ミニマリズムな生活を追求している人の中には、物を減らすことに注力した結果「椅子やテーブルがない」「ベッドも布団もない」といった、ただただ物を置かない部屋になっている人が一定数います。

この「何もない状態」が本人にとって心地良いのであれば、それで良いのかもしれません。しかし、極限まで物を減らした結果、「なんだかくつろげない…」「不便だな」などと感じていた場合には、ミニマリズムの本質からずれてしまっています。

ミニマリズムな生活は物が少なければ良いわけではなく、自分にとって心地良い空間であるかが重要なポイントです。

自分の価値観を基準に、必要最低限の物を取捨選択し、自分がくつろげたり快適に過ごせるのがミニマリズムな生活です。

そのため、インテリアを取り入れることによって「心が落ち着くな」「豊かだな」と感じるのであれば、取り入れるべきといえるでしょう。

（参照:シンプルと混同してない?ミニマリストインテリアの作り方&30例)

とはいえ、取り入れたいインテリアを好きなだけ取り入れていては、スッキリとした空間を保つのは難しいかもしれません。

そこで、シンプルで無駄のないミニマリズムな生活でも上手にインテリアを取り入れるポイントをご紹介します。

ベーシックカラーで統一感を持たせる

ミニマリズムな空間にインテリアを取り入れるポイントは、白、黒、グレー、ベージュなどのベーシックカラーで統一感を持たせることです。

せっかく物を厳選しても家具やインテリアの色がバラバラだと、落ち着きのない印象を与えてしまいます。色味が抑えられたベーシックカラーなら、部屋全体がシンプルで落ち着いた雰囲気に仕上がります。

清潔感を維持するために、あえてオールホワイトも◎

ミニマリズムな生活では、あえてインテリアをオールホワイトで選ぶのもおすすめです。白は汚れが目立つため、常にきれいな状態を保つ意識ができます。

白いテーブルに白い椅子など、清潔感と開放感あふれるホテルのような空間が演出できるでしょう。白い空間に、観葉植物などでナチュラルなグリーンを取り入れるのもおすすめです。

家具はコンパクトでフォルムにもこだわって

ミニマリズムな生活では、コンパクトな家具を取り入れるのがポイントです。サイズが小さめの家具なら、圧迫感を減らせるため、スペースをより広く使えます。

また、丸みのあるテーブルや椅子など、フォルムにも遊び心を取り入れることで、シンプルでありながらセンスの良い部屋が作れるでしょう。

1台で2役こなせる家具やインテリアもおすすめ

ミニマリズムな生活では、物を必要最小限に抑えるため、1台で2役こなせる家具もおすすめです。例えば、ソファにもベッドにもなる「ソファベッド」やスツールやサイドテーブルとしても使える「キャビネット」などがあります。

物を増やさずに多機能な役割をしてくれるので、ミニマリズムな暮らしにぴったりです。

（参照:長く愛されるのは、 一人二役以上のインテリア。)

木製のインテリアで温かみをプラス

ミニマリズムな空間は、物が少ないため無機質に見えてしまいがちです。そんなときには、木製のインテリアで温かみをプラスするのがおすすめ。

テーブルだけでなく、木製のハンガーラックやストレージツールなどを置くのも良いでしょう。物が少ない部屋でも温かさを感じられる部屋になります。

壁に1枚だけアートを飾る

何もない壁に1枚だけアートを飾ることで、洗練されたおしゃれな空間が演出できます。飾りたい絵やポスターがたくさんあるからといって、何枚も貼ってしまうと、せっかく物が少ない部屋がごちゃついて見えてしまいます。

シンプルな空間に厳選した1枚のアートを飾ることで、美術館のような心安らげる空間が生まれるでしょう。

部屋の余白を大切にする

インテリアを取り入れる際には、部屋の余白を無理に埋めようとせず、余白を生かすことも重要なポイントです。余白を無理に埋めようとして物を置いてしまうと、インテリアや家具ひとつひとつが窮屈に見えてしまいます。ホテルやモデルルームをイメージして、部屋の余白を残しておきましょう。

インテリアや家具を際立たせるために、日用品は見せない収納を

インテリアや家具を際立たせるために、日用品は見せない収納をして生活感を無くすのもポイントです。とはいえ、何でも隠せば良いわけではなく、収納は小さくし、そこに入る分の物に抑えるのがポイントです。

あくまでも必要最小限の物で暮らすという心がけを忘れないようにしましょう。

（参照:ミニマリストの部屋の特徴は？ おしゃれで可愛いインテリアの選び方)
（参照:シンプルと混同してない?ミニマリストインテリアの作り方&30例)

ミニマリズムな生活をしていて、「物は減ったけれどなんだか物足りないな…」と感じている人は、もしかすると今の生活空間に自分の心を豊かにしてくれるインテリアや家具が少ないのかもしれません。

この機会に部屋を見つめ直し、今回ご紹介したポイントを参考にして上手にインテリアを取り入れてみてはいかがでしょうか。

こだわりのインテリアで囲まれた、自分にとって理想のミニマリズム空間を作っていきましょう。
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