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持続可能な開発目標の達成に向けた音楽関連企業の取り組み

Friday, 02 February 2024

持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、さまざまな企業が取り組みを行っていますが、音楽関連企業もそのひとつです。音楽を通じた取り組みは、持続可能な開発目標の達成にどのように貢献するのでしょうか?

今回は持続可能な開発目標(SDGs)と音楽との関わりや、音楽関連企業によるSDGsへの取り組み事例を解説します!

持続可能な開発目標とは?

持続可能な開発目標とは「Sustainable Development Goals」を日本語に訳した言葉で、一般的には「SDGs」と呼ばれています。持続可能な開発目標(SDGs)は、2030年までに地球が抱えるさまざまな課題を解決し、持続可能な社会を目指すための世界共通の目標です。

2001年から2015年までの達成を目標としてきたMDGs(ミレニアム開発目標)の後継として、2015年に国際サミットにおいて採択されました。持続可能な開発目標(SDGs)は以下の17の目標と、それを達成するための169のターゲット(具体策)で構成されています。

(参照:持続可能な開発目標)

持続可能な開発目標の実現に欠かせない音楽の存在

音楽は持続可能な開発目標(SDGs)にどう貢献できるのでしょうか。17ある目標には、貧困・健康・教育・人権・気候変動の問題など、解決すべき課題がさまざまありますが、音楽は主に以下の目標に貢献できます。
 

  • SDGs3 「すべての人に健康と福祉を」
  • SDGs4 「質の高い教育をみんなに」
  • SDGs10「人や国の不平等をなくそう」
  • SDGs16「平和と公正をすべての人に」
  • SDGs17「パートナーシップで目標を達成しよう

 
昔から音楽療法というものがあるように、音楽には心と体を癒やす力があるといいます。脳を活性化させたりリラクゼーション効果が得られたりと、心身に良い影響を与えてくれるのです。これはSDGs3の健康に関わる目標達成につながります。

また、音楽は言葉の壁をなくし、コミュニケーションを育むツールのひとつです。共に歌い楽器を演奏することで、人とのつながりを強めてくれます。これはSDGs10、SDGs16、SDGs17にある、人や国の不平等をなくし平和な世界を築くのに通じています。

(参照:音楽療法とは)
(参照:トヨタ | トヨタコミュニティコンサート | 音楽×SDGsを考える)

持続可能な開発目標の達成に向けた音楽関連企業の取り組み

音楽関連の企業では、音楽の特性やそれぞれの企業の持ち味を生かし、持続可能な開発目標(SDGs)への取り組みが進められています。ここからは持続可能な開発目標の達成に向けた、音楽関連企業の取り組み事例の一部を見ていきましょう。

人々の心と体の健康維持を支援する音楽の研究

音楽配信事業を展開している企業では「健康×音楽」をテーマに、人の心と体の健康維持を支援する音楽の研究を、専門家と共に行っています。

例えば、副交感神経を刺激する音の要素を含んだ音楽や、睡眠原理と音楽作用の関係性に基づいて制作したヒーリングミュージックなどがあります。

その他にも、「BGM×オフィス」では「音で働きやすい環境を整える」をコンセプトにしたソリューションの提案や、「BGM×福祉」では視覚障がいのある方への情報や娯楽を提供しています。

世界中の子どもたちに楽器演奏の楽しさを伝える取り組み

楽器の製造や音楽教室の運営などを展開する企業では、現地の政府や教育機関と連携し、世界中の子どもたちに楽器演奏の楽しさを伝える取り組みを行っています。

日本の学校では音楽の授業で鍵盤ハーモニカやリコーダーなどの楽器演奏をしていますが、世界の国々では、設備や指導者不足などによって器楽教育が導入されていない国があるのです。

こうした国の子どもたちに器楽学習の機会を提供し、楽器演奏が楽しめる環境づくりを行っています。これまでマレーシアやインド、ベトナム、ブラジルなど計7カ国、129万人以上の子どもたちに音楽や楽器の楽しさを伝えてきたとされています。

また、子どもたちの感性や創造性を育み、心の成長を促す手助けになっている点もポイントです。音楽を通して心の豊かさを育み、平和な世界を目指す取り組みとして、今後も継続していくといわれています。

人々の耳を守るワイヤレスイヤホンの開発

業務用の音響機器やオーディオ機器を製造する企業では、人々の耳を守るワイヤレスイヤホンの開発・販売を行っています。

近年、若年の難聴が問題視されており、イヤホン使用時の音量の上げ過ぎが原因のひとつといわれています。

人間の耳は、周波数によって感度が異なるため、音量が小さいと低音や高音が聞こえづらくなることから、無意識に音量を上げてしまう傾向にあるのです。そこで生まれたのが、音量を下げても聴きやすさを維持できるイヤホンです。

音量ごとに音のバランスを最適に調整してあるため、音量を無理に上げる必要がなくなります。難聴のリスクを軽減し耳への負担を抑えてくれる、人への健康を考えて開発されたワイヤレスイヤホンです。

音楽は心身の健康に良い影響を与えてくれる!持続可能な社会に欠かせないもの

音楽は人の心と体の健康維持に役立つほか、楽器演奏や歌を通して人とのつながりを強めてくれます。また、器楽教育は感性や創造性、協調性を育み、心を豊かにしてくれるものです。

音楽関連企業はこうした音楽の特性を生かして、持続可能な開発目標の実現を目指し取り組んでいます。

ぜひこの機会にいろいろな楽曲や楽器に触れ合い、音楽の良さを再確認してみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: 2022年、各国はSDGs達成に近づけるのか?日本の進捗状況は

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