そもそもミニマリズムとは「最小限主義」を意味し、自分の心地良さや時間を大切にするために無駄を省いて生きるという考え方を指します。ミニマリズムなホテルとは、そのミニマリズムが体験できるホテルのことです。

具体的にはデザイン性や機能性、快適さや心地良さを追求し、必要最低限のサービスや設備を提供するホテルです。ミニマリズムを体験できるホテルとして、日本をはじめ海外でも拡大しつつあります。

ミニマリズムに憧れているけれど忙しくてなかなか部屋が片づかない人や、ミニマリズムな暮らしの心地良さを一度味わってみたいという人におすすめです。

ミニマリズムなホテルには、無駄を削ぎ落したシンプルな空間でありながら、心地良さやラグジュアリー感が味わえるといった魅力があります。

ここからは、ミニマリズムなホテルの特徴をチェックしていきましょう。

ミニマルデザインを取り入れた外観と内観

ミニマリズムなホテルでは、ミニマルデザインを取り入れた外観と内観が特徴です。ミニマルデザインとは、無駄を削ぎ落したシンプルですっきりとしたデザインを指します。

無機質のように思われるかもしれませんが、落ち着いた雰囲気が感じられ、心身共にリラックスできるのが良い点です。

必要最低限の家具が置かれた、洗練された客室

ミニマリズムなホテルでは、必要最低限の家具が置かれた洗練された客室が特徴です。中には、ベッドと机のみの部屋などもあり、集中して作業したり、ゆっくり体を休めたりするのに適した空間となっています。

余計な物がない部屋で過ごすことで、心が研ぎ澄まされ、良いアイデアも生まれることでしょう。

こだわり抜いた品質の良いアメニティ

ミニマリズムなホテルでは、必要最低限の物に厳選しつつ、こだわり抜いた品質の良いアメニティを取り入れているのが特徴です。

例えば機能性の高いドライヤーや、上質な素材のタオル、無添加で肌に優しいボディーソープなどが挙げられます。お客様が快適に過ごせるよう、細かいところまで配慮されているのがポイントです。

ミニマルでありながら心地良さやラグジュアリー感が味わえる

ミニマリズムなホテルの客室は、決して広い部屋というわけではありません。しかし、ミニマルな空間でありながら心地良さやラグジュアリー感が味わえます。その秘密は、高級感のある家具やレイアウト、インテリアへのこだわりです。

部屋が広く見えるように家具を配置し、シンプルな空間に映えるインテリアを取り入れることで、ラグジュアリーな雰囲気が生まれます。

広い部屋でなくても心地良さやラグジュアリー感が味わえることに、驚きを覚えるでしょう。

価格が比較的安い

ミニマリズムなホテルは、一般的なホテルに比べて価格が安い特徴があります。中でもカプセルタイプのホテルでは、1泊3,000円〜泊まれるなど驚きの価格です。

部屋がミニマルでも狭苦しいことはなく、ふかふかのベッドでゆっくりくつろげます。価格が比較的安いため、ちょっとした気分転換や、自分へのご褒美に泊まるのもおすすめです。

ここからは、日本で話題になっているミニマリズムなホテルの事例を見ていきましょう。

カフェバーや食パン専門店が併設しているミニマリズムホテル

ミニマルでありながらぜいたくな時間が過ごせるミニマリズムホテルです。

木の温もりを感じられる落ち着いた雰囲気の客室で、カプセルタイプの部屋や最大2名で利用できるプライベートルームなどが選択できます。どちらのタイプもふかふかの上質なベッドが設置されているのが魅力です。

また、男湯と女湯に分かれたシャワールームと浴場には大きなヒノキ風呂があり、心地良い香りに包まれながら疲れを癒やせます。

さらにカフェバーや食パン専門店が併設しており、朝は宿泊者専用スペースとしておいしい朝食を楽しめるのもポイント。シンプルかつリーズナブルな価格でぜいたくな時間を過ごしたい人におすすめのミニマリズムホテルです。

「泊まれる茶室」がテーマのミニマリズムホテル

茶室のようなミニマルな空間に泊まり、禅体験ができるミニマリズムホテルがあります。
日本の伝統と文化を感じさせる和テイストとシンプルモダンを掛け合わせた、おしゃれなフロアが特徴。

客室は1畳～2畳ほどの小さな個室空間ですが、睡眠の質を高める極上のベッドと高さ2mの天井で快適に過ごせます。

また、各部屋には日本画が掛け軸のように飾られているのもポイント。ラフに羽織れる着物をイメージしたルームウェアや、モノトーンに統一されたアメニティが充実しているところも魅力です。「ミニマリズム×禅」が体験できる唯一無二のホテルといえるでしょう。

（参照:ミニマルな禅空間に泊まる。日本橋人形町に「hotel zen tokyo」登場)

ミニマリズムなホテルは無駄を削ぎ落したシンプルな空間でありながら、心地良さやラグジュアリー感が味わえます。ミニマルな客室でも上質なベッドで快適に眠れるため、心身の疲れを癒やせるでしょう。

また、リーズナブルに泊まれるのもうれしい点です。ぜひ、ミニマリズムなホテルで心地良い時間を体験してみてはいかがでしょうか。
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