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アップサイクルスリッパとは?素材と履き心地をチェックしよう

Tuesday, 05 March 2024

衛生的でけがの防止や保温の役割もあるスリッパ。最近ではさまざまな資源から生まれたアップサイクルスリッパが登場しているのをご存知ですか?

アップサイクルスリッパは、本来廃棄されるものの素材を生かし、履き心地の良さにこだわって作られているのが特徴です。

今回はアップサイクルスリッパの素材や履き心地に加えて、アップサイクルスリッパを履くメリットも解説します!

アップサイクルスリッパとは?

アップサイクルスリッパとは、本来捨てられるはずのものを再利用し、新たな価値をつけて製品化したスリッパのことです。

環境に優しい素材のスリッパには、廃棄ペットボトルなどのリサイクル素材で作られたものがありますが、これらは一度細かく粉砕するなどして原料に戻してから作られます。

一方、アップサイクルスリッパは原料に戻さず、廃棄素材の特性を生かして作られるのが特徴です。

リサイクルは一度原料に戻して作られるのに対し、アップサイクルは原料に戻さず、元の製品に新たな価値をつけて生まれ変わらせる点がポイントになります。

アップサイクルスリッパの素材と履き心地をチェック!

廃棄予定のものから作られるアップサイクルスリッパには、どのような素材や特徴があるのでしょうか。ここからは、今注目されているアップサイクルスリッパの素材や特徴、履き心地などを見ていきましょう。

<航空機の客室のシートカバーから生まれたスリッパ>

航空機内の客室シートカバーから生まれたスリッパです。客室シートはお客様の安全を守るために一定の基準を設け、定期的にクリーニングや交換を行っています。

色褪せなどで廃棄対象となった客室のシートカバーを洗浄し、スリッパ(ルームシューズ)の生地に再利用しています。

生地の特性を生かしながら職人が一つひとつ丁寧に作り上げているのが特徴。かかとを踏んで履くこともできる2wayタイプで、履きやすさにもこだわって作られているアップサイクルスリッパです。

<シャツの製造過程で出る生地端を活用したスリッパ>

シャツの製造過程で出てしまう端切れをアップサイクルしたルームシューズタイプのスリッパです。スリッパのインソールには、廃棄予定だった生地端を再利用。職人が一つひとつ手作業でわらじ編みをし、唯一無二の履き心地を実現しました。

和紙ならではの感触と抗菌・防臭・消臭に優れた機能性の高さを兼ね備えています。快適な履き心地で足の裏に汗をかきやすい人にもおすすめです。

<畳廃材と牛本革で作られたスリッパ>

廃棄されるはずの“い草”の畳廃材と上質で柔らかい牛本革を組み合わせた、アップサイクルスリッパです。インソールに使用したい草の畳廃材は、超軽量かつ素足で履いても蒸れない心地良さが特徴。防臭効果もあり、素足に馴染むもっちりとした踏み心地も魅力になっています。

また、牛本革は食用になった家畜動物の皮を使用している点もポイント。命を無駄にせず最後まで有効活用して、アップサイクルサンダルに生まれ変わっています。「畳×レザー」の異素材を組み合わせたサンダルは、大人カジュアルに使用できます。

<毛布の生産時に出た切れ端を使用したメリノウールのスリッパ>

ウールマイヤー毛布の生産時に出た端切れを使用したメリノウールのアップサイクルスリッパです。メリノウールとは、上質で軽い「天然の生きた繊維」とも呼ばれる羊毛を指します。

メリノウールの特性である調湿効果と消臭効果は、裸足で長時間履いていても蒸れることなく快適に過ごせるのが特徴。細くて柔らかい繊維はふかふかで保温性が高く、軽さと暖かさで気持ちいい履き心地の、冬にもぴったりのスリッパです。

<アップサイクル素材のデニム生地から生まれたスリッパ>

アップサイクル素材のデニム生地から生まれたスリッパです。デニムの製造過程で出る生地の端材を再利用し、ソールに軽くて柔らかいポリウレタンを使用することで、足に負担をかけない優しい履き心地を実現しています。

バブーシュ型のスリッパでかかとを踏んで履けるデザインも特徴。履き込むことでデニムの経年変化も楽しめるおしゃれなスリッパです。

アップサイクルスリッパを履くメリットとは?

そもそも室内でスリッパを履くメリットには、床が汚れるのを防いだり、床に落ちているごみが足の裏につくのを防いだりすることが挙げられます。また、床に落ちているものを踏んでケガをするといった危険も防げるでしょう。

さらに、いすやテーブルの脚に足の指をぶつけるなどのケガ防止にもなります。加えてスリッパは保温性があるため、フローリングからの冷えを和らげてくれるのもメリットです。

アップサイクルスリッパの場合はこれらのメリットに加え、廃棄物を削減し、環境負荷の軽減に貢献できます。素材の良さを生かし、機能性やデザイン性、履き心地にこだわっているものが多いため、快適な履き心地を得られるのも良い点です。

来客用や自分用にアップサイクルスリッパを選んでみよう!

アップサイクルスリッパは、本来廃棄されるはずのものを再利用して価値を高め、スリッパとして生まれ変わらせています。

航空機の客室シートや畳廃材などさまざまな資源を再利用し、資源を有効活用することで、廃棄物を削減し、処分時に発生するCO2の排出量や資源消費の抑制に貢献しています。

素材の特性を生かして、履き心地抜群のアップサイクルスリッパ。来客用や自分用に、ぜひ選んでみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: サステナビリティを持つ衣料素材とは?環境に優しい製品を選んでみよう

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