気候変動によって、世界では気温上昇や干ばつ、洪水などの異常気象が発生しています。その気候変動を引き起こしている原因は地球温暖化ですが、温暖化を促している主な要因は温室効果ガスの排出です。
気候変動を食い止めるには、温暖化を抑えるための対策が必須になります。しかし冬は暖房器具を使用するため、エネルギー消費が増える傾向があります。けれども工夫次第で冬でもCO2の排出量を削減できるのです。
そこで今回は、気候変動対策として冬だからこそできる取り組みをご紹介します!
冬の節電は夏に対策を行うよりも省エネ効果やCO2の削減効果が高いといわれています。なぜなら、冬はそもそもエネルギー消費量が夏より多いからです。
まず、冬は外気と室内との温度差が激しくなります。エアコンの場合、室内の設定温度と外気の温度の差が激しいほど、消費エネルギーが増えるというわけです。夏に比べ冬の方が外気と室温の設定温度の差が大きいことが理由に挙げられます。
もうひとつは、冬は日照時間が少なく、照明を付ける時間が長くなるからです。夏は18時過ぎでも外が明るいため、照明をつける必要がありません。
しかし、冬は17時前に日が暮れて暗くなってしまうため、結果的に長い時間照明をつけることになります。
さらに、冬は外が寒いため、家の中で過ごす時間が増えるのも夏よりエネルギー消費量が増える理由に挙げられるでしょう。
このように、冬はエネルギー消費量が多いため、節電対策をすることでその効果も大きくなると考えられています。
冬の省エネ対策では、暖房の設定温度は20℃を目安にすることを推奨しています。室温を20℃にした場合、省エネ効果は53.1kWh、CO2削減量は26.0kgです。
また、こたつを使用している家庭なら、設定温度を低めにするだけで、省エネ効果49.0kWh、CO2削減量は24.0kgとなります。
他にも、冷蔵庫は冬の間は「弱」に設定すると省エネ効果61.7kWh、CO2削減量30.2kgといった比較的大きな効果が得られます。
(参照:家庭の省エネハンドブック2022)
暖房を20℃に設定したり、こたつの設定温度を低めにしてと言われても「寒いのは嫌だな…」と思うのが本音ではないでしょうか。そこでおすすめなのが「ウォームビズ」です。
夏の「クールビズ」に対して、ウォームビズとは体を温めて過ごす工夫を意味します。ここでは日常生活に取り入れられるウォームビズをチェックしてみましょう!
(参照:ウォームビズ(WARMBIZ)とは)
冬は夏に比べて消費電力が多いからこそ、気候変動対策に取り組むことで大きな効果が期待できます。エネルギー消費を減らし、CO2を削減することは、気候変動を引き起こす温暖化対策につながります。
ウォームビズは暖房器具の力に頼らず、自分自身の身体を暖めるため、血行が良くなり健康にも良いといえるでしょう。
今回紹介した日常生活に取り入れられるウォームビズを参考に、ぜひ気候変動対策にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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