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色の効果でうつ病の症状は緩和できる?おすすめの色と取り入れ方

Tuesday, 03 December 2024

色彩心理学では色が人間の感情や心理状態に影響を与えるとされており、うつ病の症状の緩和にも役立つといわれています。

うつ病の症状を緩和するには、どのような色が効果的なのでしょうか?また、色がどのように作用するのかも気になるところです。

そこで今回はPsychological effects of color(色による心理的な効果)をテーマに、色でうつ病の症状緩和が期待できる理由や、うつ症状に効果的な色と取り入れ方を解説します。 

うつ症状がある人は暗い色を好む傾向がある

うつ病は精神の安定に作用する脳内神経物質の「セロトニン」や「ノルアドレナリン」が減少することで、無気力で憂うつな状態を引き起こすとされています。

 

うつ病になると、食欲や睡眠が不安定になったり、頭痛やめまいが起きたりすることがありますが、それだけではありません。

 

実はうつ病の症状がある人は、灰色や黒など暗い色を好む傾向があることがわかっています。なぜなら、人は自分の心を安定させるのに適した色を求めるからです。

 

心身の調子が良いときには、赤や黄色、オレンジなどの鮮やかな色が美しいと感じられます。しかし、反対に調子が悪いときは、鮮やかな色がうるさく感じてしまうのです。

 

心身の疲労が溜まっているときには、紫や灰色、黒といった色を好む傾向があるといわれています。人はストレスや体調によって色の好みや見え方が変わってくるのです。

 

特に自律神経が乱れてうつ病の症状が現れているときには、色選びに顕著に現れるといわれています。

 

(参考:https://jide.jp/news/1470

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/youth/stress/know/know_01.html

https://www.aichi-kyosai.or.jp/service/culture/internet/hobby/color/color_1/post_286.html)

色でうつ病の症状緩和が期待できる理由 

気持ちが沈んでいるときには暗い色を選びがちですが、色の効果を活用することでうつ症状の緩和が期待できるといわれています。

 

色の正体は反射光と呼ばれる電磁波の一種で、私たちの視覚から入り、脳の視床下部に届きます。視床下部は脳の司令塔でもあり、人の精神と深く関わる神経系やホルモンなどの、内分泌系の機能調整を担っているのです。

 

このメカニズムによって、色を見ることで感情がコントロールできるといわれています。

 

また、視覚を通じて脳に伝わった色の情報は、メラトニンやアドレナリンといったホルモンの分泌の促進や抑制にも作用します。この働きによって、眠気やだるさを軽減したり、心拍数や血圧を上昇させたりと、身体に良い影響をもたらすのです。

 

このように心理的影響や生理的反応が見られることから、うつ病の症状を緩和する効果が期待できるといわれています。色彩療法と呼ばれるカラーセラピーも、色の力を使って心身の調子を整えていく方法のひとつです。

 

(参考: https://www.japa.org/tips/kkj_1011/)

うつ病の症状や気分の落ち込みを緩和してくれる色 

色には人の心理や感情に影響を与える力があります。ここからは、うつ病の症状や気分の落ち込みを和らげるのに効果的とされる色を見ていきましょう。

 

<青・水色>

青や水色は、鎮静作用やリラックス効果があり、心を落ち着かせるといわれています。ストレスを和らげ、心を穏やかにしてくれるため、不安な気持ちやイライラする気持ちを軽減するのに効果的です。

 

青い空を眺めてリラックスしたり、寝室に青い寝具やカーテンを取り入れたりするのも良いでしょう。

 

<緑>

緑は自然を思わせる色で、心に安心感や安定感を与えてくれます。視覚的にも疲れにくく、心身のバランスを整えるのにも効果的です。

 

リビングや自分の部屋など、リラックスしたい場所に取り入れるのがおすすめです。また、緑の芝生が広がった場所で何も考えずのんびり過ごすのも良いでしょう。

 

<黄色>

黄色は幸せや希望を象徴する色で、気持ちを明るく前向きにしてくれます。うつ状態の中にある無気力感を緩和し、活力を与える効果も期待できます。

 

部屋にチューリップやマーガレット、ガーベラなど、黄色い花を飾ってポジティブな気分を促すのもおすすめです。色鮮やかな花からたくさんのエネルギーをもらい、希望がわいてくるでしょう。

 

<オレンジ色>

赤と黄色が含まれるオレンジ色は、元気やエネルギーを象徴する色で、気持ちを高揚させてくれます。それによって気力が高まり、前向きな感情が引き出されていくのです。無気力で何もやる気が起こらないときにも、活力を与えてくれるでしょう。

 

朝起きてすぐ目に入る目覚まし時計の色や、活動的な空間にオレンジ色を取り入れるのがおすすめです。

 

<ピンク>

ピンクは、優しさや愛情を象徴する色で、穏やかな気分を引き出してくれます。中でも桜色のような淡いピンクは、安心感のある空間を作るのに適しています。

 

プライベートルームの壁やバスルームのタイルなどに使うのも良いでしょう。焦りや不安から解消され、穏やかで心地良い時間が過ごせるでしょう。

 

<紫>

紫は脳の脳下垂体に作用するといわれていて、不眠やストレスを軽減し、心の疲れを癒やしてくれます。深い悲しみから立ち上がらせてくれるヒーリングカラーともいわれており、落ち込みやすいときにも効果的です。

 

濃い紫よりも淡い紫の方が、癒やしの効果は高いといわれています。リラックスしたい書斎や寝室にもおすすめです。

うつ症状や気分の落ち込みが気になる人は色の効果を活用しよう

個人によっても色の感じ方は異なるため、自分にとって心地良い色を見つけるのがポイントです。あくまでも色の効果はうつ症状の緩和を助けるものであるため、専門的な治療と併用すると良いでしょう。うつ症状や気分の落ち込みが気になる人はぜひ、治療と併せて色の効果も活用してみてはいかがでしょうか。

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