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「SDGs目標12」個人ができる倫理的取り組みとは?エシカル消費も解説
Tuesday, 13 May 2025

日々の消費行動を見直し、エシカル(倫理的)な選択をすることが、持続可能な社会の実現に必要です。今回はSDGs目標12に向けて個人ができる倫理的取り組みとして、エシカル消費も含めて解説します。
「SDGs目標12」の達成に個人の倫理的行動が重要な理由
SDGs目標12「つくる責任 つかう責任」は、持続可能な生産と消費のパターンを確保することを目的としています。
限りある地球の資源を守り、環境への悪影響を最小限に抑えるためには、生産者だけでなく消費者が倫理的行動をとることが重要とされています。その理由にあるのが、消費行動が環境に及ぼす影響は大きいという点です。
私たちの日々の消費行動は、環境負荷の増減に直結しています。過剰な消費は資源の枯渇や廃棄物の増加を招きますが、環境に配慮した製品を選び、リサイクルを心がける行動は、環境負荷の軽減につながります。
また、環境に加え人や社会にも配慮したエシカルな製品を選ぶことで、生産者の労働環境改善や公正な取引を支援できるなど、社会的公正の実現に寄与するのです。
さらに、消費者が持続可能な製品やサービスを選ぶことで、企業は環境や社会に配慮したビジネスモデルへの転換が促され、資源の効率的な利用が進み、持続可能な経済の構築に影響を与えます。
このように、個人の倫理的行動はSDGs目標12の達成において重要な役割を果たしています。
(参考:https://gooddo.jp/magazine/sdgs_2030/consumption_production_sdgs/5196/)

SDGs目標12に向けた個人ができる倫理的な取り組み
個人が日常生活でできる倫理的な取り組みには、エシカル消費やリサイクル活動、食品ロス削減など多岐に渡ります。具体的な取り組み内容を見ていきましょう。
あわせて読みたい: SDGs目標2「飢餓をゼロに」を達成するための倫理的取り組み
<エシカル消費を意識する>
「エシカル消費」とは環境や人、社会に配慮した消費行動を指します。エシカル消費を心がけることで、社会的課題に取り組む企業を応援でき、SDGs目標12が目指す持続可能な生産と消費パターンの実現に貢献できるのです。
例えば、地産地消の商品を選ぶことや、フェアトレード製品の購入、エシカルファッションの選択などが挙げられます。
地産地消は輸送にかかる環境負荷が削減できるほか、地域経済の活性化につながる点がメリットです。また、フェアトレード製品の選択は、発展途上国の生産者の生活を支え、労働搾取や児童労働などの社会問題の解決につながります。
さらにエシカルファッションとは、環境や人、動物、社会に配慮した方法で生産された衣料品を指します。
オーガニックコットンやリサイクル素材など、環境負荷の低い持続可能な素材を使用しているほか、動物由来の素材を使用しないなど、動物福祉にも配慮している点が特徴です。加えて公正な労働環境で生産されており、人権にも配慮されています。
日々の買い物でエシカル消費を取り入れることで、持続可能な社会の実現に近づきます。
(参考:https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_education/public_awareness/ethical/about)
<リデュース・リユース・リサイクルの3Rを実践する>
個人によるリデュース・リユース・リサイクルの3Rの実践は、SDGs目標12の達成に欠かせない取り組みです。そもそも3Rとは「リデュース=ごみを削減すること」、「リユース=くり返し使うこと」、「リサイクル=資源として再利用すること」を意味します。
例えば、使い捨てプラスチック製品を削減するために、マイバッグやマイボトルを持参するという行動はリデュースにあたります。
また、新品の購入品を控え、中古品を専門家が検査・修理し同様に再生したリファービッシュ品を選ぶことは、資源をくり返し使うリユースに分類される取り組みです。
さらに、生活の中で身近な食品トレーや牛乳パックを資源回収に出すなどの取り組みは、資源として再利用するリサイクルに該当します。
これら3Rの取り組みを日常生活に取り入れることで、個人として環境負荷の低減や資源の有効活用に貢献できます。
(参考:https://www.3r-suishinkyogikai.jp/intro/3rs/
https://benesse.jp/kyouiku/sdgs/article4.html)
<食品ロス削減に向けて行動する>
食品ロスを減らすための具体的な行動を起こすというのも大切です。例えば、必要な分だけ購入し、計画的に消費するというだけでも食品ロスは減らせます。
買い物前に、冷蔵庫や食品庫の在庫をチェックし、必要なものをリストアップしてから買い物に行くことで無駄買いを防げるでしょう。
また、賞味期限が近い商品から選ぶ「てまえどり」の実践によって、店舗での食品ロス削減に貢献できます。
さらに、まだ安全に食べられるにもかかわらず廃棄される可能性がある食品を提供する、フードシェアリングサービスを活用するのもおすすめです。
(参考:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201303/4.html)

エシカルな選択がSDGs目標12の達成と持続可能な未来をつくる!
SDGs目標12の達成には、企業だけでなく個人の倫理的行動も重要です。エシカル消費や、リデュース・リユース・リサイクルといった3Rの実践、食品ロスの削減など、小さな取り組みの積み重ねが持続可能な未来を築きます。
環境や社会に配慮したエシカルな選択を心がけることで、より良い世界を次世代に残せるといえるでしょう。ぜひ今日から、日常生活でできる倫理的行動を取り入れてみてはいかがでしょうか。
