ツアー中に利用したホテルのアメニティー(未使用)をリサイクルボックスで回収
・ツアー中の移動やホテル滞在、会場のエネルギー使用などで発生した二酸化炭素(CO2)の量を測定し、カーボンオフセットするために環境保護プロジェクトに寄付
・プライベートジェットは使わず、一般の旅客機で移動

ビリーがビーガンを実践していることもあり、ケータリングをはじめライブ会場で販売されるフードにも100%植物由来のプラントベースフードが用意されました。また、プラスチック削減など、ごみの削減にも力を入れています。

さらにツアー中に発生した二酸化炭素を実質ゼロにするための寄付など、徹底的な気候変動対策に努めていることが伺えます。

加えて、ビリーは自身のワールドツアーに限らず、日本での来日公演の際にも給水スポットやプラントベースフードを導入しました。

(参照:ビリー・アイリッシュらが取り組む気候変動への具体策。ライブやツアーで私たちもできるアクションとは?)

音楽フェスの出演でもステージで使う電力を太陽光発電に

スペインの音楽フェスに出演した際には、ステージで使う電力に太陽光発電を利用しました。これによって電力消費による二酸化炭素の排出量を抑えることに成功しています。

こうした取り組みは、気候変動に関心を持ち行動するミュージシャンを支援する非営利団体との提携によって実現しています。

(参照:REVERB | Billie Eilish: Happier Than Ever World Tour Impact Report)

ビリー・アイリッシュは2024年もサステナブルなワールドツアーが決定

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ビリー・アイリッシュは、その他にも環境問題をテーマにしたドキュメンタリー映画をプロデュースしたり、ハイブランドとのコラボでアニマルフリー素材のバッグを発売するなど、音楽シーンを超えて活動し、世界中の人々に影響を与えています。

ビリー・アイリッシュの取り組みから学び、個人でもできる気候変動対策を実践していきましょう。
あわせて読みたい: 家庭でできる気候変動対策|夏だからこそできる取り組みは?

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