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レオナルド・ディカプリオの環境保護活動|財団設立や映画制作も

Thursday, 05 September 2024

「タイタニック」で大ブレイクし、「レヴェナント:蘇りし者」では念願のオスカーを受賞を果たした、俳優のレオナルド・ディカプリオ。

ハリウッドスターであり、脚本家や映画プロデューサーとしても活躍するレオナルドは、自らを「環境保護活動家」と名乗るほど、環境に関する活動を積極的に行っています。

今回は「The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)」をテーマに、レオナルド・ディカプリオの環境保護活動について解説します。

レオナルド・ディカプリオが環境保護活動を始めたきっかけ

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ハリウッドスターとして活躍するレオナルド・ディカプリオが環境保護活動に取り組み始めたきっかけは、幼少時代に通っていた自然博物館で「人間の活動によって絶滅した生物がいる」という事実を知り、ショックを受けたことが背景にあります。

また、20代前半のときにホワイトハウスを訪れる機会があり、元副大統領のアル・ゴア氏と話をしたことで、より環境問題への関心が高まったと話しています。

アル・ゴア氏はレオナルドを前に、地球と大気の絵を描き、地球温暖化は人間が直面している最も重大な危機であることを教えたのです。

この体験をきっかけに、レオナルドは温暖化を国際社会の問題として認識していなかったことに気づき、環境保全に情熱を向けるようになったそうです。

(参照:レオナルド・ディカプリオ、環境保護活動に目覚めたきっかけを語る)

環境保護活動を実践するレオナルド・ディカプリオ

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環境問題への関心が高まり、国際社会の問題として捉え行動に起こすことを決意したレオナルドは、持続可能な地球環境を目指してさまざまな活動に取り組んでいます。ここでは、レオナルドの環境保護活動の一部を見ていきましょう。

環境保護財団を設立

レオナルドは1998年、24歳のときに環境保護団体「レオナルド・ディカプリオ財団」を設立しました。陸や海、生物種や環境の保全、気候変動の緩和と災害救援への取り組みを支援することが主な目的です。

設立以来、再生可能エネルギーや気候変動、生物保護や先住民の権利など、200以上のプロジェクトを支援し、日本円で約110億円以上の寄付を行ってきました。

また、毎年夏には寄付集めを目的としたチャリティー・ガラパーティーが開催されています。2017年に開かれたパーティーでは多くのセレブに加え、レニー・クラビッツやマドンナなどの大スターが集結し、一晩で4,000万ドルの支援金が集まったといわれています。

さらに2019年3月には、投資会社と協力をして生物種の保全や気候変動に関するプロジェクトに1億5,000万ドル規模の資金を提供し、気候変動ファンドのアドバイザーにも就任しました。

環境問題をテーマにしたドキュメンタリー映画をプロデュース

2016年、レオナルドは環境問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「地球が壊れる前に」をプロデュースしました。自身が主演で、2年間に渡る旅をしながら気候危機に直面した国の人々や科学者へのインタビューなどが記録されています。

また、オバマ元大統領やローマ教皇フランシスコらとの対談なども収録され、話題を呼びました。この作品は同年のハリウッド映画賞でドキュメンタリー映画を受賞し、動画配信のプラットホームでは視聴人数3,000万人を突破しています。

ドキュメンタリー映画としては史上最高の視聴数を達成し、気候変動や環境問題に対する認知度拡大に大きな影響を与えました。

(参照:ディカプリオ主演の環境ドキュメンタリー「地球が壊れる前に」を世界3000万人が視聴)
(参照:レオナルド・ディカプリオ | 国連広報センター)

2016年、国連総会にて気候変動対策の必要性を訴えるスピーチ

2016年4月にレオナルドは、国連総会にて気候変動対策の必要性を訴えるスピーチを行いました。

「気候変動をフィクションのように考え、見過ごしている人は多くいると思う」とし、干ばつや海水温の上昇、氷床などがかつてないほどの勢いで溶けていることなどを例に挙げ、これらの異常気象や気温上昇はフィクションではなく紛れもない事実であることを語りました。

誰かが行動を起こさなければ解決しないとし、今こそ問題解決に取り組むことが重要であると訴えました。また、再生可能エネルギーは持続可能な環境を実現できるだけでなく、経済政策も改善できるとし未来への希望も語っています。

(参照:「気候変動は現実。脚本のようにハッピーエンドに書き換えることはできない」──環境問題に挑みつづける俳優、レオナルド・ディカプリオ。【社会変化を率いるセレブたち】)

サステナビリティーな製品づくりに努める企業に出資

  

レオナルドはサステナビリティーな製品づくりに努める企業に出資も行っています。例えばリサイクル素材にこだわり、環境に配慮して時計を製造するスイスの時計ブランドや、二酸化炭素排出量の削減に徹底し、オーガニック農法で生産するシャンパーブランドなどへの出資です。

また、再生プラスチックを利用した、ビーガンスニーカーのブランドへも出資しています。レオナルドは、「環境への影響を最小限に抑え、動物を傷つけない持続可能な生産方法を追求する企業への出資を誇りに思う」と話しています。

(参照:Business News: レオナルド・ディカプリオ、サステナビリティを追求する新興時計ブランドのアイディー・ジュネーブに出資)
(参照:レオナルド・ディカプリオも出資する新時代のシャンパーニュ「テルモン」 オーガニック&トレーサブルなラグジュアリーを体現)

レオナルド・ディカプリオの環境保護活動は気候変動対策の推進力に

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レオナルド・ディカプリオは幼少の頃の体験や出会いをきっかけに、温暖化は国際社会の問題であると捉え、環境保護活動に情熱を注ぐようになりました。自ら環境保護財団を設立し、生物種の保全や気候変動緩和への取り組みを支援しています。

また、環境問題をテーマにしたドキュメンタリー映画の制作や国連でのスピーチ、サステナビリティーな企業への出資など、持続可能な未来に向けてできることに全力で向き合う姿勢を見せています。私たち一人ひとりも、環境問題にどう取り組むべきか考えていきましょう。
あわせて読みたい: ミニマリズムがSDGsに貢献する理由|解決につながる目標は?

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