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ペットボトルはサステナビリティを持つ資源?循環させるポイントとは
Tuesday, 28 February 2023
今回はペットボトルがなぜ「サステナビリティを持つ資源」といわれているのか、また資源を循環させるためのポイントを解説します!
ペットボトルがなぜ「サステナビリティを持つ資源」なの?
ペットボトルは飲料水だけでなく、調味料などの容器としても幅広く活用されています。ペットボトルを廃棄する際には、分別して資源ごみとして出している人がほとんどでしょう。
多くは食品用トレーや衣類などに再生されていますが、実は再びペットボトルとして生まれ変わる「ボトルtoボトル」の実現が可能なのです。
ペットボトルを食品トレーや衣類などに再生した場合、再びペットボトルに戻すことはできません。そのため使用後はプラスチックごみとして廃棄され、埋め立てられます。
しかしペットボトルから再びペットボトルへとリサイクルする「ボトルtoボトル」であれば、半永久的に資源として使うことができるのです。
ボトルtoボトルなら資源を循環できるため、石油由来の原料を新たに使用せずにペットボトルを生み出せるというメリットがあります。
また、使用済みペットボトルを水平リサイクルする過程では、石油由来の原料でつくる場合に比べてCO2(二酸化炭素)の排出量が約60%以上削減できるとされています。これが、ペットボトルはサステナビリティを持つ資源だといわれている理由です。
(参照:ボトルtoボトル)
ペットボトルリサイクルの現状
ペットボトルは半永久的に資源を循環できるとお伝えしましたが、現状はリサイクルに出されたペットボトルのうち約15.7%しか、ボトルtoボトルが実現できていません。(2020年時点)
ペットボトル自体のリサイクル率は88%と優秀なのですが、そのほとんどがペットボトル以外のものに再生されています。なぜペットボトルからペットボトルへの再生率が低いのでしょう。それはリサイクルに出されたペットボトルの状態が良くないからです。
再びペットボトルによみがえらせるためには、きれいな状態で正しくリサイクルに出す必要があります。きれいな状態で回収できるペットボトルはまだまだ少ないため、ボトルtoボトルのリサイクルがなかなか進まないのが現状なのです。
(参照:PETボトルリサイクル年次報告書2022)
資源を循環させるために!ペットボトルリサイクルのポイント
では、ボトルtoボトルを実現させるためには、どのようにしてペットボトルをリサイクルに出せば良いのでしょうか。
<1.キャップとラベルを外す>
ペットボトルをリサイクルに出す際には、キャップとラベルを必ず外すようにしましょう。なぜならキャップやラベルは、本体部分とプラスチックの種類が違うからです。
本体のリサイクルを有効にするために、キャップとラベルは分別する必要があります。また外したキャップやラベルはプラスチックごみに出しましょう。
キャップを別に集めて、世界の子どもたちにワクチンを届ける取り組みもあります。キャップを回収業者が買い取り、リサイクル素材に変えた売上げの一部が発展途上国に寄付される仕組みです。
<2.ペットボトルの中をゆすぐ>
ペットボトルの中身はなるべく使い切り、水でゆすいでから捨てるようにしましょう。ジュースや醤油などが少量でも残っていると、においや腐敗の原因となりボトルを清潔に保てなくなります。
また、ペットボトルに液体が残っていると「危険物」と感知される場合もあるため、リサイクル対象にならず除去されてしまいます。
せっかくの資源が無駄にならないよう、ペットボトルの中を水でゆすいでリサイクルに出すようにしましょう。
<3.ペットボトルをつぶす>
ペットボトルをつぶさず、そのままリサイクルに出している人も多いかもしれません。しかし、ペットボトルをつぶすことで一度により多くのペットボトルを運搬できます。
最近のペットボトルは比較的やわらかいため、手でつぶすことも可能です。注意点としては、縦方向(ちょうちん型)ではなく横方向につぶすようにしましょう。なぜなら縦方向につぶしてしまうと、リサイクルセンターで他の素材と間違える可能性があるからです。
ペットボトルを横につぶして体積を減らすことで、一度に多くのペットボトルを運搬できるため効率が上がり、省エネにもつながります。
(参照:分別排出のルール(消費者))
ペットボトルは貴重な資源!上手に循環利用していこう!
ペットボトルがサステナビリティを持つ資源だといわれる理由は、正しい方法でリサイクルに出すことで「ボトルtoボトル」が実現し、資源が半永久的に循環できるからだとわかりました。
しかし、現状ではリサイクルに出されるペットボトルの約15%しか「ボトルtoボトル」を実現できていません。ペットボトルをリサイクルに出す時には、今回ご紹介したポイントを参考に「ラベル・キャップを外す、ゆすぐ、つぶす」を実践してみてください。
貴重な資源であるペットボトルを上手に循環利用していきましょう。
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