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サステナブルな文房具とは?種類や特徴をチェックしてみよう
Monday, 02 January 2023
今回は文房具業界の取り組みや、サステナブルな文房具について紹介します!
文房具業界におけるサステナブルな取り組みとは?
文房具業界が行っているサステナブルな取り組みとは、一体どのようなものでしょうか。
<再生プラスチック素材の使用>
文房具業界では、プラスチックの使用を減らし再生プラスチックへの切り替えを推進する動きがあります。
例えばボールペンの原料の多くはプラスチックですが、化石燃料から作ると環境負荷が高くなってしまいます。
古い家電の部品や海洋プラスチックごみなどから作った再生プラスチックを文房具の原料として使うことで、環境負荷を抑えたり海の生態系を守ったりすることにつながります。
<アップサイクル素材で資源を循環させる>
不要になったものから新しい価値を生み出す、アップサイクルの文房具も注目されています。例えば、廃棄衣料のデニムから生まれたノートカバーなどが挙げられます。新しい資源を節約して商品を作ることができるほか、ごみを減らすことにもつながります。
このように資源を有効に活用することも、サステナブルな取り組みのひとつです。
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<ごみの発生や資源の消費を抑える>
くり返し使える商品によって、ごみの発生や資源の消費を抑えるという取り組みを行っている企業もあります。
例えば使い切りのペンの場合、インクが出なくなればペン全体がごみになってしまいます。しかしインク交換や補充ができれば、ペンそのものは捨てずに済み、ごみを最小限にできます。
くり返し使えて長持ちする文房具が増えれば、ごみの発生や資源の消費を抑えることにつながるのです。
サステナブルな文房具にはどんな種類がある?
ここでは、サステナブルな文房具の種類や特徴の一部を紹介します!
<森林認証された木材を使ったボールペン>
原料に森林認証がなされた木材を使用している、サステナブルなボールペンです。森林認証とは、木材を生産している森林が環境や生態系に配慮して適切に管理されていることの証。植林を行うことも決められており、木材を使えば使うほど森林が増えていきます。
森林が増えれば地球温暖化対策にもつながるほか、プラスチックごみの削減にも貢献できます。
<再生古紙で作られたボールペン&シャープペンシル>
本体軸とキャップの95%以上が再生古紙で作られている、ボールペン&シャープペンシルです。
こちらのペンはダンボールの表面と同じ板紙を8回ほど平巻きにした紙管を使っています。そのため再生古紙といっても強度は高く、折れたり変形したりする心配はありません。
また糊にはミルク成分の天然接着剤、印刷部分には環境に優しい水性インクを使用しているなど、とことんサステナブル素材にこだわっているのも特徴です。
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<野菜とお米で作られたクレヨン>
野菜とお米から作られた、環境にも人にも優しいクレヨンです。主に米ぬかからとれた米油とライスワックスをベースに、収穫時に廃棄されてしまう野菜の外葉や規格外の野菜などを活用して着色しています。
100%自然由来で、万が一お子さんが口に入れてしまっても安全な原料だけでできています。
<焼却時に有毒ガスが出ない消しゴム>
塩化ビニル不使用で、焼却時に有毒ガスを排出しない、環境に配慮した消しゴムです。
一般的な消しゴムの多くは塩化ビニル樹脂というプラスチックのほか、フタル酸エステルというプラスチックを成形しやすくする添加物が含まれています。塩化ビニル樹脂は焼却の仕方によっては有毒ガスを発生させる恐れがある他、フタル酸エステルは動物実験で生殖や発達への悪影響が報告されています。
しかし、サステナブルな消しゴムはこれらを使用せず、ケースにも再生紙を利用しているため環境だけでなく人にも優しい消しゴムになっています。
(参照:環境省)
<使用後に土に埋めると植物が育つ鉛筆>
鉛筆のお尻の部分に植物の種子が入ったカプセルがついており、使用後にカプセル部分を土に埋めると種が蒔かれ、植物を育てられる不思議な鉛筆です。
短くて使いづらくなった鉛筆も捨てずに済み、花などが育っていく過程を楽しめます。
もちろん鉛筆本体も環境に配慮して作られており、芯の部分には環境負荷の低いグラファイトと粘土、軸の部分には森林認証された木材を使用しています。
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自宅でオフィスで!サステナブルな文房具を使ってみよう
森林認証の木材を使用したペンや野菜やお米で作られたクレヨン、廃棄時に有毒ガスが出ない消しゴムなど、環境に配慮したさまざまな文房具があることがわかりました。
サステナブルな文房具を選ぶことが、プラスチックごみを減らし、資源を守ることにつながります。ぜひ自宅やオフィスで、サステナブルな文房具を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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