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気候変動に関わるプラスチックのポイ捨て|原因と対策を考えよう

Wednesday, 03 January 2024

世界全体で毎年約800万トンものプラスチックごみが海に流れています。2050年には、海洋を漂うプラスチックごみが魚の量を越えてしまうと予測されているほどです。

鼻にストローが刺さったウミガメのニュースに衝撃を受けた人もいるかもしれません。このような海洋環境の問題を引き起こしているプラスチックごみが、実は気候変動にも関わっているといいます。

今回は、プラスチックのポイ捨てが気候変動に関係している理由に触れ、ポイ捨てが起きる原因と対策を考えていきましょう!

(参照:海洋プラスチック問題について)

プラスチックのポイ捨ては気候変動に関係している?

プラスチックごみは海洋環境に悪い影響を及ぼすだけでなく、気候変動を招く要因になっていることがハワイ大学の研究で報告されています。

プラスチック類の中で最も多く使われる7つの素材を数日間海水に浸した後、日光に当てる実験が行われました。その結果、すべてのプラスチックから温室効果ガスのメタンとエチレンが発生していたのです。

特にレジ袋によく使われる低密度ポリエチレンと呼ばれるプラスチックは、温室効果ガスを最も多く発生することがわかりました。この研究から、海に流れたプラスチックごみは砂浜や海岸の岩場などで太陽の光にさらされて劣化することで、温暖化の原因となる温室効果ガスを発生していると考えられます。

現段階では、具体的にどれくらい温暖化に影響しているかが解明されていませんが、こうした理由からプラスチックごみは気候変動を招く一因になるとして、ポイ捨て禁止が強く求められています。

(参照:New Study Shows Plastics Release Greenhouse Gases, Contributing to Climate Change)

プラスチックごみの流出が減らない原因 

プラスチックごみがもたらす環境汚染は海洋環境だけでないことがわかりましたが、年間800万トンものプラスチックごみが海に流出しているのは、一体何が原因なのでしょうか。

ここからは、プラスチックごみの海への流出が減らない理由として考えられる原因を見ていきましょう。

プラスチックごみが風で飛ばされてしまう


川や海などのレジャーに行った際に、お菓子や飲料水のプラスチックごみが風で飛ばされてしまうといったケースはよくあります。

プラスチックの包装紙などは軽いため、ポイ捨てするつもりがなくても風が吹くとあっという間に飛ばされてしまいます。川や海に落ちた場合、そのまま放置してしまう人も少なくありません。

ごみがあふれたごみ箱に捨てている


自動販売機の横にごみ箱が設置されているのをよく見かけますが、ペットボトルであふれているにも関わらず、無理やりごみを突っ込む人やごみ箱の前にペットボトルを置いていく人がいます。

こうしたプラスチックごみが風で飛ばされ、やがて川や海に流出してしまう可能性は高いといえるでしょう。

食べ歩き、飲み歩きした後にポイ捨てしている


カフェなどでテイクアウトした商品を飲み歩きした後に、プラカップを捨てる場所に困って街にポイ捨てしてしまうケースもよく見られます。

飲み歩きしながら気になるお店を見つけたときに、飲食物の持ち込みが禁止されているので入店前に捨ててしまうことなどが考えられます。

プラスチックのポイ捨てを避けるためにできることは?

プラスチックごみの海や川への流出が減らない原因を考えてきましたが、ここからはプラスチックごみのポイ捨てを避けるためにできることをチェックしていきましょう。

風が強い日の海や川にはプラスチック類を持ち込まない


海や川にレジャーに行く際、風が強いと感じる日には、プラスチック類を持ち込まないというのも対策のひとつです。

お菓子や軽食などを購入するときはなるべくプラスチックごみが出ないものを選んだり、あらかじめ購入したものをプラ容器ではないものに移してから持ち運んだりするのも良いでしょう。

風で飛ばされてしまうことを想定し、できるだけプラスチック類を持ち込まないようにするのが重要です。

街に設置してあるごみ箱に捨てない


自動販売機の横にあるごみ箱など、街に設置してあるごみ箱はあふれやすいため、極力捨てなくて済むような工夫をしましょう。マイボトルを持ち歩くなどして、街のごみ箱に捨てずに済む対策をするのがポイントです。ペットボトルごみが出てしまった場合には、持ち帰って自治体の回収などに出すようにしましょう。

食べ歩き飲み歩きした際に出たごみは持ち帰る


カフェやテイクアウト専門店にはごみ箱がありますが、食べ歩きや飲み歩きをした際には、お店から離れてしまうためプラスチックごみをごみ箱に捨てられないケースが多いでしょう。

そんな時には街にポイ捨てするのではなく、ごみを持ち帰るようにしましょう。そのためには小さなビニール袋を持ち歩くなどして、いつでもごみを入れられるようにするのがポイントです。

面倒に感じるかもしれませんが、プラスチックごみのポイ捨てを防ぎ、海や川への流出を防ぐためには必要なことです。

そもそもプラスチックごみが出る商品を選ばない


最近では容器や包装紙なども、環境に配慮してプラスチック不使用で作られた素材が増えつつあります。植物由来の原料を使った素材などは、生分解可能なものもあるため、自然に残り続けて環境負荷を与えることもありません。

商品を選ぶ際には、プラスチックごみが出ないかどうかを意識してみると良いでしょう。

プラスチックごみの削減は気候変動対策のひとつ!今日から実行してみよう

プラスチックごみは海洋環境を悪化させることに加え、気候変動を招く要因になっています。プラスチックごみを海や川へ流出させないためには、日常生活の中でプラスチックごみを出さない工夫や、持ち帰ってリサイクルに出すことが大切です。

今回紹介した記事を参考に、今日からプラスチックごみの削減に向けたアクションを実行してみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: 街のサステナビリティを目指すごみ拾いイベント|アイデア事例も

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