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SDGs達成に向けた大阪府の取り組み|2025年の万博成功を目指して
Monday, 20 January 2025
2025年の大阪・関西万博の開催地として、SDGs達成を目指し企業や団体と協力し合い取り組みを加速中です。今回は「SDGs達成のための、地域の取り組み」をテーマに、大阪府におけるSDGsの取り組みを解説します。
大阪・関西万博の開催地としてSDGs先進都市を目指す大阪府
SDGsは国連サミットで制定された国際目標です。誰一人取り残さない、持続可能な社会の実現を目指して、世界中の国や地域で17のゴールを達成するための目標に取り組んでいます。
大阪府はSDGsの理念に賛同し、2025年に開催される大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に向けて、SDGs17のゴール達成を目指しています。
大阪府は万博の開催都市として、世界を先導してSDGs達成に貢献する「SDGs先進都市」を実現するために、「Osaka SDGs ビジョン」を策定しました。
府民や企業、市町村などさまざまな関係者と、SDGsの方向性や優先すべきゴールを共有することを目的とし、4つの視点から絞り込んだ重点ゴールに注力していくとしています。
万博テーマである「いのち」や暮らし、次世代に関わる課題としての取り組みのSDGs3「すべての人に健康と福祉を」を目指す重点ゴールとして位置づけ、関連する課題であるSDGs1「貧困」、SDGs4「教育」、SDGs12「持続可能な生産と消費」に取り組んでいくとしています。
また、産業やイノベーション、雇用などの都市の強みを生かし、SDGs11「持続可能都市」の達成を目指す方針です。
(参考:https://www.pref.osaka.lg.jp/documents/12987/sankou1.pdf)
大阪府におけるSDGsの取り組みをチェック!
大阪府では、SDGs先進都市を目指して府民や団体と共にさまざまな取り組みを行っています。ここでは、大阪府におけるSDGsの取り組みをチェックしていきましょう。
<私のプロジェクト宣言>
大阪府はSDGsの推進に向けて「私のSDGs宣言プロジェクト」を行っています。「大阪SDGs行動憲章」の主旨に沿って、SDGs達成に向けた行動を宣言するプロジェクトです。
大阪SDGs行動憲章は次の通りです。
(画像参照:大阪府におけるSDGsの取り組み
https://www.pref.osaka.lg.jp/images/12984/kensyo.jpg)
大阪府のホームページから投稿でき、個人や企業、団体として宣言に参加することができます。SDGsへの行動を宣言し、シェアし合うことで、大阪府が一丸となってSDGs 達成を目指す機運の醸成につなげていくとしています。
(参考:https://www.pref.osaka.lg.jp/o020050/kikaku_keikaku/sdgs/index.html
https://www.pref.osaka.lg.jp/o020050/kikaku_keikaku/sdgs/sdgs_osaka_kensyo.html)
<都市環境の改善と大阪・関西万博に向けて都市の緑化を強化>
大阪府では、都市環境の改善と、万博の開催に向けて都市の緑化を推進しています。建物における壁面緑化や、屋上緑化、木質化や緑視率を向上させるほか、新たなライフスタイルに植栽を取り入れる活動を実施する方針です。
屋上や壁面を緑化することで、建物内の温度上昇を防ぎ、冷暖房効率を向上させるメリットがあります。また、屋外の温度上昇も抑制し、ヒートアイランド現象の緩和になります。
さらに、大阪府では、民間企業やNPO団体などが行う樹木の植栽や園庭の芝生化などの緑化活動に対し、活動経費の一部を助成する「みどりづくり推進事業」も行っています。
(参考:https://www.pref.osaka.lg.jp/o120030/midorikikaku/toshiryokka/midorizukuri2.html)
<家庭や事業者へ太陽光発電の導入を促進>
大阪府は大阪市と共同で「おおさかスマートエネルギーセンター」を設置し、家庭や事業者に太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーの導入を普及・推進しています。
府民や事業者からの相談に応じるための窓口の設置や、太陽光パネルや蓄電池の共同購入支援事業、再生可能エネルギーの需給をつなぐマッチングサービスなど、活発に取り組んでいます。
また、2050年のカーボンニュートラル(脱炭素社会)に向けて、今後はエネルギーの地産地消も目指していくとし、バイオマス発電に取り組む事業者の拡大なども視野に入れているところです。
(参考:https://www.pref.osaka.lg.jp/o120020/eneseisaku/kyodo01/index.html)
<LGBTQフレンドリーを推進>
大阪府はLGBTQフレンドリーな都市を目指し、多様な取り組みを行っています。
LGBTQとは性的マイノリティを指す言葉で、差別なく友好的な関係を築こうという態度や行動を示すことを「LGBTQフレンドリー」といいます。
2024年10月に、アジア初のLGBTQツーリズムの国際会議が大阪で開催されることになりました。
LGBTQの旅行市場規模は世界全体で約26兆円に上るといわれており、大阪では以前からLGBTQ旅行客のための総合情報英語サイトを制作し、LGBTイベントやLGBTカフェ・レストランの情報などを発信してきました。
LGBTQツーリズムの国際会議が開催されるにあたり、安心・安全に滞在できるよう「LGBTQフレンドリーを推進施策」を作成し、LGBTQフレンドリーな都市を推進しています。
2025年の大阪・関西万博の成功とSDGs達成を目指す取り組みに注目!
大阪府は2025年の大阪・関西万博の開催都市として、世界を先導するSDGs先進都市の実現を目指しています。
万博のテーマである「いのち」や暮らしに関する課題を重点ゴールとして優先的に取り組んでいる点がポイントです。LGBTQの取り組みなどは、誰一人取り残さない社会を築くことにも貢献します。
この機会にSDGs達成に向けて自分に何ができるかを考えながら、大阪・関西万博の成功とSDGs達成を目指す大阪に注目してみてはいかがでしょうか。
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