環境や人にやさしいエコな大掃除を目指そう

「年末を迎える前に大掃除を済ませなきゃ!」と考えている人は多いのではないでしょうか。大掃除のために、さまざまな洗剤や掃除道具を揃えようとしている人もいることでしょう。

しかし、世の中にあふれている洗剤は、場合により環境や人に負荷をかけてしまう可能性があることをご存知でしたか?家をきれいにするためのものが、環境や人に何かしらのダメ―ジを与えてしまうなんて残念なことですよね。

そこで今回は、できるだけ環境や人に負荷をかけない、エコでやさしい大掃除をするためのポイントや、おすすめのお掃除アイテムについて紹介します!

目次

合成洗剤や石けんの使用量には注意が必要?

私たちが普段使用している洗剤の多くが石油や化学物質の入った合成洗剤です。家の中の気になる汚れをスッキリ落としてくれるため、使っている人も多いのではないでしょうか。けれども、使用量によっては環境を汚してしまう可能性があるのです。

なぜなら合成洗剤の原料である界面活性剤は、もともと分解されにくい性質を持っているからです。そのため家庭から排水された汚水が川や海に流れ込むと、魚などの生態系に悪い影響を与えてしまうこともあると言われています。洗剤の改良や下水処理能力の向上により、多くは河川へ入る前に取り除かれますが、100%分解できるわけではないため、洗剤の大量使用は避けるなど環境への配慮が必要です。

ちなみに、石けんは天然油脂とアルカリが原料となっており、合成洗剤に比べ環境負荷が少ないのが特徴です。しかし、石けんも生活排水として流れ出れば、何らかの形で川や海、生態系などの環境に負荷を生じてしまうかもしれません。適切な使用量を考えなければなりません。

エコでやさしい大掃除のポイントとは

では、なるべく環境負荷を掛けずにお掃除をするにはどうしたらよいでしょう。ここではエコでやさしい大掃除のポイントについてお伝えします!

<1:合成洗剤をできるだけ使わない>

日本では1937年に最初の合成洗剤が発売され、1960年以降、急激に普及したと言われています。それ以前は石けんなどを使用して汚れを落としていたということ。つまり、合成洗剤を使わずとも汚れを落とすことはできるのです。

石けんは室町時代から使われるようになりましたが、それまでは米のとぎ汁やぬかなどの自然物を使ってお掃除や洗濯をしていたと言われています。

また、合成洗剤には環境だけでなく人への影響もあると考えられています。食器洗いで手が荒れた経験はありませんか。その原因は、洗剤の成分が薄い手の皮脂まで一緒に洗ってしまっていることです。皮脂を失った手は外部からの刺激を受けやすいため、特に冬の寒い時期には乾燥し、手荒れが悪化することがあります。

さらに、合成洗剤で拭いた床をペットがなめてしまったり、小さなお子さんの肌トラブルに影響したりする可能性もあります。このようなことも踏まえて、安全性や環境への配慮を優先することが、エコなお掃除のポイントです。

<2:汚れを落とすよりもナチュラルな状態に戻す>

お掃除をする際には、どれだけ汚れを落とすかよりも、ナチュラルな状態に戻すという意識が重要です。また、汚れがひどくなるまで放置しないこともポイントのひとつです。こまめに拭き掃除などをすることで、使う石けんや洗剤の量を減らすことができます。

例えば、汚れた食器などは一度油汚れをキッチンペーパーや新聞紙などで拭き取るだけで、汚れが落ちやすくなるでしょう。加えて、お風呂場など湿気が多くカビが生えやすい場所も、普段から換気を心掛けこまめに水気をふき取ることでカビを防ぐことができます。

大掃除の負担を減らすためにも、汚れをためないことが大切です。とはいえ、「もうすでに汚れがひどくなってしまった!」という場合もあるのではないでしょうか。そのような時にはナチュラル素材のアイテムを使って大掃除するのがおすすめです。

ナチュラル素材のお掃除アイテムにはどんなものがある?

暮らしの中でお掃除に活用できるアイテムは意外とあるものです。ここでは、合成洗剤を使わずに大掃除するためのナチュラル素材のものを紹介します!

<1:重曹>

重曹は、汚れを浮き上がらせて落とす性質があります。浴室の湯アカや便器の黄ばみ、キッチンの排水口のぬめりにも効果的です。また、粒子が細かいので靴下の汚れなどに振りかけて使うのもおすすめ。合成洗剤より肌にもやさしいため、赤ちゃんの衣服を洗う時にも最適ですよ。

<2:クエン酸>

クエン酸には、水アカや雑菌の増殖を抑える効果があります。スプレーボトルに水200mlとクエン酸を小さじ1入れ、クエン酸スプレーを作るのもおすすめです。洗面所やキッチンの蛇口に吹きかけ、クロスなどで拭き取れば水アカが取れてピカピカになりますよ。また、清潔に保ちたい冷蔵庫内の掃除にも適しています。

<3:お酢>

お酢は酸性のため、アルカリ性の汚れに強い特徴があります。アルカリ性の汚れとは、主に浴室内の水アカや石けんカス、カビなどです。これらの汚れはお酢を振りかけることで水に溶けやすい物質に変わるため、拭き取るだけで落とすことができます。

また、お酢には消臭効果もあり、アンモニア臭や汗のにおいを防いでくれます。さらに殺菌・抗菌効果もあるため、浴室の菌の増殖も抑えることができますよ。

水とお酢を1:1の割合で混ぜて、酢スプレーを作っておけば手軽に使えて便利です。お酢は砂糖の入っていない穀物酢などを使いましょう。

<4:セスキ炭酸ソーダ>

セスキ炭酸ソーダとは重曹と炭酸ナトリウムが入ったアルカリ剤です。コンロの油汚れや換気扇のベタベタした汚れなど、酸性の汚れに強い特徴があります。一方、水アカや石けんカスなどのアルカリ性の汚れは得意ではありません

しかし、電子レンジやトースター、グリルのこびりついた汚れは落としやすいため、キッチンでは大活躍します。こちらも水500mlに小さじ2~3のセスキ炭酸ソーダを入れ、スプレーボトルに移し替えて使うのがおすすめです。

スプレーを振りかけてクロスで拭き取るだけで汚れが落ちます。また、生ごみにスプレーを振りかければ臭いを和らげてくれる上、雑菌の増殖を抑えてくれますよ。

今年の冬は環境にも人にもやさしいエコな大掃除を実践してみよう!

合成洗剤に頼らなくても大掃除をすることは可能です。天然由来の素材を使った掃除は「ナチュラルクリーニング」と呼ばれており、世間でも少しずつ関心が高まっています。

今回紹介したアイテムなら、環境に負荷をかけないだけでなく、人にもやさしいといったメリットがあります。また、コスパも良く、スーパーなどで手軽に購入できるものばかりです。

ぜひ、これからはナチュラルクリーニングを心掛け、この冬は環境にも人にもやさしい、エコな大掃除を実践してみてはいかがでしょうか。

参考

https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/7/1/7_19/_pdf
https://www.meti.go.jp/policy/chemical_management/chemical_wondertown/drugstore/page04.html

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