世界には生まれた国や人種、性別、身分、宗教、障害の有無など、さまざまな不平等が存在しています。
こうした問題の解決策として制定されたのがSDGs10「人や国の不平等をなくそう」です。今回はSDGs10とはどんな目標か、また世界と日本における不平等の現状を解説します!
SDGs10は世界中から不平等をなくし、SDGsの基本理念でもある「誰一人取り残さない世界」を目指す目標です。
すべての人が能力を高め、互いに認め合っていけるような社会を目指すほか、差別的な法律や政策、しきたりを無くして皆が平等にチャンスを得られるような社会の仕組みを構築することが求められています。
この目標が生まれた背景には、世界で起こるさまざまな不平等や格差問題があります。例えば「女性だから」「高齢者だから」というだけで不利益を被り、貧困状態に陥っている人は少なくありません。
また、差別によって教育を受けることが許されず、安定した収入が得られる仕事に就けないため、貧しい生活から抜け出せない家庭もあります。子どもも満足に教育が受けられないため、負の連鎖を断ち切ることができないのです。
こうした問題を解決するためにも、SDGs10に掲げているターゲットに対してアクションをしていくことが重要といえるでしょう。
(参照:10.人や国の不平等をなくそう)
ここからはさらに深掘りをして、世界の不平等の現状を見ていきましょう。
不平等は世界の国々だけでなく、日本にも存在しています。ここでは日本における不平等の現状を見てみましょう。
世界に残る不平等の問題を解決するためには、SDGs10の達成に向けた取り組みを進めていくことが必要不可欠であると感じたのではないでしょうか。
国や企業が取り組むだけでなく、私たち一人ひとりがお互いを認め合い、相手を思いやる心こそが大切だといえます。自分の身近なところで不平等を感じることはないか、また誰に対しても平等に接することができているかなど、自身を振り返ってみるのも良いでしょう。
人や国の不平等をなくすことは、SDGs1の「貧困をなくそう」やSDGs2「飢餓をゼロに」といった目標達成の手助けにもなります。思いやりの心を持ち、差別や偏見、不平等がなくなる世界を目指していきましょう。
あわせて読みたい: SDGs目標1「貧困をなくそう」|日本の現状を見てみよう