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色が及ぼす心理的な効果や人に与える影響|色彩心理学とは?

Tuesday, 26 November 2024

信号の色や看板の色など、普段何気なく目にしている「色」は、人にさまざまな印象を与え、心理的な効果を及ぼす不思議な力があります。これらを研究する学問が色彩心理学です。

今回はPsychological effects of color(色による心理的な効果)をテーマに、色彩心理学とは何か、色が人に与える影響や色の印象・効果についてわかりやすく解説します!

色彩心理学とは?

色彩心理学とは、色が人の感情や行動に与える影響を研究する学問を指します。色はそれぞれ異なる心理効果を持ち、私たちの気分や行動に影響を与えています。

 

例えば、色によって気持ちが落ち着いたり、元気になったり、食欲が出たりするのも色がもたらす心理効果です。

 

色彩心理学は2003年にアメリカで生まれた比較的新しい学問ですが、色に関する研究は、古代ギリシャの時代から行われていました。

 

アリストテレスの「色彩論」をはじめ、19世紀にはシュブルールの「色の同時対比の法則」、20世紀にはオストワルトやマントルらの研究による「カラーシステム」の構築などが挙げられます。

 

こうしたさまざまな研究をもとに、アメリカのビレン、チェンスキン、アボットという3人の研究者が、現代の色彩心理学の原型を作り上げたのです。

 

(参考:色彩心理学とは?色の意味や効果、人に与える影響について解説

色彩心理学とは|歴史や色が与える効果・影響、活用されるシーンなどを解説)

色がもたらす人への効果・影響

色彩心理学では、色がもたらす人への効果・影響は以下の4つといわれています。

 

・心理的影響

・感情的影響

・生理的影響

・文化的影響

 

<心理的影響>

心理的影響とは、色が人の心理に影響を与えることを指します。例えば、色のイメージで名前を覚えたり、色で対象物の好みがわかれたりするのも心理的影響による効果です。色は無意識のうちに、心に働きかけているといわれています。

 

<感情的影響>

感情的影響とは、色が人の感情に与える影響を指します。黄色やオレンジなど太陽に近い色を見ると、明るく晴れやかな気分になったり、ピンクを見ると優しい気持ちになれたりするのがその例です。

 

<生理的影響>

生理的影響とは、色が人の神経に与える影響のことです。例えば、赤色を見ることで交感神経が高まり血圧が上昇し、やる気や情熱を引き出すといわれています。一方、青色や緑色は神経を落ち着かせ、リラックスさせるといわれています。

 

<文化的影響>

文化的影響とは、文化の違いによって色が与えるイメージや効果が異なることを指します。

同じ色でも国や地域によっては、ポジティブにもネガティブにも捉えられるということです。色の印象は世界共通ではないため、デザインなどでは配慮する必要があります。

色の印象と効果 

色彩心理学では、色によって人に与える印象や効果が異なります。ここでは代表的な色の印象と効果をチェックしていきましょう。

 

<赤>

赤のポジティブな印象は「情熱・活力・強さ・興奮」などがあります。ネガティブな印象では「怒り、攻撃的、嫉妬」などが挙げられます。

 

先述したように赤を見ると交感神経が優位になり、気持ちが高揚するため、勝負する場面で用いるなど上手に取り入れるのがポイントです。

 

<オレンジ>

オレンジは「明るい・元気・安心・暖かい」というポジティブな印象を与えます。反対にネガティブな印象として「能天気・安っぽい」と捉えられることがあります。

 

暖色系の中でもオレンジは主張が強すぎないため、陽気で親しみやすさを与えられるのが特徴です。

 

<黄色>

黄色は「活動的・若い・明るい」といったポジティブな印象を与えます。一方、ネガティブな印象は「幼さ・未熟」などです。

 

しかし、黄色は人の気持ちを開かせる効果があるといわれており、販売スタッフなどの制服にも使われています。また、目立つ色であるため信号や標識など注意喚起にも多く使用されているのが特徴です。

 

<ピンク>

ピンクは「かわいい・甘い・女性的・愛情」といったポジティブな印象を与えます。反対にネガティブな印象では「弱い・不安定・繊細・幼稚」などが挙げられます。

 

人に穏やかで優しい気持ちをもたらす効果があり、特に淡いピンクには、緊張感を和らげたり攻撃性を抑えたりする効果があるといわれています。

 

<緑>

緑は「落ち着き・安らぎ・安心感・平和」といったポジティブな印象を持ちます。反対にネガティブな印象は「未熟・保守的」などです。

 

緑は色の中で最も「休息を与える色」といわれており、緑を見ることで疲労を回復させ心身をリラックスさせてくれるといわれています。また、集中力を高める効果があるとされています。

 

<青>

青のポジティブな印象は「冷静・知的・誠実・涼しさ」などがあります。一方、ネガティブな印象は「寒い・冷たい・悲しい」などです。緑色と同じく気分を落ち着かせたり、集中力を高めたりする効果もあるといわれています。

 

また、青は冷静さや真面目さ、信頼感を与えることから制服や作業服などにも多く使用されています。

 

(参考:https://gmotech.jp/semlabo/webmarketing/blog/color-psychology/

https://recruit.boconcept.jp/column/0553/)

色への知識を深めてさまざまな場面で役立ててみよう! 

色は人にさまざまな印象や効果を与え、私たちの気分や行動に影響をもたらしています。色彩心理学では「心理的・感情的・生理的・文化的」の4つの影響・効果があります。

 

看板や標識、インテリアなど普段何気なく目にしている色にも深い意味があり、無意識のうちに影響を受けているかもしれません。ぜひ、これを機に色への知識を深め、さまざまな場面で活用してみてはいかがでしょうか。

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