ゴルフ場といえば、広大な敷地にきれいに整った芝生のイメージがあります。かつてゴルフ場は環境破壊をしていると非難されてきました。
しかし、近年ではSDGsへの取り組みが広がり、ゴルフ場も変化しつつあるのです。
そこで今回は、ゴルフ場がサステナビリティに向けた取り組みを行う理由や事例を解説します!
(参照:ゴルフ場は緑の砂漠? それとも生命のゆりかご? 英議員の発言が波紋)
ゴルフ場の多くは山を切り開いて作られるため、かつては環境破壊だと非難されることも多かったといいます。芝生を管理するために強い農薬を撒いていると問題視されていた時期もありましたが、それも昔の話だといわれています。
現在では環境負荷の高い薬品は世界的に禁止されており、日本では農林水産省に農薬の使用計画書を提出しなければならないため、そのような問題は改善されているのが現状です。
近年のゴルフ場は、自然豊かで多くの樹木に囲まれ、二酸化炭素(CO2)を吸収したり、生物多様性を守る場として役立っているといいます。
とはいえ、ゴルフ場を維持するにはコストがかかります。クラブハウスの冷暖房や照明、コース管理に使われる芝刈り機には大量の電力が費やされるでしょう。
また、芝生の乾燥を防ぐために大量の水が消費されます。以前に比べ環境に与える影響が軽減されたとはいえ、ゴルフ場の維持にはまだまだ環境負荷への課題が残っているのが現状です。
こうした理由から、ゴルフ場ではサステナビリティへの取り組みが求められています。
日本には全国約2,400ものゴルフ場があるといわれていますが、ゴルフ環境と自然環境の持続可能性に向けて、積極的に環境保全に取り組んでいるゴルフ場があります。
ここからはそんなゴルフ場の、サステナビリティにつながる取り組み事例の一部を紹介します。
環境破壊というイメージを持たれることの多かったゴルフ場も、最近では生物多様性を守る場所として貢献しています。しかし、健全な森林や自然環境を維持するためには、サステナビリティへの取り組みが必要不可欠です。
ゴルフ場だけが取り組めばよいわけではなく、利用する側も環境への意識を向ける必要があります。
プレイヤーとしてゴルフ場に行く際には、プラスチックごみを出さないようマイボトルを持参したり、汚れもの入れには使い捨てのビニール袋ではなくランドリーバッグを持参するなど、環境に配慮した行動が大切です。
ゴルフ場の自然環境と生物多様性を守るために、サステナビリティに配慮した行動をとっていきましょう!
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