スマートフォンの普及もあって、腕時計をつけなくなったという人は多いかもしれません。しかし腕時計はファッションの一部でもあり、つけているだけでおしゃれ度がアップする魅力的なアイテムです。
そんな腕時計にも、実はサステナブルな商品が登場しています。今回はサステナブルな腕時計の特徴や、メーカーの取り組み事例を解説します!
そもそも、なぜサステナブルな腕時計がつくられるようになったのでしょうか。腕時計の主な素材はプラスチックや金属であるため、製造や廃棄の際にかかる環境負荷を削減することが理由として挙げられます。
もうひとつ大きな理由は、電子ごみの問題を解決するためです。電子機器の普及によって電子ごみは年々増えており、2019年には世界全体で5,360万トン発生しています。これは1人あたりでいうと約7.3kgです。
このまま電子ごみが増え続ければ、2030年には約7,400万トン、2050年にはおよそ1億1000万トンに上ると予測されています。電子ごみには有害物質が含まれているため、適切に処理しなければ人々の健康や環境に悪影響を及ぼします。
腕時計は小さいですが、廃棄の際に電子ごみの一部になることには違いありません。
こうした背景から、電子ごみを減らす対策として、環境に優しい素材や電子廃棄物から資源を循環利用した、サステナブルな腕時計がつくられるようになったのです。
(参照:環境への取組み)
(参照:増え続ける電子ごみ)
サステナブルな腕時計は具体的にどんな素材でつくられ、どのような機能があるのでしょうか。
環境負荷の低い素材を使った腕時計作り以外にも、サステナブルな取り組みを実践しているメーカーは多くあります。
(参照:製品ライフサイクルを考慮した取組み)
サステナブルな腕時計は、自然由来の原料から生まれたバイオプラスチックやリサイクルウッド、海洋プラスチックごみをリサイクルしたものなど、環境負荷が低い素材でつくられているのが特徴です。
こうした素材でつくられた腕時計は、電子ごみを減らし環境汚染や健康被害を防ぐことにもつながります。
これから腕時計を選ぶ際には、機能性やデザイン性に加え、サステナブルであるかどうかも選ぶ基準に入れてみてはいかがでしょうか。
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