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地球温暖化が引き起こす気候変動への対策|緩和と適応とは?

Wednesday, 04 May 2022

地球温暖化とは大気中の二酸化炭素(CO2)やフロンガス、メタンガスといった温室効果ガスが増加し、地表面の温度が上昇する現象のことです。

また地球温暖化は、気温上昇だけにとどまらず、地球全体の気候を変える「気候変動」を引き起こします。この気候変動への対策で重要なのが「緩和」と「適応」です。

今回は、気候変動によって今世界では何が起きているのか、また気候変動への対策である緩和と適応とは何かを解説します!

気候変動で起きている現象

気候変動によって、今世界ではどのような現象が起きているのでしょうか。世界の平均気温は1981年〜2010年の間に、100年間で0.75℃というペースで上昇しています。

その影響として、世界では北極海域の氷の減少や、海水温の上昇、さらには海面の上昇が起きています。その結果、サンゴの白化現象や魚の餌となるプランクトンの減少など、生態系に悪影響が及んでいるのです。

また、気温の上昇によって山火事や干ばつ、洪水なども増加しています。日本も例外ではありません。集中豪雨による大規模な土砂災害や、猛暑による熱中症搬送者の増加などがすでに起きています。異常気象による農作物の品質や生産量の低下など、農業への影響も出始めています。

地球の状況を改善するためには、今すぐ私たち一人ひとりが気候変動への対策に取り組むことが重要不可欠なのです。

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気候変動への対策は「緩和」と「適応」が必要

気候変動への対策は、緩和と適応の両方が必要となります。「緩和」とは温室効果ガスの排出を削減しつつ、森林を育てるなどしてCO2の吸収率を上げ、地球温暖化の進行を防ぐ対策のこと。一方「適応」とは、気候変動が及ぼす影響に対し、被害の軽減を図る対策のことです。ここまで聞いて、緩和が重要なことは理解できるかもしれません。

しかしなぜ適応が必要なのでしょう。それは、これまで排出してきた温室効果ガスの蓄積があるため、緩和をしても気候変動はすぐに止まらないからです

つまり、たとえ今温室効果ガスの排出を一切止めたとしても、しばらく気温は上昇し続けるということ。被害を最小限に抑えるには、適応が必要なのです。

例えば、農業でいえば、高温に強い品種を改良したり、日射を遮る工夫をして作物の劣化を防いだりすることも適応の例としてあげられます。

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私たちにできる気候変動対策

では、私たちにできる対策は何があるでしょうか。緩和策と適応策にわけて紹介します。

<緩和策>

・節電・省エネを心掛ける
日常生活の中で、節電や省エネを心掛けましょう。家庭から出る二酸化炭素(CO2)排出量は、全体の約15%を占めるといわれています。照明やテレビのつけっぱなしや、エアコンの使い過ぎなどに注意することで、CO2排出を抑えることができます。

・再生可能エネルギーを導入する
太陽光パネルを設置するなど、再生可能エネルギーを導入するのもおすすめです。自然のエネルギーを利用するため、CO2が排出されることもありません。また石炭、石油、天然ガスなどとは違い、資源がなくなる心配がないのもメリットです。

・自動車の移動はなるべく控え公共交通機関を使う
自動車の移動はなるべく控え、公共交通機関を使うようにしましょう。自動車からの排気ガスは地球温暖化の原因のひとつです。近場であれば、徒歩や自転車を利用するのも良いでしょう。

・食品ロスなどのごみを減らす
食品ロスなど、家庭から出るごみを減らすよう心掛けましょう。ごみを廃棄処分する際にも、大量のCO2が排出されます。食べ残さないこと、作り過ぎないことも大切です。

・植樹などの森林保全活動に参加する
植樹などの森林保全活動に参加するのもおすすめです。森林にはCO2を吸収し酸素に変え、大気中に放出する働きがあります。森林を増やすことで、地球温暖化を防ぐことにつながります。

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<適応策>

・夏は熱中症予防のためにこまめに水分補給する
暑い日は熱中症予防のために、こまめに水分補給するようにしましょう。軽い脱水症状になると喉の乾きを感じないため、喉が乾いてなくても水分補給をすることが大切です。また、室内でも熱中症になることがあるため、屋内外問わず、水分を摂るようにしましょう。

・台風や豪雨の被害を防ぐために防災アプリなどを活用する
台風や豪雨などの自然災害を防ぐ方法として、防災アプリなどを活用しましょう。防災アプリを事前に入れておくことで、危険な地域、災害状況や避難情報などをいち早く知ることができ、身の安全を守れます。

・蚊による感染症予防のために、虫よけ対策をする
蚊による感染症予防のために、外出の際には虫よけ対策をするようにしましょう。地球温暖化によってデング熱やジカ熱などの感染症を媒介する蚊が北上してきています。

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「緩和」と「適応」2つの対策で気候変動による影響を抑えよう

今のまま温室効果ガスを排出し続けていれば、21世紀末には世界の平均気温は約4℃上昇すると予測されています。しかし、今から緩和策を着実に行うことによって、1℃の上昇に抑えることができるともいわれています。

気温の上昇を抑えるためには、地球温暖化の原因となるCO2の排出を抑え、吸収率を上げるよう取り組むことが不可欠です。そして、緩和だけでなく適応もしていかなければ、気候変動の危機を乗り切ることはできません。

私たち一人ひとりができるだけ緩和に向けて努力し、適応していくことで気候変動による影響を最小限に抑えることができます。未来のために地球環境を守っていきましょう。

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