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オフィスの壁紙の色がもたらす効果とは?適した色や場所を解説
Wednesday, 04 December 2024
今回はPsychological effects of color(色が及ぼす効果)をテーマに、オフィスの壁紙の色がもたらすポジティブな効果や、オフィスに適した壁紙の色と場所を解説します。
オフィスの壁紙の色がもたらすポジティブな効果
色にはそれぞれ特有の心理効果があるため、オフィスの壁紙の色は働く人の心理状態に大きく影響します。適切な色選びで、多くのポジティブな効果が得られるのです。
具体的にどんな効果が期待できるのか、見ていきましょう。
<生産性や意欲が向上する>
オフィスの壁紙に適切な色を取り入れることで、仕事の生産性や意欲を向上させる効果があるといわれています。色が鮮やかな環境では、活力やエネルギーが湧き、集中力が高まるなどの効果が挙げられます。
反対に色合いのない環境では疲れやすく、生産性が低下する可能性があるため注意が必要です。
<空間が広く見える>
オフィスの壁紙の色によって、空間が広く見える効果があります。色が視覚的に、空間の大きさや雰囲気を変える力を持っているからです。
例えば、壁紙の色と天井の色を明るくして床を暗い色にした場合、天井が高く広々として見えるため開放感が生まれます。また、寒色系の色は収縮効果があり、壁が後退して見えるので奥行きがあるように感じられます。
<体感温度を変えられる>
オフィスの壁紙の色によって、体感温度を変えられる効果があります。色が人間の心理に影響を与え、温かさや冷たさを感じさせる視覚効果によるものです。
例えば、赤やオレンジ色、黄色などの暖色系は太陽や火を連想させ、視覚的に暖かさを感じさせます。一方、青や水色などの寒色系は、水や氷などを連想させ、視覚的に冷たさを感じさせます。
壁紙の色を工夫することで実際の温度とは異なる体感温度を演出でき、エアコンの節電につながるのも良い点です。
<リラックスできる>
色は感情や精神状態に影響を与えるため、オフィスの壁紙の色によってリラックス効果も得られます。特定の色は視覚的に落ち着きや安心感をもたらしてくれるのです。
例えば、青色の環境では心拍数や血圧が低下し、リラックス効果が生まれるとされています。また、自然を思い起こさせる緑も、視覚的に疲れにくくリフレッシュ効果が期待できる色です。
<仕切りが無くても空間を分けられる>
オフィスの壁紙の色を使い分けることで、仕切りがなくても空間を分けられます。色が視覚的なゾーニング(区間の区分け)に役立ち、境界線がなくても異なるエリアを定義できるからです。
例えば、暖色系と寒色系の壁紙に分けて、作業スペースと休憩スペースに分けるという手法もあります。色のコントラスト効果によって、仕切りがなくても二つの空間が別々に感じられるのです。
また、オフィスのレイアウトが柔軟になり、仕切りも不要なためコストを抑えられるのも良い点です。
オフィスに適している壁紙の色と効果をチェック!
オフィスの壁紙に適した色は、職場の雰囲気や目的に合わせて選ぶのがポイントです。
色それぞれに異なる心理効果があるため、場所に応じて適切に取り入れると良いでしょう。
ここではオフィスに適した代表的な壁紙の色と効果、おすすめの場所をチェックしていきましょう。
<デスクワークや会議室には「青」>
青は落ち着いた気分を促し、集中力を高める効果があるとされています。効率的な作業をサポートしてくれるため、長時間のデスクワークや集中力を必要とする会議室の壁に適した色です。また、コーディングなどの作業や分析を行う環境にも向いています。
<ミーティングエリアには「黄色」>
黄色は創造性を刺激し、ポジティブで楽しい環境を作り出すため、ミーティングエリアなどの壁色に適しています。黄色は元気や活力を与える色ともいわれており、活発な議論やアイデアを引き出す場面に向いています。
黄色がもたらす明るい雰囲気で、コミュニケーションの円滑化も期待できます。
<管理職の部屋には「グレー」>
グレーは落ち着きとプロフェッショナルな印象を与える効果があるため、管理職の部屋の壁色に適しています。グレーは主張の少ない色であるため、他の色と組み合わせやすい特徴があります。
シックで洗練された印象もあるため、モダンな雰囲気を演出することができ、落ち着いた作業空間にもぴったりです。
<休憩スペースやデザイン制作の場には「緑」>
目に優しい緑はリラックス効果があるため、休憩スペースに適した色です。また、ストレスや疲労を軽減し、クリエイティブな思考を促進するのにも役立つため、デザイン制作など創造性を必要とする部屋の壁にも向いています。
<受付エリアには「ベージュ」>
柔らかく落ち着いた色合いで、温かみのあるベージュは受付エリアなどに適しています。ベージュの中でも木目調の質感にすることで、さらに安心感のある雰囲気を作り出せます。
他の色とも相性が良いため、アクセントカラーを取り入れたいときにもベージュとの組み合わせがおすすめです。
(参考:https://www.tnk-inc.com/blog/category1/170112
https://www.irischitose.co.jp/blog/column/officedesign_color/)
オフィスの壁紙の色は職場の雰囲気や目的に合わせて選ぼう!
オフィスの壁紙は適切な色選びによって、仕事の生産性が向上したり、リラックスできたりと、さまざまなポジティブ効果が得られます。
色の効果を活用しながら、職場の雰囲気や目的に合わせて壁紙を選ぶのがポイントです。壁紙の色で快適なオフィス空間を作ってみてはいかがでしょうか。