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リンゴのアップサイクルから生まれる「アップルレザー」とは?

Tuesday, 12 March 2024

リンゴの搾りかすや芯をアップサイクルした「アップルレザー」。アップルレザーは耐久性や撥水性に優れていて、ヴィーガンの人でも身に着けられるなどの利点があります。

今回はリンゴのアップサイクルによる、アップルレザーの開発が推進されている理由や、製造工程、アップルレザーの魅力や製品の種類について解説します!

りんごのアップサイクルから生まれる「アップルレザー」とは?

アップルレザーとは、本来廃棄されてしまうリンゴの搾りかすや芯をアップサイクルしたレザー(革)を指します。

動物由来の本革や従来の合成皮革(合皮)よりも、製造や廃棄時における二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないのが特徴です。

また、従来の合成皮革よりも石油由来のポリウレタンが少なく、環境に配慮された素材になっています。

リンゴのアップサイクル事業で「アップルレザー」の製造が増えている背景

アップルレザーはイタリア発祥ですが、最近では国内でもリンゴのアップサイクル事業が進められ、アップルレザーの製造が増えています。その背景にあるのが、食品ロスの問題です。

例えば青森県でリンゴジュースを製造している施設では、年間約2万トンのリンゴを集荷・加工していて、そのうち約6,000トンが芯や搾りかすなどの残渣(ざんさ)として排出されています。

こうした現状の中、リンゴの搾りかすはバイオレザーの原料に活用できるとして、アップサイクルへの取り組みがスタートしたのです。

アップルレザーを国内で生産することで、輸入品に比べて原材料の調達から生産、消費、廃棄に至るまで、温室効果ガスの排出量が抑えられます。

また、動物由来のレザーや従来の合皮に比べても、CO2排出量やポリウレタンの使用量が少ないなど、環境に優しい点もアップルレザーの製造が増えている理由です。

りんごをアップサイクルした「アップルレザー」の製造工程をチェック! 

リンゴの芯や搾りかすから生まれるアップルレザーは、一体どのようにして製造されているのでしょうか。ここではアップルレザーの製造工程を見ていきましょう。

1. 廃棄予定のリンゴの芯や搾りかすをすり潰し、よく乾燥させる。

2. パウダー状になるまで分解させたら、水性ポリウレタン樹脂を混ぜて固める。

国内で製造されるアップルレザーの中には、リンゴを乾燥させる機械にエネルギー消費の少ない低温プラズマ乾燥機を導入しているところもあります。

できあがったアップルレザーは動物の革のようなやわらかい質感で、リンゴからできているとは思えません。軽くて水や汚れにも強く丈夫なため、使いやすさも抜群です。

アップルレザーの魅力

アップルレザーは従来の合皮に比べて機能性が高く、耐久性や撥水性に優れているといった魅力があります。ここでは、アップルレザーの魅力をチェックしていきましょう。

<耐久性がありながら軽量>

アップルレザーは従来の合皮に比べて耐久性が高いといわれています。その理由にあるのが製造方法です。

リンゴの芯や搾りかすをすり潰し、よく乾燥させパウダー状にしてから水性ポリウレタン樹脂を混ぜ合わせることで、耐久性が高くなるといいます。

また、頑丈でありつつ軽量な点も魅力です。軽くて使いやすく製品として長持ちするため、長く愛用できます。

<撥水性に優れている>

アップルレザーは高品質の樹脂を用いるため、撥水性にも優れている点も魅力のひとつです。合皮によくある加水分解が起こりづらい特徴があります。

加水分解とは、合皮に含まれるポリウレタンなどが水に濡れると起こる現象で、革の表面がひび割れたりボロボロになったりします。

アップルレザーは撥水性が高いため、加水分解が起こりにくく、多少の水濡れなら乾いた布で拭き取るだけでOKです。

<環境に優しい>

アップルレザーの魅力は環境に優しいことです。一般的な合皮は、ポリウレタン樹脂やポリ塩化ビニールなど石油由来の樹脂100%で作られています。そのため、製造時に発生するCO2の量も多く、廃棄時には生物分解されないため、環境へのダメージが大きいとされています。

また、動物由来のレザーでは「塩基性硫酸クロム」と呼ばれる化学薬品を使ったクロムなめしの製法がほとんどです。塩基性硫酸クロムは熱を加えると化学反応を起こし、有害物質が出る恐れがあるといわれています。

なめす工程で水を大量に消費するほか、分解しづらい成分であるため、水質汚染の要因にもなります。

一方、アップルレザーはこのような環境負荷をかける心配がありません。

アップルレザーを使った製品にはどのようなものがある?

アップルレザーを使った製品には、以下のようなものがあります。

・バッグ(ショルダーバッグ、トートバッグ、リュック、ボディバッグ)
・財布(折りたたみタイプ、コインケース)
・手帳
・ベルト
・帽子(キャップ)
・コースター
・航空機内の座席のヘッドレストカバー

アップルレザーは軽量で耐久性があり、撥水性に優れているため、バッグに適した素材です。また、毎日使う財布や手帳などにも適しているでしょう。

また水に強いことからコースターの素材としても使われています。航空機内の座席のヘッドレストカバーも注目したいところです。

(参照:https://forbesjapan.com/articles/detail/66612)

廃棄物を削減するアップルレザーは環境に優しく機能性も抜群!

本来捨てられてしまうリンゴの芯や搾りかすをアップサイクルしたアップルレザー。廃棄物削減につながるだけでなく、動物由来の革や合皮に比べて環境負荷が低いといった特徴があります。

また、軽くて丈夫な上、撥水性に優れているため、毎日使うバッグなどにもおすすめです。ぜひ、環境に優しく機能性も抜群のアップルレザー製品を試してみてはいかがでしょうか。

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