プラントベースフードの新顔!植物性ツナの可能性に迫る
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プラントベースフードの新顔!植物性ツナの可能性に迫る

Thursday, 27 March 2025

植物性の代替肉や乳製品といったプラントベースフードの市場が急成長している中、新たな代替食品として注目を集めているのが植物性ツナです。

大豆やえんどう豆といった植物由来の原料から作られる植物性ツナは、健康、環境、市場の観点から大きな可能性を持っています。今回は植物性ツナの特徴やメリット、市場動向やアレンジメニューについて解説します。

新たなプラントベースフード「植物性ツナ」とは? 

新たなプラントベースフードとして注目されている「植物性ツナ」は、主に大豆やえんどう豆などを原料に使用しています。

 

従来のツナは鮪を使用していますが、植物性ツナは魚を一切使用せず、菜種油や藻類油、食塩、酵母エキスなどで海の香りを再現しているのが特徴です。

 

また、豆類と小麦のタンパク質を融合させることで、本物のツナのようなフレーク状の食感を生み出しています。

 

植物性ツナには、缶タイプとガラス瓶タイプがあり、開けるだけでそのまま使えるのもポイントです。さらに缶タイプは常温保存が可能で、賞味期限は製造から2年など日持ちするのも特徴です。

 

(参考:https://www.gardengourmet.it/prodotto/vuna

https://omnifoods.co/jp)

植物性ツナのメリットと可能性 

植物性ツナは、健康面や環境面でのメリットや市場拡大など、幅広い可能性を秘めています。ここでは植物性ツナのメリットと可能性を見ていきましょう。

 

あわせて読みたい: プラントベースフィッシュとは?代替肉に続く注目食品?

 

<健康面> 

植物性ツナは、大豆やえんどう豆などを主原料としているため、植物性タンパク質が豊富に含まれています。また、コレステロールやトランス脂肪酸フリーなものが多く、健康を意識している人やダイエット中の人にもおすすめできる食品です。

 

さらに、植物性ツナは水銀フリーで、保存料や抗生物質が不使用な製品が多いため、妊娠中の人でも安心して食べられます。

 

加えて、オメガ3脂肪酸のひとつであるα-リノレン酸が含まれる製品もあり、この成分には高血圧の抑制が期待できます。

 

(参考:https://keihan-food.com/grocerys/item-4230

https://www.kewpie.com/education/information/oil/function/point01.html)

 

<環境面> 

植物性ツナは環境面にも多くのメリットをもたらします。ひとつ目は、魚介類における過剰消費の抑制です。

 

近年、健康志向の高まりや、人口増加、経済成長を理由に、世界では魚介類の消費が増加傾向にあります。

 

また、流通や冷凍技術の進化によって、魚介類を購入しやすい地域が広がったことも理由のひとつです。この流れによって、漁業の乱獲による水産資源の枯渇問題も起きています。こうした魚介類の過剰摂取や水産資源の枯渇問題に対応できるのが植物性ツナです。

 

植物性ツナは従来のツナと違い、鮪を使用しないため水産資源を守ります。さらに漁網やロープなどのマイクロプラスチックによる海洋汚染問題にも貢献できます。

 

(参考:https://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/action_sengen/190418.html

https://plantbased.organic-press.com/news/news2022-023/)

 

<市場の拡大> 

植物性ツナの市場規模は、2024年から年平均成長率7.8%で成長しています。2030年には15億9000万米ドルを超えるという予測です。市場が成長している要因には、大手食品メーカーの参入やプラントベースシーフードのスタートアップへの投資が挙げられます。

 

また、これまで植物性ツナなどのプラントベースフードは、ヴィーガン専門店などニッチな領域で販売されていました。

 

しかし、現在は主流のスーパーマーケットやオンラインショップなどで、身近に植物性ツナが購入できるようになり、入手可能性が高まっています。これによって、ヴィーガン、ベジタリアンだけでなく一般消費者にもさらに人気を集める可能性があると考えられています。

 

(参考:https://japan.cnet.com/release/31057945/)

植物性ツナで広がるプラントベースメニュー  

毎日の食卓に植物性ツナを活用することで、プラントベースメニューの可能性が広がります。動物性食品を減らしたい人や、ヴィーガン、ベジタリアンを実践する人にもおすすめです。ここでは、植物性ツナを使ったアレンジメニューを紹介します。

 

<植物性ツナマヨおにぎり> 

 

植物性ツナと植物性マヨネーズを混ぜ合わせるだけの「植物性ツナマヨ」をおにぎりの中に入れて、海苔を巻くだけで完成。

 

お好みで植物性ツナマヨにコーンや塩昆布を入れるのも良いでしょう。朝ごはんや小腹が空いた時の軽食にも最適です。

 

<植物性ツナのパスタサラダ> 

 

お好きなショートパスタを茹でてサラダボウルに入れ、植物性ツナを乗せます。カットしたミニトマトやアボカド、パプリカを飾り、彩り鮮やかな植物性ツナのパスタサラダに。

 

オリーブオイルや塩、ブラックペッパー、バジルなどでシンプルに味付けしたり、マスタードやメープルシロップをかけるのもおすすめです。

 

<植物性ツナ×植物性チーズのサンドイッチ>

 

食パンやバケットなどお好きなパンに植物性ツナマヨをぬります。スライスタイプの植物性チーズを乗せて、レタスやスライスオニオン、スライストマトをもう1枚のパンで挟めば、ボリュームたっぷりのサンドイッチの完成。

 

加熱する手間なく簡単に作れるので忙しいランチタイムにもぴったりのメニューです。

 

(参考:https://vegans-life.jp/article/4912

https://mi-journey.jp/foodie/82549/

ヴィーガンデリ・グルメ 大豆ミートのツナ(たっぷり160g入り!))

植物性ツナは多方面への可能性を秘めた次世代のプラントベースフード 

植物性ツナは、健康や環境への配慮、市場拡大の観点から注目される次世代プラントベースフードです。

 

大豆やえんどう豆などを原料としながらも、ツナ特有の風味や食感を再現し、ヴィーガン、ベジタリアン層を超えて多くの人々に受け入れられています。

 

市場が急成長する中で、植物性ツナの開発も進み、今後ますます選択肢が広がることが期待されます。

 

環境負荷を軽減しつつ、おいしく栄養バランスのとれた食事を味わえる植物性ツナ。これからの食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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