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フィンランドの気候変動対策は学びがたくさん!取り組みを見てみよう

Monday, 19 February 2024

幸福度が高い国で知られるフィンランドは、SDGsの取り組みや気候変動対策が進んでいる国でもあります。フィンランドは気候変動対策としてどのような取り組みを行っているのでしょうか?今回はフィンランドの国の特徴や気候変動の取り組みを解説します!

フィンランドってどんな国?

北欧にあるフィンランドは、オーロラ鑑賞やサンタクロース村、美しい湖など、観光地としての見どころも多い国です。まずはフィンランドの国の特徴を見ていきましょう。

国土の70%以上が自然で覆われている

 

フィンランドは国土の70%が森林で覆われている、自然あふれる国です。きれいな水、空気、自然を大切にすることを教えられて育つフィンランドの人々は、環境を守り自然と共存して生きる考えが根付いています。

また、フィンランドには「自然享受権」という権利が存在し、公園や森にあるベリーやきのこなどの食物を自由に食べて良い権利があります。国民のみならず、観光客も許されているのが特徴です。

(参照:フィンランド気候変動への取り組み)

水がきれいで水道水も飲める

 

フィンランドは海外ではめずらしく、水がきれいな国です。日本のように水道水も安心して飲むことができます。水道水が飲めるため、国民にマイボトルが定着しているのも特徴のひとつです。ミネラルウォーターを買う必要がないため、ペットボトルごみの削減につながっています。

税金が高い分、福祉制度が充実している

 

フィンランドは税金が高く、日本の約2倍の税率になっています。日本の基本税率は10%ですが、2022年度のフィンランドの基本税率は24%です。しかし、その分福祉制度が充実している特徴があります。特に医療や教育の面で充実度が高く、教育費はすべて無料であり、出産や大きな手術などの医療費はすべて税金でまかなってくれるのがポイントです。

SDGs達成度は世界一

フィンランドはSDGs達成度ランキングで3年連続世界第一位にランクインしています。SDGsの達成度が高い理由として、国民一人ひとりが自分事として捉え、真摯に取り組んでいることが評価につながっています。自然を大切にし、共存しながら生きるというフィンランドの精神にも通じているのです。

(参照:【SDGs達成度ランキング】日本、2023年は世界21位に後退 気候変動対策など最低評価)

フィンランドの気候変動への取り組みをチェック!

SDGsの達成度が世界一のフィンランドでは、CO2排出量や食品ロスの削減、リサイクルの徹底やサステナブルツーリズムの推進など、気候変動対策へのさまざまな取り組みを行っています。ここからはフィンランドの気候変動への取り組みをチェックしていきましょう。

CO2排出量の削減

日本は2050年までに脱炭素社会(カーボンニュートラル)の実現を目指して、CO2排出量削減と再生可能エネルギーの推進を行っていますが、フィンランドでは日本より15年早い、2035年までの達成を目指しています。

現在既に、エネルギーの90%が化石燃料を使用しないグリーンエネルギーに切り替わっているのです。グリーンエネルギーとは太陽光・風力・水力・バイオマスなど、CO2を排出しない再生可能エネルギーを指します。

食品ロスの削減

フィンランドでは食品ロスの削減に力を入れています。一般家庭でも食材の切りくずなどの生ごみはそのまま捨てずコンポスト(堆肥化)させて、ごみが出ないよう配慮しているのが特徴です。

また、フィンランドの首都のヘルシンキでは、食品に関するごみを一切出さないレストランの運営が実現しています。

厨房にごみ箱は無く、調理中に出た生ごみはすべてコンポストにかけるというのを徹底しているお店です。食品ロスの削減は、気候変動対策にも大きく貢献する取り組みです。

(参照:ヘルシンキのごみゼロレストラン「NOLLA」の、絶対食材を無駄にしない工夫)

10年以上前からペーパーレスを導入

日本ではここ数年でペーパーレス化が進んできましたが、フィンランドではなんと10年以上前からペーパーレス化を導入しています。仕事上で必要な請求書や事務手続きの書類はほぼデジタル化されているのです。

紙で発行しようとすると手数料が発生することもあり、日本に比べてペーパーレス化が進んでいることが伺えます。

返金システムを導入したペットボトル回収機でポイ捨てゼロ

フィンランドでは街に捨てられたペットボトルが転がっていることはほぼないといわれています。理由は返金システムを導入したペットボトル回収機が街のスーパーなどに設置されているからです。

ペットボトルごみを回収機に入れると返金額が計算され、出てきたレシートを渡して換金できます。ペットボトルごみはお金に代わるものであるため、ポイ捨てされることもなくなるというわけです。

上記の取り組み以外にも、サステナブルツーリズムの推進や気候変動に関する教育に重きを置く学校もあるなど、気候変動に関する取り組みは数多くあります。
(参照:日本と何が違う? SDGs達成度1位のフィンランドでは当たり前の11のこと)

フィンランドの気候変動対策を参考にして、生活に取り入れてみよう!

フィンランドは森林に覆われた環境であり、自然や水、空気を大切にすることを教えられて育ってきた人が多いからこそ、一人ひとりが主体的に気候変動対策に取り組んでいる傾向があります。

自然と共存する生き方や福祉の精神が根付いたフィンランドの姿勢と気候変動への取り組みから学び、生活の中で実践できることから取り入れてみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: 中央・南アメリカの現状|気候変動によって起きている変化とは?

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