乳糖不耐症って?乳製品アレルギーとの違いや特徴を知ろう

牛乳を飲むとお腹が痛くなってしまう…こんな体質の人はいませんか?子どもの頃は平気だったのに、大人になってから牛乳が体に合わなくなったということも。このような場合、もしかしたらアレルギーではなく乳糖不耐症かもしれません。

そこで今回は乳糖不耐症とは何か、乳製品アレルギーとの違いや特徴を解説します!

目次

乳糖不耐症とは

乳糖不耐症とは牛乳などの乳製品に含まれる「乳糖」を消化し切れず、下痢や腹痛などの症状を引き起こすことをいいます。通常、乳糖は小腸でラクターゼと呼ばれる乳糖分解酵素によって、グルコース(ブドウ糖)とガラクトースに分解・消化されます。

しかし、このラクターゼは赤ちゃんの時には分泌できていても、成長に伴い分泌量が減っていきます。そうして分解する働きが低下することで、人によっては乳糖が消化し切れなくなってしまうのです。

また、ごくまれに生まれつきラクターゼを持っていない「先天性乳糖不耐症」の人もいます。乳糖が十分に消化し切れず大腸に流れてしまうと、お腹がゴロゴロしたり、下痢や腹痛が起こったりします。

症状が出るのは主に消化器官で、乳製品を摂取してから約20分〜2時間後に現れます。乳糖の摂取をやめると症状は治まるといわれています。

参照:
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0/03-%E6%B6%88%E5%8C%96%E5%99%A8%E7%B3%BB%E3%81%AE%E7%97%85%E6%B0%97/%E5%90%B8%E5%8F%8E%E4%B8%8D%E8%89%AF/%E4%B9%B3%E7%B3%96%E4%B8%8D%E8%80%90%E7%97%87

乳糖不耐症は改善される?

乳糖不耐症は、乳製品の摂取方法によって改善する可能性があることが研究で明らかになっています

乳糖不耐症と診断された32人が参加した臨床試験では、医師の指導のもと少量の牛乳から飲み始め、徐々に摂取量を増やしていきました。約40日後には9割の人が、お腹を壊さずに200mlの牛乳を飲めるようになったと報告されています。

また、別の研究では腸内環境を良くすることで乳糖不耐症を改善できる可能性があることもわかりました。大腸内で善玉菌の働きが活発であれば、大腸内に流れてきた乳糖を分解できるといわれています。

参照:
https://m-alliance.j-milk.jp/jmilk-news/2020news/detail/congress2020/huh1j4000000d5w5-att/a1606263420409.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jnsv1973/51/2/51_2_51/_article/-char/ja/

乳糖不耐症と乳製品アレルギーとの違い

乳糖不耐症は乳製品アレルギーと混同されることがありますが、ふたつは全く異なるものです。乳糖不耐症は糖が原因の消化不良ですが、乳製品アレルギーはたんぱく質が原因で起こる免疫反応です。

乳製品アレルギーは、下痢や腹痛など乳糖不耐症と同じような症状も出ますが、他にも皮膚や呼吸器など全身に症状が現れる特徴があります。

乳糖不耐症の場合、症状には個人差があり、少しの牛乳であれば問題なく飲める人もいます。しかし乳製品アレルギーの場合は、少しの牛乳でもアナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を引き起こす危険性があります。

ですから、乳糖不耐症か乳製品アレルギーのどちらなのかを見極めることが大切です。乳製品アレルギーの疑いがある場合は乳製品の摂取は避け、一度医療機関を受診してみると良いでしょう。

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乳糖不耐症や乳製品アレルギーでも飲めるミルクとは?

乳糖不耐症は個人差があるため、少量の牛乳であれば飲めるとお伝えしました。しかし、普通の牛乳ではなくラクトースフリーのタイプを選ぶ方法もあります。「おなかにやさしい」といった表示で売られている牛乳は乳糖が入っていないため、乳糖不耐症でも安心して飲むことができます。

しかし、ラクトースフリーの牛乳でもたんぱく質は含まれているため、乳製品アレルギーの人は飲むことができません。そこで注目したいのが、プラントベースミルクです。

植物性ミルクとも呼ばれ、動物性ではなく植物由来の原料のみで作られたミルクを指します。豆乳やオーツミルク、アーモンドミルクなど種類も豊富で、乳糖不耐症や乳製品アレルギーがある場合でも、安心、安全に飲むことができます。

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プラントベースミルクを選択肢のひとつにしてみよう!

乳糖不耐症は個人差があるため、「冷たい牛乳はお腹を壊すけど温かい牛乳なら大丈夫」という人もいます。また牛乳に比べてヨーグルトやチーズは乳糖が少ないため、特に症状が出ずに食べられるという人もいるでしょう。

乳製品でお腹を壊しやすい人は、自分の体調と相談しながら摂取することをおすすめします。摂取量などを気にせずに飲みたい場合には、プラントベースミルクを選ぶのも選択肢のひとつです。

プラントベースミルクなら乳糖不耐症の人だけでなく、乳製品アレルギーの人でも飲むことができます。この機会にいろんなタイプの植物性ミルクを試して、自分に合うものを見つけてみてはいかがでしょうか。

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