寒い冬には体を暖かく包んでくれるダウンコートが人気ですが、最近ではサステナブルなダウンコートに注目が集まっています。
今回はサステナブルなダウンコートの特徴や着るメリットについて解説します!
これまで羽毛がたっぷり入ったダウンコートや牛皮のレザージャケット、ミンクの毛皮コートなど、動物由来の素材を使ったアウターが当たり前のように生産されていました。
しかし近年では、世界的に環境問題やSDGsへの取り組みが広がり、ファッション業界においても持続可能な服作りが求められています。
それを受け、動物由来の素材を使用した衣類は動物からの搾取であるとの観点から、動物由来の素材を一切使わない「アニマルフリー」な服作りへとシフトするファッションブランドが増えています。
また、生産者だけでなく消費者側もオーガニックコットンやリサイクル繊維など、サステナブルな素材への関心が高まっている傾向です。環境に配慮して作られた一着を、長く大切に着ることがサステナブルな時代のおしゃれなのかもしれません。
(参照:環境省_サステナブルファッション)
(参照:【ファッションの環境意識調査】70%以上が「エシカル・サステナブル」取り入れたい~取り入れ理由「自己表現」は20-30代男女で差あり~最も身近な素材はオーガニックコットン、労働環境・賃金問題が関心分野)
さまざまなファッションブランドからサステナブルなダウンコートが登場していますが、一般的なダウンコートに比べてどんな違いや特徴があるのでしょうか。
私たち消費者がサステナブルなダウンコートを選ぶことはどのようなメリットがあるのでしょうか。
1つ目のメリットは二酸化炭素(CO2)の削減に貢献できることです。素材に再生羽毛やリサイクルポリエステルなどを使用しているため、一般的な製造方法に比べてCO2排出量を削減できます。
続いて2つ目のメリットは動物愛護につながるという点です。先ほどもお伝えした通り、ダウンジャケットを1着作るのに必要な羽毛はアヒルやガチョウなどの水鳥約10羽分になります。ロングコートの場合はさらに多くの羽毛を必要とするでしょう。
サステナブルなダウンを選ぶことで、新たに羽毛を採取する必要がなく、水鳥を傷つけたりストレスを与えずに済むのです。
さらに3つ目のメリットは、機能性が高く暖かさを維持できることです。ダウンコートを着る目的である防寒対策がしっかりでき、暖かさを維持できるのは嬉しいメリットといえるでしょう。
サステナブルなダウンコートは、動物由来の素材を一切使用しない「アニマルフリー」なものから、再生羽毛を使用したもの、リサイクルポリエステルを使用したものなど、環境に配慮した素材で作られている特徴があります。
これらを選んで着ることによって、CO2排出量の削減や動物愛護、資源の循環に貢献できます。何より機能性が高く寒い冬でも暖かさをキープして着られるのは大きなメリットです。
ぜひ、今年の冬は環境にも動物にも優しいサステナブルなダウンコートを選んでみてはいかがでしょうか。
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