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ミートフリーマンデー!世界に広がる取り組みを見てみよう
Friday, 22 July 2022
ミートフリーマンデーとは?
ミートフリーマンデーとは、ポール・マッカートニー氏が提唱している環境保全や動物愛護などを目的とした活動です。内容は「週に1度は肉を食べない日をつくって、菜食を実践しよう」というもの。
週1日だけでも肉類を控えることによって、地球温暖化を緩和し、資源を守り、動物の命を助けることにつながるのです。更に、より健康な体を手に入れられるメリットもあります。
ベジタリアンやヴィーガンを実践するとなると、完全に肉が食べられなくなることにストレスを感じる人もいるでしょう。しかしミートフリーマンデーなら週に1日肉を控えるだけなので、気軽に実践することができます。
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世界で広がるミートフリーマンデー
ミートフリーマンデーの運動は、2021年時点で世界45カ国に広がっています。世界ではどのような取り組みが行われているのでしょうか。
ここからは、世界で広がるミートフリーマンデーの動きを、一部の国を例に見ていきましょう。
<イギリス>
ヴィーガン先進国で、ミートフリーマンデーの発祥地でもあるイギリスでは、多くのハリウッドセレブや有名シェフがミートフリーマンデーを支持したことで、取り組みが広がりました。
2010年にオックスフォード大学が「月曜日はミートレスの日」と制定し、それに続いてマサチューセッツ大学SCI、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンなどが導入しています。
また3万人以上の子どもたちに食を学ぶ支援をしてきた非営利団体の「クックスクール」ではミートフリーマンデー本部(MFM)と提携して、季節の食材を活かした植物ベースのレシピを考案しました。
夏の休暇中に、子どもたちが料理を楽しみながら、ミートフリーマンデーに取り組める内容になっています。
<アメリカ>
アメリカでは、「ミートレスマンデー」という呼び名で、週に1日肉を食べない運動が広がっています。
2009年にハーバード大学が肉の消費を削減することを推奨し、同年にはバルモチア市内の公立学校で、毎週月曜日をミートレスの日と定めました。
2018年の春には、ブルックリンにある15の学校で試験的にミートレスマンデーを実施。翌年2019年9月からはニューヨーク市内にあるすべての公立学校で、ミートレスマンデーが導入されるようになりました。毎週月曜日の朝食と昼食には、健康的なベジタリアンメニューが無料で提供されています。
また、ニューヨークとカリフォルニア州だけでも100店舗近いレストランがミートレスメニューを導入しており、学校のみならず飲食店にも取り組みが広がっています。
<ドイツ>
ドイツでは、2009年に有名スポーツブランドの社員食堂でミートレスマンデーを導入。毎週月曜日は社員食堂のメニューをベジメニューにし、社員全員に呼びかけました。
また2010年にミュンヘン市議会をはじめ、都市の学校や幼稚園などにベジウィークの導入を検討。その翌年にミュンヘン市は「菜食の木曜日(ベジタリアン・サースデー)」を導入しています。
他にもケルン市、ミュンスター市、カールスルーエ市など多くの都市が「菜食の木曜日」を導入。さらに、ドイツ環境省は公式行事での食事を全て菜食メニューにすることを発表しています。
Forsaの調査によると、ドイツの女性の3分の2、そして男性の4割が、自分で頻度を決めて肉を控えるパートタイムベジタリアンだといわれています。
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週に1度のミートフリーマンデーを始めてみよう!
日本では、内閣府の食堂や一部の公立小学校、大学などで週に1度のべジメニューを実施する取り組みがあります。しかし世界の国々に比べると、知名度はまだ低いといえるでしょう。
週に1度肉を食べないだけでも地球温暖化を抑え、動物の命や資源を守り、健康な体づくりができることなど多くのメリットがあります。ぜひ、気軽に取り組めるミートフリーマンデーを始めてみましょう。