バスや電車などの公共交通機関はCO2を発生させるため、環境に悪いイメージがあるかもしれません。しかし、最近ではバスの利用が環境対策になり、環境保全につながるさまざまな取り組みが行われています。
またバスを利用することで、自家用車を使用するよりも1人あたりのCO2排出量が削減できるというのは事実なのでしょうか?今回はバスの環境対策としての取り組み事例や、交通機関のCO2排出量の比較について解説します!
バスや電車といった公共交通機関の利用は、車で移動するよりも1人あたりの二酸化炭素排出量が少ないといわれています。
国土交通省が出した2019年度のデータによると、1人あたり1kmを移動するのに排出されるCO2排出量は、次のような結果となっています。
・自家用車 173g
・航空 113g
・バス 55g
・鉄道 18g
自家用車は1人あたり173g排出するのに対し、バスは55gでCO2の排出量が車に比べて圧倒的に少ないことがわかるでしょう。
自家用車は自分だけで移動する場合1人で乗り、家族で乗る場合でも数人です。しかし、バスの場合は人を多く乗せられるため、数十人で乗り合わせることもあります。バスに乗る人数が多いほど、1人あたりのCO2排出量が減るというわけです。
住んでいる場所や地域によって交通機関の利便性に違いがありますが、自家用車での移動を減らしバスを利用することで、CO2の排出量を削減できるのです。
(参照:輸送量当たりの二酸化炭素の排出量(旅客))
バスは一度に多くの人を乗せることができるため、1人あたりのCO2排出量が少ないとお伝えしましたが、それだけではありません。
近年では環境保全に取り組むバス会社が増えており、エネルギーを効率的に利用する環境負荷の少ないバスなどが登場しています。ここではバス会社が行っている環境への取り組み事例を見ていきましょう。
バスの利用は環境に優しいことがわかったのではないでしょうか。昨今の環境へのさまざまな取り組みによって、以前よりもさらにバスの環境負荷が軽減されています。
一人でも多くの人が自家用車からバスの移動に変えることで、CO2排出量は大きく抑えられます。ライフスタイルによって自家用車の移動でないと難しいケースもありますが、まずは休日のお出かけだけでもバスの利用を選択してみてはいかがでしょうか。
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