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サステナブルなお弁当箱とは?昔ながらの素材から新しいものまで

Monday, 27 February 2023

あなたは普段どんなタイプのお弁当箱を使っていますか?昨今では、世界的な脱プラスチックの流れもあり、日用品においてもプラスチック製品の利用を見直す動きが広まっています。

今回は、昔ながらの素材から新しいものまで、プラスチックフリーのサステナブルなお弁当箱をご紹介します!

サステナブルなお弁当箱ってどんなもの?

サステナブルとは「持続可能」を意味し、環境や人に配慮しているものによく使われる言葉です。つまりサステナブルなお弁当箱とは、環境や人に配慮して作られている、お弁当箱を指しています。

では、お弁当箱で現在主流になっているプラスチックはなぜ環境に悪いとされているのでしょうか。それは、プラスチックは廃棄する際に自然分解されず、自然界に長く残り環境や生態系に影響を及ぼしてしまうからです。

適切に処理されなかったプラスチックが海へ流れ、細かく砕かれマイクロプラスチックとなって海洋生物から人体にまで悪影響を及ぼす可能性があるといった論文も発表されています。

このようなリスクを避けるためにも、日常で使うプラスチック製品を減らし、プラスチックごみを出さないようにする工夫が求められているのです。

(参照:【増え続ける海洋ごみ】マイクロプラスチックが人体に与える影響は?東京大学教授に問う

サステナブルなお弁当箱の種類とお手入れのポイント

ここからは昔から使われているものや新製品まで、サステナブルなお弁当箱の種類やお手入れのポイントをご紹介します。

<曲げわっぱ>

杉や檜(ひのき)で作られた曲げわっぱは、一説によると奈良時代から使われていたとされるお弁当箱です。木の調湿作用によって湿気がこもらず、天然の抗菌効果もあるため、お弁当が傷みにくい特徴があります。

蓋を開けた時に香るほのかな木の香りは曲げわっぱならではの魅力で、軽くて持ち運びしやすいのもメリットです。

曲げわっぱには「無塗装、漆塗装、ウレタン塗装」と種類がありますが、ウレタン塗装はプラスチックを使用しており、漆塗装は使っていくうちに剥がれることもあるため、木材のメリットが最も発揮される無塗装をおすすめします。

・お手入れのポイント

無塗装の曲げわっぱは洗剤が染み込みやすいため、使用後は洗剤を使わず水かお湯で洗い、よく乾かしましょう。汚れがひどい場合はクレンザーとたわしを使って、白木の表面を磨くように洗うときれいになります。

使用前にはごはんがくっつかないよう、水でさっと濡らして清潔な布巾で水気を拭きとってから使うのがおすすめです。

<竹かご>

細い帯状にした竹を編み込んで作られた竹かごは、おにぎりやサンドイッチを入れるのにぴったり。竹かごは通気性や吸収性に優れているため、湿気がこもらずおいしさをキープしてくれます。

また竹にも抗菌効果があるため、食材が傷みにくい特徴があります。密閉はできないものの、ペーパーナプキンやカップを敷いて卵焼きやウインナーなど汁気の出ないおかずを入れることも可能です。

竹かごのおしゃれな雰囲気が、ピクニックを盛り上げてくれますよ。

・お手入れのポイント

竹かごを使った後は、水で濡らした布巾で軽く汚れを拭き取りましょう。汚れていなければそのまましまっても大丈夫です。

竹は濡れたまま放置しておくと、劣化や破損の原因になるため、水気はすぐに拭き取ってよく乾かすようにしましょう。

<ステンレス製>

ステンレス製のお弁当箱も、プラスチックフリーでサステナブルなお弁当箱のひとつです。ステンレス製は食材のにおいが残りにくく、錆びにくい特徴があります。丈夫で長持ちするのもメリットです。

またプラスチック製のように、食材の色がお弁当箱に移ってしまう心配もありません。加えてステンレス製は熱伝導率が高いため、保温や保冷の効果が全体に広がりやすいのもメリットです。

・お手入れのポイント

一般的な食器と同じように洗剤で洗えるため、汚れをスッキリ落とせます。ステンレスはアルミカップに長時間触れると錆びてしまうため、お弁当を詰める際にはシリコン製のカップを使用するのがおすすめです。

<コーヒーかすと竹粉からできたお弁当箱>

こちらはコーヒーかすと竹粉からできた天然素材100%のサステナブルなお弁当箱です。

竹製品を製造する際に出る竹粉とコーヒーかすという、本来捨てられるはずのものを生かし、新しい技術でプラスチック代替素材によみがえらせてお弁当箱にしています。

天然素材100%なので廃棄時には焼却処分でき、土に埋めると自然分解する環境に優しいお弁当箱です。

・お手入れのポイント

丈夫で、一般的な食器と同じように洗剤で洗えてお手入れも簡単。食洗機で洗うことも可能です。

サステナブルなお弁当箱で地球に優しいランチタイムを!

サステナブルなお弁当箱には、日本で古くから使われてきた曲げわっぱや竹かごに加え、ステンレスや廃棄物から生まれた新素材のお弁当箱など、さまざまな種類があります。

それぞれの素材で特徴やメリット、お手入れのポイントが異なるため、自分に合った使い勝手を考えて選ぶと良いでしょう。

これまでプラスチック製のお弁当箱を使っていた人も、ぜひこれを機にプラスチックフリーで環境に優しいサステナブルなお弁当箱に切り替えてみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: 環境に配慮したマイボトルの素材|BPA・BPSフリーとは?

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