店舗に行かずに商品を購入することができる通信販売。テレビショッピングが主流だった時代から、近年はインターネットを通したネットショッピングへと移り変わってきています。そして最近では、サステナビリティに特化した通販サイトが増えているのをご存知でしょうか?
今回はサステナビリティに特化した通販サイトが生まれた背景や魅力をご紹介します!
通販サイトは「オンラインショップ」や「ネットショップ」などといわれることがあります。また近年では「ECサイト」や「ECモール」といった言葉を耳にすることも多いでしょう。これらはすべて、インターネット上で商品やサービスを提供・販売するサイトのことで、ECモール以外は基本的に同じものを指します。
ただしECモールに関しては、1つのサイトに複数のショップやブランドが出店しているECサイトを指します。ショップでの買い物でポイントが倍増するキャンペーンなどが行われるのも、ECモールの特徴です。
最近では環境問題やSDGsへの関心が高まっていることから、サステナビリティに特化した通販サイトが増えつつあります。サステナビリティに特化した通販サイトとは、環境に配慮した商品や廃棄予定商品の販売、売上の一部を慈善団体に寄付するなどの仕組みを持つサイトのことです。
単にネットを通して物を販売するのではなく、商品自体が環境に配慮したものだったり、捨てられるはずの規格外品だったりします。こうしたサステナビリティに特化した通販サイトは、「社会貢献型ショッピングサイト」とも呼ばれています。
サステナビリティに特化した通販サイトが開設された背景には、SDGs目標12「つくる責任つかう責任」でも課題になっている「大量生産・大量消費」の問題があります。
例を挙げると日本でも、低価格で購入できるファストファッションの普及に伴い、毎日大量の服や小物が捨てられています。日本の家庭から出る衣料廃棄物だけで、およそ年間50万トン(2020年時点)です。そのうちの95%は焼却・埋め立て処分されているといわれています。
また、プラスチック製の雑貨や玩具、家具や化学製品を含む化粧品などは、廃棄物として処分する上で環境負荷が大きいものです。さらに賞味期限切れなどでまだ食べられる食品を廃棄する、食品ロスの問題もあります。
こうした問題の改善策として、サステナビリティの視点を持つ通販サイトが誕生したのです。廃棄物を減らし、資源を無駄なく活用することに加え、より良い社会を作るための寄付活動なども目的としています。
(参照:衣料廃棄物について考える)
(参照:プラスチックごみを減らそう)
サステナビリティに特化した通販サイトを利用すると、資源の循環利用や廃棄物削減に貢献できるなどの利点があります。他にどんな魅力があるのか、消費者視点で見ていきましょう。
買い物を楽しみながら環境負荷を軽減し、寄付にも協力できるのがサステナビリティに特化した通販サイトの魅力です。また定価よりも安く購入できる場合があるのもメリットです。
これからネットショッピングを利用する際には、サステナビリティの視点で地球に優しい買い物をしてみてはいかがでしょうか。
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