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BLOG -SDGs and Sustainability

ダンボールアートでSDGsに貢献するアーティストたち

Friday, 30 August 2024

ダンボールを使って生き物やロボットなどあらゆるものを表現するダンボールアート。廃棄ダンボールを使うためSDGsの観点でも注目されており、ダンボールアートの作品展なども開催しています。

そこで今回は、The use of arts to promote sustainability(持続可能性を促進するための芸術の使用)をテーマに、ダンボールアートでSDGsに貢献するアーティストたちの作品の特徴や活動内容をご紹介します。

ダンボールアートとは?

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ダンボールアートとは、その名の通りダンボールを材料にして造形作品を制作することを指します。ダンボールをカットし、接着剤でくっつけていくというシンプルな技法ですが、出来上がるアート作品は、ダンボールで作ったとは思えないクオリティーの高さが魅力です。

中にはダンボールを水で濡らしてこねるといった独自の手法を用いて、木のような質感を生み出すアーティストもいます。

また、ダンボールは私たちの身近にあり手に入りやすいため、アーティストにとって作品を制作しやすいともいわれています。

失敗してもすぐに作り直すことができるほか、立体造形物としては軽いため、持ち運びしやすいところもダンボールアートの良い点です。

(参照:リアルなダンボールアートの作者は高校生 作品作りの魅力を聞いてみた | おたくま経済新聞)

ダンボールアートでSDGsに貢献するアーティストたち

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ダンボールは地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量が少なく、環境に優しい素材といわれています。

廃棄ダンボールを再利用し、新たな価値を生み出すダンボールアートはサステナブルであり、SDGs12「つくる責任 つかう責任」やSDGs13「気候変動に具体的な対策を」にもつながる活動です。

ここでは、ダンボールアートでSDGsに貢献するアーティストたちの作品の特徴や、活動内容をご紹介します。

動物などの生き物をメインに造形する「玉田多岐」さん

 

一児の母であり造形作家として活動する「玉田多岐」さんは、動物などの生き物をメインとしたダンボールアートを制作しています。

美術大学在学中にダンボールに魅せられ、7年間で約150体の作品を制作してきました。ライオンやゾウ、15mの恐竜などの大きな造形も得意としており、木彫りのような質感が特徴です。

玉田さんの制作方法は、ダンボールを柔らかくなるまでなめしてから、ちぎったり丸めたりしてパーツを作り、水で溶いた木工用ボンドで接着していくというものです。

接続部分にワイヤーなどを使わず、ダンボールとボンドのみで作っているのも驚くべきポイント。オフィスのオブジェ制作やショッピングモールで行われるイベントのディスプレー、ワークショップの開催など多岐に渡って活動しています。

(参照:Tamada Taki)
(参照:超リアル! ダンボールアートの世界 :: デイリーポータルZ)

ダンボールの概念を変える活動をする「島津冬樹」さん

 

島津冬樹さんは、ダンボール財布を中心に制作し、本の出版やワークショップなどを通してダンボールの概念を変える活動をするアーティストです。

大学在学中、自宅にあったダンボールで間に合わせの財布を作ったのがきっかけで、ダンボール財布を作り始めたそうです。

また「ダンボールピッカー」という肩書を持ち、世界中を旅しながらご当地ダンボールを集めてきた様子がドキュメンタリーとして映画化されました。

現在はネットストアでのダンボール財布の販売に加え、「ダンボールが宝物に変わる瞬間を感じて欲しい」という思いから、ダンボール財布の作り方を教えるワークショップも主催しています。

(参照:Carton Studioでは 段ボールを拾う 段ボールから作る 段ボールを伝える 段ボールを考える というアプローチを通じて、 段ボールの概念を変える活動をしています。)
(参照:ダンボール財布の奇跡。“DIY”によりゴミが宝物に。)

ペンも図面も使わず接着剤・ボンドのみで制作する「だんぼ」さん

 

2児の父であり、ダンボール作家として活動する「だんぼ」さんは、ペンも図面も使わずどんな作品もダンボールと接着剤のボンドのみで制作するスタイルが特徴です。設計などは行わず、いきなりフリーハンドでダンボールを切り始めます。

可動やギミックのある作品を得意としており、ポーズを変えられるロボットや自動車などリアリティを追求したダンボールアートが魅力です。

接着剤だけで作ったとは思えない、細かなパーツを組み合わせた作品は、まるでプラモデルのようなハイクオリティーな作品に仕上がっています。

(参照:だんぼ@ダンボール作家(danbo@cardboard Artist))

3Dの技術も導入し本格ロボットも制作できる「いわい ともひさ」さん

 

10年間勤務していたIT系の会社を退職し、2015年からはダンボールアーティストとしてさまざまな作品を制作している「いわい ともひさ」さん。

3Dの技術も導入した設計方法でロボットのデザインにも強く、これまでに映画宣伝用のインスタレーションなども制作しました。

また、アーティスト「きゃりーぱみゅぱみゅ」さんのミュージックビデオ用に、ダンボールで制作した衣装を提供しています。

その他にも、自身のネットストアでペーパークラフト用のテンプレートの販売や、ダンボール玩具の開発、子ども向けのワークショップなどの活動も行っています。

持続可能な表現方法で心もわくわく!ダンボールアートの世界に触れてみよう 

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廃棄されたダンボールは単なるごみとして見られがちですが、美しいアート作品として生まれ変わることのできる、宝物のような素材です。

ダンボールアーティストたちの手によって生み出されたさまざまな作品を目にすることで、ダンボールの価値や可能性を感じられることでしょう。

最近では、ダンボールアートの作品展やワークショップなども行われています。ぜひこれを機にダンボールアートの世界に触れてみてはいかがでしょうか。
あわせて読みたい: サーキュラーエコノミー時代の商品にはどんな特徴がある?

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