ミニマリズムな暮らしでは、物の所有を最小限に抑えるだけでなく、自分にとっての快適さを追求するために、無駄を省くことを意識しています。

テレビがあると、見たい番組がなくてもなんとなくつけてしまい、ダラダラ見てしまいがちです。気づいたら何時間も無駄にしてしまったという経験は、誰もがあることでしょう。

また、テレビがあると電気代や受信料など、何かとお金もかかります。ミニマリズムな暮らしにこだわる人は、これらを「無駄」と感じてテレビを手放す傾向があります。

テレビを手放すとさまざまな効果が得られるといわれています。具体的にどんな効果が得られるのか見ていきましょう。

情報の取捨選択ができる

テレビを手放すことで、情報の取捨選択ができるようになります。テレビをつけているとネガティブな情報や、不必要な情報まで自動的に入り込んできます。こうした情報は心に不安やストレスを及ぼすなど、決して良いとはいえません。

テレビがなければ、勝手に流れてくる情報をシャットダウンでき、必要な情報はネットにアクセスするなどして自分で取りに行くというスタイルに変わります。

自由な時間が生まれる

「なんとなくテレビをつけて、そのままダラダラ見続けていたら2～3時間経ってしまった！」という人は多いかもしれません。テレビがないとダラダラ見ることもなくなるため、時間が生まれます。

今までテレビに費やしていた時間を、自分のやりたいことにあてるなど有効活用できるでしょう。運動したり読書をしたり、趣味の時間に使ったりするのもおすすめです。

スペースが生まれる

テレビを置いていたスペースが空くため、部屋がスッキリして広く見えます。特にテレビ台の上に設置していたという人は、テレビ台も一緒に手放すことで、圧迫感がなくなるでしょう。

狭い部屋に住んでいる人にとっては大きな効果です。テレビがないと、部屋のレイアウトが変えやすくなり、気分に合わせて模様替えも楽しめます。

引越しが楽になる

テレビがないと引越しが楽になります。テレビは重量があり画面が割れやすいため、引越しで運び出す際には慎重に扱わなければなりません。

また、DVDプレーヤーやレコーダーなどの周辺機器もあると、荷物がさらに増えます。テレビがなければこのような負担がなく、身軽に引越しできるのが良いところです。

思考力が養われる

テレビを見ている間は、流れてくる情報を受動的に見聞きしているだけのため、思考停止になりがちです。テレビの情報をそのまま信じて鵜吞みにしてしまう人もいることでしょう。

しかしテレビがないと、自分で考え能動的に情報を取りに行くため、思考力が養われます。ネットでは本当にその情報が正しいかどうかを考えるようになるため、情報過多の時代に重要な力になります。

お金が貯まる

テレビは本体が安くて2～3万円するほか、テレビ台やレコーダーなど周辺機器を揃えるのにもお金がかかります。また、毎月の受信料や電気代なども合わせると、出費は意外とかかるものです。

テレビがないと、これらの出費が抑えられます。生活費にゆとりを持ちたいという人にも、テレビなしの生活はおすすめです。

（参照:テレビはいらないって本当？なくすメリットやデメリットと対処法を徹底解説)

「テレビを手放したら寂しくなりそう…」「映画は大画面で観たいな」という人もいるかもしれません。そんな人におすすめなのが、テレビ代わりになるツールです。テレビがなくても快適に過ごせるおすすめツールをご紹介します。

プロジェクター

プロジェクターがあれば、大画面で映画や動画を楽しむことができます。小型のプロジェクターでも、100インチ程度の大画面を映し出せるため、設置に場所も取りません。

最近では、照明器具と一体となったタイプもあり、工事不要で簡単に天井に取り付けられるので便利です。

VRゴーグル

映画やゲームなどがVR映像で楽しめるVRゴーグルです。最近では、5,000円以下で購入できる低価格のVRゴーグルも登場しています。コンパクトで持ち運びも収納もしやすく、小さな部屋でも大迫力の映像が体験できるのが魅力です。

テレビをどうしても手放したくないという人は、「チューナーレステレビ」という選択肢もあります。チューナーレステレビとは、地上波放送やCS/BSデジタル放送を受信する「チューナー」が内蔵されていないテレビのことです。

その代わりに、インターネットに接続することで、YouTubeや動画配信サービスなどを見ることができます。「テレビ番組は見たくないけどテレビの画面で映画は見たい！」という人にもおすすめです。

（参照:地上波は見ない？チューナーレステレビに買い替えたらどうなる？)

テレビを手放すことで、情報の取捨選択ができるようになったり自由な時間が生まれたり、さまざまな効果が得られます。

テレビに時間を費やしてしまうという人は、手放すことを検討しても良いかもしれません。どの選択肢が良いのか考えて、自分にとって快適なミニマルライフを送っていきましょう。
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