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Dave Matthews Bandの持続可能なライブツアーを調査!

Monday, 26 August 2024

Dave Matthews Band(デイブ・マシューズ・バンド)は、南アフリカ出身の白人「デイブ・マシューズ」が黒人のジャズミュージシャンたちと結成したバンドです。

アルバムは7作連続でビルボードチャート初登場1位を記録しており、米国の国民的バンドとして活躍しています。

そんな彼らは持続可能な地球環境を目指し、廃棄物ゼロのライブツアーや植樹活動を行うなど、自然保護活動を最優先しながら音楽活動を行っているのです。今回は、Dave Matthews Bandの持続可能なライブツアーを解説します!

Dave Matthews Bandとは?

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Dave Matthews Bandは、1991年に米国で結成されたバンドです。南アフリカ出身のデイヴ・マシューズを含む白人2人と、3人の黒人ジャズミュージシャンで構成されています。

1970年代のロックをベースに、ファンクやジャズ、R&B、クラシックなどの要素を加え、ワールドミュージックのビートを乗せた独自のサウンドで、幅広い世代の音楽ファンから愛されています。

また、演奏力の高さやメロディの良さ、ライブの楽しさなども人気の理由です。一方で来日ライブは行ったことがなく、日本での認知度は高くありません。

最近は自然保護活動を重視し、米国で持続可能なライブツアーを実践している点でも注目されているバンドです。

(参照:Dave Matthews Band – TOWER RECORDS ONLINE)

持続可能な「ゼロ・ウェイストツアー」が開幕!その取り組み内容とは?

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Dave Matthews Bandは未来の世代に地球を残すために自然保護団体などとパートナーシップを結び、ライブ活動を通じて気候変動対策や世界の森林を再生させる取り組みなどを行ってきました。

近年は、廃棄物ゼロを目指す「ゼロ・ウェイストツアー」を実施しています。ここからは、Dave Matthews Bandの持続可能なライブツアーでの取り組みを見ていきましょう。

使い捨てのプラスチックカップや容器をすべて排除

プラスチックごみが出ないよう、ライブ会場での使い捨てプラスチックカップや容器はすべて排除し、再生可能なボトルやマグカップを利用しています。

また、無料で水を補給できるウォーターステーションを設置し、空の詰め替え可能なボトルを持参するよう、ファンに呼びかけもしています。

加えて、出演者やスタッフ用としてバックステージにもウォーターステーションを設けて、プラスチック容器の排除を徹底しました。

地元農場で環境に配慮して育てられた食材を使ったメニューを提供

アーティストやスタッフに向けたケータリングや、ライブ会場でのフードとして、地元農場の食材を使ったメニューを提供しています。環境や体に優しいだけでなく、家族経営する地元農家の支援にもつながる取り組みです。

また、新鮮で健康的な土壌作りに向けて生ごみを堆肥化できるように、廃棄物を正しく分別することも呼びかけました。

ジョージア州にあるエンマーケット・アリーナでのライブでは、会場で発生した廃棄物の90%が埋立地に転用され、メタンガス排出量削減のために約815kgの堆肥が手作業で分別されたといわれています。

(参照:Enmarket Arena’s Sustainable Dave Matthews Band Tour Opener – VenuesNow)

バンドのみならずファンの行動による二酸化炭素排出量も中和

Dave Matthews Bandは気候変動対策に関して長い歴史があり、1991年からライブツアーで発生する二酸化炭素を中和してきました。バンドだけでなく、ファンの行動による二酸化炭素の排出量も削減しています。

具体的には、観光用バスやトラックに生物由来の燃料であるバイオディーゼルを使用したり、航空便や陸上交通機関、ライブ会場やホテルから排出された分の二酸化炭素を他の場所で排出量を削減・吸収するカーボンオフセットを目指し、二酸化炭素の排出量を中和するというものです。

(参照:Enmarket Arena’s Sustainable Dave Matthews Band Tour Opener – VenuesNow)

自然保護団体と提携して植樹への寄付システムを導入

Dave Matthews Bandは自然保護団体と提携し、植樹への寄付システムを導入しています。
ライブチケット1枚購入につき、植樹活動へ2ドル寄付できる仕組みです。2020年から2023年の間で、400万本の植樹に資金を提供してきました。

2024年は500万本達成を目指して、引き続き取り組みを行っていくとしています。世界の森林を再生することで、気候変動の影響を軽減し、きれいな空気と新鮮な水、自然豊かな環境や生態系の住みかを取り戻せるなど、私たちの暮らしにも良い影響をもたらすと考えられています。

エコビレッジブースを設けて野生動物保護団体への基金を呼びかけ

 

Dave Matthews Bandのライブツアーでは、環境問題に限らず社会問題に関わるキャンペーンも実施しています。例えば2005年からエコビレッジブースを設けて、野生動物保護団体への基金をファンに呼びかけるといった取り組みもそのひとつです。

またエコビレッジブースでは、植樹プロジェクトへの寄付やボランティアなども募集しており、ファンが環境や社会のためにアクションを起こしやすいよう工夫しています。

(参照:REVERB | Dave Matthews Band Tour 2024)

Dave Matthews Bandの持続可能なライブツアーから学び行動しよう!

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Dave Matthews Bandは音楽的な評価だけでなく環境活動の推進も高く評価され、2019年から2021年にはユニセフの北米地域親善大使にも選ばれました。

Dave Matthews BandのThe use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)は、多くの人が環境や社会のためにアクションを起こすきっかけとなっています。アーティストのライブに行く際には、環境に配慮した行動を選択していきましょう。
あわせて読みたい: 持続可能な社会に向けたSDGsの取り組み|個人でできること

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