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デジタル・ミニマリズムとは?自分の時間を大切にする方法
Tuesday, 09 April 2024
現代人にとってスマホは生活必需品といえるデジタルツールです。しかし一方で、スマホを見てしまうことで自分のやるべきことに集中できず、逆に不自由さを感じている人は多いかもしれません。
そんな状況を解決に導いてくれるのが「デジタル・ミニマリズム」です。今回はデジタル・ミニマリズムとは何か、デジタル・ミニマリズムを実践する方法や成功させるポイントも併せて解説します!
デジタル・ミニマリズムとは?
デジタル・ミニマリズムとは、生活に必要なデジタルツールを取捨選択し、それ以外のソーシャルメディアとは距離を置いて本当に大切なことに集中するという哲学を指します。
物を最小限にして生活するのと同じように、デジタルツールの使用も最小限にすることで、自分が大切にすべき時間を増やしていけるという考えです。
テクノロジーを提供する企業は、長時間使わせることを目的としているため、人の意識に強く働きかけ、行為依存へ引き込むような仕組みをデザインしています。
そのため、一度スマホを開くと次から次へと興味を引く情報が降り注ぎ、なかなか抜け出せなくなってしまうのです。また、スマホには楽しい情報が詰まっていると、脳が認識してしまうことも関係しています。
テクノロジーの時代を生きる現代人にとって、デジタルを適切に活用するには、デジタルツールの使用を最小限に抑えるデジタル・ミニマリズムの哲学が、必要とされているのです。
デジタル・ミニマリズムとデジタル・デトックスの違い
デジタル・ミニマリズムと似ている言葉にデジタル・デトックスがあります。2つは混同されがちですが、デジタル・デトックスは1日だけスマホを触らないようにしたり、一定の期間デジタルとの距離を置いたりして、心と脳を休ませることを目的としたものです。
デジタル・デトックスでも一時的にストレスは軽減しますが、普段通りの生活スタイルに戻ってしまえば、結局以前の状態に戻ってしまいます。
一方、デジタル・ミニマリズムは、スマホやデジタルツールの使用を必要最小限に抑える生活を習慣化させるため、情報にさらされない、自由な時間が持続的に生まれます。これがデジタル・デトックスとの違いです。
テクノロジーと上手に付き合っていくためには、デジタル・ミニマリズムを取り入れるのが良いといえるでしょう。
(参照:デジタルデトックスとは?)
デジタル・ミニマリズムを実践する方法
では具体的にデジタル・ミニマリズムを実践するには、どのようにしたら良いのでしょうか。ここでは、デジタル・ミニマリズムを実践する方法を見ていきましょう。
30日間必要なデジタルツール以外を禁止する
生活スタイルを変えるには、少しずつよりも一気に変えると成功率が高いといわれています。まずは30日と期間を決めて、自分が仕事や連絡で必要なデジタルツール以外、すべて禁止するようにしましょう。
例えば、SNSやYouTube、ソーシャルメディア、ゲーム、ストリーミング配信など、必須でないアプリはアクセスできないようにするのがおすすめです。
デジタルと距離を置く期間を設けることで、自分と向き合い、本来自分がやるべきことや自分にとって大切な友人関係に気づくきっかけになります。
また、自分にとって必要な情報も再確認でき、情報の取捨選択ができるようになっていきます。その気づきをもとに、30日後は自分に必要なアプリだけを再導入するようにしましょう。
デジタルから離れた生活を送ることで、趣味の時間や家族・友人と過ごす時間が生まれ、これまでどれだけデジタルに時間を浪費してきたか気づくかもしれません。
連絡で必要なアプリはルールを決めて使う
必要なアプリは1日に1回だけ開くなど、自分でルールを決めて使うようにしましょう。
連絡もその都度ではなく、決めた時間にまとめて確認するのがおすすめです。また、スマホの機能によっては、スクリーンタイムなどで使用時間を設定して使うのも良いでしょう。
空いた時間で質の高い余暇活動を探してみる
これまでデジタルに割いてきた時間を取り戻すことで、驚くほど時間の余裕が生まれます。空いた時間に、自分が心地よいと感じることや、人生が豊かに感じられる体験を探してみるのもおすすめです。
家族や友人と食事をしたり、アウトドアなど自然体験をしたりするのも良いでしょう。家族や友人とリアルでのつながりを大切にし、有意義な時間を過ごすことで、幸福感が増していきます。
デジタル・ミニマリズムを成功させるポイント
デジタル・ミニマリズムを成功させるポイントは、スマホと物理的な距離をとることです。
スマホが側にあると、何か楽しい情報はないかとつい触りたくなってしまいます。自分が決めた時間以外は離れた場所に置くようにするのがおすすめです。
また、デジタル・ミニマリズムはスマホやデジタルツールを一切排除するわけではなく、長く上手に付き合っていくことを目的としています。そのため、週に1度は使用の制限をゆるめてOKです。
ただしその際には、情報を取捨選択し、自分に必要なアプリのみを使うと良いでしょう。本当に必要な情報を得たり、便利なアプリで効率化を図ったりと、自分でコントロールできる状態で利用していくのが理想的な姿です。
デジタル・ミニマリズムを導入して、自分の大切な時間を取り戻していきましょう。
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