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サステナビリティに関わるワークライフバランスとは?
Thursday, 25 July 2024
SDGs目標8に「働きがいも経済成長も」という目標があるように、サステナビリティの実現にもワークライフバランスが重要とされています。
そこで今回はワークライフバランスとは何か、求められる背景やメリット、企業の取り組み事例を解説します!
サステナビリティに関わるワークライフバランスとは?
「ワークライフバランス」とは仕事とプライベートの両方を充実させた状態のことです。「ワークライフバランス」と聞くと、プライベートを充実させることばかりに着目しがちですが、仕事を減らしたり、手を抜いたりするという意味ではありません。
内閣府の定義では、「国民一人ひとりがやりがいや充実感を感じながら働き、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」としています。
またその中には、経済的自立、健康で家族や友人と過ごす時間の確保、性別や年齢に関わらず誰もが多様な働き方や生き方を選択できる社会の構築なども含まれています。
このようにワークライフバランスは仕事もプライベートもどちらも充実させ、豊かな働き方や生き方を意味しているのです。そのため、サステナビリティ(持続可能性)を目指す社会にも大きく関わっています。
ワークライフバランスが求められている背景
ワークライフバランスが求められるようになった背景には、仕事と生活が両立しにくい日本の現実があります。例えば、安定する仕事に就けず経済的自立が難しかったり、ハードワークで心身共に疲弊していたりといった問題を抱えている人が多いのが現状です。
また、仕事をしながら子育てや親の介護との両立に悩んでいる人も少なくありません。こうした問題の解決策として、ワークライフバランス実現への取り組みが推進されるようになったのです。
ワークライフバランスによって得られるメリット
ワークライフバランスを実現することで、仕事のモチベーションが上がるなどさまざまなメリットがあります。具体的にどんなメリットが得られるのか見ていきましょう。
オン・オフの切り替えができ、仕事の集中力が高まる
ワークライフバランスによって仕事のオン・オフの切り替えがはっきりします。「働くときは働く、休むときは休む」というようにメリハリがつけられるようになるため、仕事の集中力が高まります。しっかり休むことで仕事の効率も上がり、モチベーションアップにもつながるでしょう。
一人ひとりに合わせた働き方が可能になる
ワークライフバランスの取り組みによって、一人ひとりに合わせた働き方が可能になります。在宅勤務やフレックス制度などがあれば働く場所や時間に捉われず、柔軟に仕事ができます。
子育てや介護など、個人の事情によって働く場所や時間が限られていたとしても、就業しやすいのが良い点です。働き方の選択肢が広がることで、雇用人数の増加が期待でき、経済的自立への支援にもつながります。女性の離職率の低下も期待できるでしょう。
プライベートの時間が確保でき、やりたいことが実現できる
ワークライフバランスによってプライベートの時間が確保でき、やりたいことが実現できる可能性が高くなります。これまで仕事が忙しくてできなかったことや後回しにしていたことも、実行できるチャンスです。
副業が認められている企業なら、興味がある分野の副業にチャレンジするのも良いでしょう。
ワークライフバランスを重視する企業の取り組み
2019年に政府が制定した「働き方改革」やSDGsの浸透もあり、ワークライフバランスの実現に向けて取り組む企業が増えています。ここではワークライフバランスを重視する企業の取り組み事例の一部を紹介します。
フレックス制度やテレワーク制度の導入
働き方を柔軟にするために、フレックス制度やテレワーク制度を導入している企業があります。フレックス制度とは、あらかじめ定められた総労働時間と、決まっている時間内で出退勤時間を調整できる制度のことです。
一方テレワーク制度とは、自宅やワーキングスペースなど、場所にとらわれない働き方を指します。このような柔軟な働き方ができることで、家族との時間やプライベートの時間などを確保しやすくなるでしょう。
男性社員の育児休暇取得を促進
子育てをしながらキャリアアップが実現できる会社を目指し、男性社員の育児休暇取得を促進する企業があります。
2週間以内の育児休業取得を有給化し、条件付きで再度取得できるように制度の改定を行いました。それによって育児休暇の取得数が増え、男性も制度を利用しやすい環境になったことで育児支援につながっています。
社内保育園の設置
従業員の子どもの預かり場所として、社内保育園の設置に取り組む企業があります。狭い場所ではなく、子どもがのびのびと過ごせるよう広い芝生のある環境を提供しているところもあります。
また、保育園の厨房で作った食事を提供するため、お弁当を準備する必要がなく保護者の負担が軽減されます。
サステナビリティの実現に向けて自分自身のワークライフバランスを見直してみよう!
仕事とプライベートの両方を充実させるワークライフバランス。柔軟な働き方をすることで、より豊かな暮らしを実現できます。長時間労働が続き、自宅に居ても仕事に追われているという人は、一度自身のワークライフバランスを見直してみると良いでしょう。
サステナビリティに配慮した社会を築くためにも、ワークライフバランスは重要です。ぜひ、仕事とプライベートの両方が充実した理想のライフスタイルを目指していきましょう。
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