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ファストフードをヘルシーに楽しもう!
Wednesday, 08 December 2021
ホットペッパーグルメ外食総研が行った「ホットペッパーグルメ人気検索キーワード2021年9月」によると、「テイクアウト」が2ヶ月連続1位だったそう。前年トップ30圏外から順位を上げたキーワードの中には23位「ハンバーガー」(前年81位)も。
今回は改めてファストフードのルーツや、それに対抗するスローフードについて、そして現代のヘルシーなファストフードとは?などを解説します。健康を気遣いながら、ファストフードを楽しむことを一緒に考えてみましょう!
ファストフードとは〜ルーツと定義〜
「早い」「安い」「旨い」。ファストフードの三大イメージですよね。
農林水産省によると、ファストフードの定義は来客1人あたりの消費金額が700円未満で、料理提供時間がおおよそ3分未満のもの。確かに日本国内のファストフード店は概ねそれを満たしていますね。
そもそもファストフードの発祥の地はアメリカ。最も有名なファストフードチェーンであるマクドナルドは、食費の負担が大きかった時代に生まれました。ハンバーガーショップとして歴史をスタートさせた時点から、スピード提供と低価格を両立していたそうです。
一方日本では、外食元年と言われる1970年以降、日本独自のファストフード店が生まれ、アメリカをルーツとする外食チェーンも続々と国内で店舗展開をスタートしました。時間に追われる人々や、安く食事を済ませたい層には好評を博し、順調に拡大していきました。
こうしてアメリカ国外にも広がったファストフードでしたが、ヘルシーとは言えないものもあり、カロリーが簡単に摂れる一方で、画一的な味や栄養バランスの崩れ、野菜が少ないなど、肥満が増加する一因となったことは否めません。「ファストフードは手軽だけれど不健康」という図式が成り立っていました。
スローフード誕生
健康面には不安があるものの、安くてスピーディーに空腹を満たすことができるという点では画期的なファストフード。しかし伝統的な食文化を重んじるヨーロッパの人々には中々受け入れられませんでした。
その中で生まれたのが、スローフードという言葉。誕生のきっかけの一つは1986年、ローマ中心部へマクドナルドが出店することに対して起きた反対運動。イタリア食文化の崩壊を危惧した人たちが、地産地消の文化を守り、若者たちに食文化を引き継いでもらうため、ファストフードの反対のスローフードという言葉を使うようになったのです。
現代のヘルシーファストフード「スローファストフード」
ヨーロッパ中心のスローフード運動の一方で、ファストフードの本家であるアメリカは、新たな流行を作り出していました。自国の文化とも呼べるファストフードと、近年増加しているヘルシー志向のスローフードを合わせ、スローファストフードなるものを誕生させたのです。スローファストフードとは、健康と安全に向き合ったスローフードをファストに提供することで、都会のライフスタイルにフィットさせたものであるとのこと。日本にもスローファストフードを掲げるレストランが上陸しています。ファストフードがヘルシーに変化した時代になってきたと言えますね。ここでやっと手軽かつ健康的なファストフードが登場しました。
既存のファストフードチェーンも変化を始めました。各社続々とSDGs (持続可能な開発目標)に取り組み、ヘルシー志向を取り入れたメニューを開発するなど、環境にも体にも優しいファストフードへと進化しています。
デリバリーやテイクアウトを利用することで、更に気軽に食べられるようになったファストフード。忙しい時の味方になってくれることは間違いありません。安さだけに目を向けるのではなく、食材や調理方法、環境にこだわったメニューやお店を選ぶことで、ヘルシーにファストフードを楽しんでみてはいかがですか。