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サステナビリティに配慮したパソコンとは?求められる背景や特徴を解説

Friday, 09 February 2024

インターネット検索やデータの保存、メールやビデオ通話など仕事でもプライベートでも大活躍のパソコン。現代では少なくとも家庭に1台はパソコンを持っているのではないでしょうか?

しかし、従来のパソコンは環境負荷が懸念されています。その解決策となるのが、サステナビリティに配慮したパソコンです。今回はサステナビリティに配慮したパソコンが求められる背景や製品の特徴を解説します!

サステナビリティに配慮したパソコンが求められる背景

サステナビリティに配慮したパソコンが求められる背景には、従来のパソコンがもたらす環境負荷があります。具体的にどんな環境負荷が懸念されているのか見ていきましょう。

製造に大量の資源が使われている

パソコンの製造には、大量の水や化学物質、エネルギーが使われています。新しいパソコンを1台製造するのに使用される水は、約7万リットルです。1回のお風呂を200リットルとした場合、約350回分の水が使われる計算になります。

また、パソコンの小型化や高速化が進んでいくことで、より高度な部品や純度の高い素材が求められます。例えば2gのメモリ・チップを製造するには、1.3kgの化石燃料と原材料が必要です。このようにパソコン1台の大きさからは想像つかない程、多くの資源が使われています。

(参照:「パソコンの環境への影響は深刻」国連大学プログラムからの報告)

製造時に大量のCO2が排出されている

新しいパソコンを1台製造するのに排出されるCO2の量は、約300kg相当といわれています。製造は主に化石燃料のエネルギーが使われているため、多くのCO2が排出されるのです。

パソコンは使用時よりも製造時のエネルギー消費量が多く、廃棄されるまでに使用されるエネルギーは、冷蔵庫とほぼ変わらないと報告されています。

電子部品やプラスチック類の廃棄量が多い

 

日本では年間約300万台のパソコンが捨てられています。重量にすると約6,000トンです。そのためパソコンの電子部品やプラスチックの廃棄量も多いことが問題になっています。

電子機器の廃棄物である「電子ごみ」は年々増えており、国際連合大学などの調査によると、2020年までの5年間で21%増えたと報告されています。

その背景には、年々新しい機能のデジタル機器やハイスペックのパソコンが登場し、消費者が買い換えるサイクルが早くなっているのが一因です。

また、有害物質の含まれる電子ごみは、微量の金や銀も含まれるため、発展途上国に輸出されています。しかし、素手を使うなど危険な方法で取り出され、有害物質による影響を受ける人々も少なくないのです。

(参照:増え続ける電子ごみ)

パソコンは紛争を引き起こす原因になっている?

パソコンは紛争問題も引き起こす原因になっています。パソコンの部品には、リチウムやコバルト、インジウムなどのレアメタルが使用されています。これらには紛争をエスカレートさせる紛争鉱物が含まれているのです。

鉱物の採掘国では、児童労働や健康被害を抱える人々が多く存在します。こうした問題を解決するには、新しい鉱物を採掘しなくて良いよう、レアメタルの消費を減らした電子機器やパソコン製造が不可欠です。

(参照:スマホやパソコン 紛争鉱物が支える身近な電子機器)

サステナビリティに配慮したパソコンの特徴

サステナビリティに配慮したパソコンは、環境に優しい素材やリサイクル素材で作られているなどの特徴があります。また、資源の循環や人に配慮されている点もポイントです。ここからは、サステナビリティに配慮したパソコンの特徴をチェックしていきましょう。

環境に優しい素材や部品が使われている

サステナビリティに配慮したパソコンは、主に以下のような環境に優しい素材や部品が使われています。

・生分解性プラスチック
・鉛フリーの”はんだ”を使用
・「ハロゲン」や「アンチモン」フリー

生分解性のプラスチックとは、トウモロコシやジャガイモを原料とする植物由来のプラスチックのことです。廃棄後は土に埋めると微生物によって分解されるため、環境負荷をかけません。

加えて鉛フリーのはんだを使用したパソコンは、鉛による土壌や海洋への影響をはじめ、人体への影響も抑えられます。さらにハロゲンやアンチモンフリーの多層基板を使用したパソコンは、焼却時にダイオキシンを発生させないため、大気汚染になりません。

(参照:土壌に溶け出した鉛は河川や海も汚染する)

リサイクル素材で作られている

オーシャンバウンドプラスチックなどの、リサイクル素材で作られているのも特徴です。これは、海岸や海沿いに落ちているプラスチック廃棄物を指します。

海に流入する前に回収し、資源として活用することで、海洋汚染の削減につながります。また、本体内部のアルミニウムやマグネシウムなどの金属類も、リサイクルできるのが特徴です。

廃棄されたパソコンをアップサイクルして作られている

一度廃棄されたパソコンを回収し、サステナビリティに配慮したパソコンとしてアップサイクルした製品もあります。長く使えるよう心臓部分は新品を使っているのがポイントです。

資源を無駄なく循環させることで、資源やエネルギーの消費削減につながっています。また、資源の循環によって鉱物の採掘国の紛争問題を防ぐのにも貢献しています。パソコン生産に携わる人へも配慮されているパソコンです。

梱包材も環境に優しい素材が使われている

環境に優しい素材の梱包材を使うのも、サステナビリティに配慮したパソコンの特徴です。例えば再生紙を使用したダンボール素材や緩衝材を活用し、プラスチック不使用に取り組んでいる製品もあります。

サステナビリティな視点でパソコンを選ぼう!

従来のパソコンは製造時に大量の資源やエネルギーが消費され、CO2の排出量や水の使用量も多いことがわかりました。しかし、サステナビリティなパソコンはそれらを改善するべく、環境負荷軽減に力を注いでいます。

新しいパソコンの購入を考えている人や、買い換えを検討している方はぜひ、サステナビリティな視点でパソコンを選んでみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: 環境のためにできること|リユースとリサイクルの違いとは?

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