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色の効果で睡眠が変わる?よく眠れる色と避けた方が良い色とは
Wednesday, 27 November 2024
今、眠りが浅いと悩んでいる人は、寝室環境に取り入れている色が関係しているかもしれません。
そこで今回はPsychological effects of color(色が及ぼす効果)をテーマに、睡眠の質を高める効果的な色と寝室環境に避けた方が良い色を解説します!
ぐっすり眠れないのは寝具や照明の色が影響している可能性も
睡眠時間はきちんと確保しているはずなのに、翌朝なぜか眠気やだるさが残っているという人も多いのではないでしょうか。
眠りが浅くなる原因には、ストレスや心配事、就寝前のアルコールやカフェインの摂取など、さまざまな要因が考えられますが、それら以外に寝具や照明の色が睡眠の質に影響している場合があります。
色彩心理学では、色は人の心身に影響を与え、目を閉じていても色を認識できるとされています。
そのため、緊張感を与える色や興奮色と呼ばれる色を寝室環境に取り入れてしまうと、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりする可能性があるのです。
(参考:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/heart/k-02-001.html)
睡眠の質を高める効果的な色とは?
では、寝室環境にはどのような色を選べば良いのでしょうか。寝室環境では、寝具や照明をはじめ、壁の色やカーテン、パジャマにも目を向けてみるのがポイントです。
ここでは色彩心理学の観点から、睡眠の質を高めるための効果的な色をご紹介します。
<青>
青は鎮静作用を持ち、気持ちを落ち着かせる効果があるといわれています。興奮した気持ちや活発化している身体機能を鎮静させるため、寝室環境に適した色です。
イギリスの大手ホテルが2,000軒の住宅を対象に行った研究によると、青を基調とした寝室で眠る人は平均して一晩「7時間52分」の睡眠が確保できており、さまざまな色の中で最も睡眠時間が取れていることがわかりました。
青は心拍数や血圧を下げる色であるため、良質な睡眠につながっていると考えられています。寝具の色をネイビーなど濃いめの青にするのもおすすめです。
(参考:
<緑>
緑は癒やしの色ともいわれており、安らぎと落ち着きを与えてくれる睡眠に適した色です。緑は目に優しくストレスを和らげる効果が期待されており、森林浴のようにリラックスできます。
寝具の色で取り入れるのも良いですが、寝室に観葉植物を置くのもおすすめです。植物の管理が大変だと感じる人は、フェイクグリーンでも良いでしょう。
本物の植物でなくても緑が目に入ることで、リラックス効果が得られるといわれています。
(参考:https://www.idc-otsuka.jp/interior-story/goodsleepfactory/post-12039.html#tocplus-i-0)
<淡い黄色>
パステルカラーのような淡い黄色も、リラックス効果があり睡眠に良い色といわれています。淡い黄色は温かみがあり、居心地の良さを感じられるからです。
また、睡眠ホルモンと呼ばれる「メラトニン」の分泌に働きかける、セロトニンを増やす効果があるといわれています。パジャマなどでレモンイエローの色を取り入れるのもおすすめです。
(参考:https://www.funacli.or.jp/vol-30/)
<シルバー>
寝室に高級感をもたらすシルバーは、やわらかな光の反射が月明りを連想させ、睡眠に最適な心地良い環境を作り出してくれるようです。
また、シルバーは刺激色ではないため、心を落ち着かせ、リラックスした気分に導くともいわれています。
さらにクールな印象を持ち、視覚的に「冷たさ」を連想させ、体温を下げるような心理効果もあるのが特徴です。寝室では、枕カバーなどでさりげなくシルバーを取り入れるのも良いでしょう。
<オレンジ>
オレンジは明るくエネルギッシュなイメージがありますが、寝室では照明にオレンジを取り入れるのがおすすめです。
温かみのある照明のオレンジは、安心感と安定感を与え、体の緊張を和らげる効果があるといわれています。反対に濃いオレンジは脳を興奮させてしまうため、寝室環境にはおすすめしません。
寝室環境に避けた方が良い色もチェック!
睡眠の質を高める色を見てきましたが、一方で寝室環境に避けた方が良い色もあります。どんな色に注意すべきかチェックしていきましょう。
<赤>
色彩心理学の観点から、赤は興奮色と呼ばれており、寝室環境には避けた方が良い色とされています。赤は刺激が強く脳を活発化させてしまうため、寝つきが悪くなったり眠りが浅くなったりする可能性があります。安眠を目指すなら赤は避けた方が良いでしょう。
<紫色>
紫色も寝室では避けた方が良い色といわれています。紫色はミステリアスな印象をもたらし、想像力が掻き立てられ、リラックス向きの色ではないからです。
先述したイギリスの研究では、紫色の寝室で眠る人は平均5時間56分しか寝てないことがわかっています。寝る前に考え事が止まらなくなり、寝つけなくなる可能性もあるため、紫色の寝具やカーテン、パジャマなどは避けた方が良いでしょう。
<黒>
黒は、暗いトーンで一見良く眠れそうな気がしますが、不安や恐怖を感じやすいことから寝室には適さない色といわれています。
モノトーンが好きな人は、ベッドやシーツなど黒を選びがちですが、黒は孤独感や敗北感を連想しやすい色でもあるため、眠りに影響する寝室では注意が必要です。
寝室環境の色を見直して睡眠の質を高めよう!
睡眠の質を高めるなら、「青・緑・淡い黄色・シルバー・温かみのあるオレンジ」を取り入れるのがおすすめです。一方、避けたい色は「赤・紫・黒」の3色です。眠りが浅くて悩んでいる人はぜひ、寝室環境の色を見直してみてはいかがでしょうか。
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