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ヴィーガンとベジタリアンの違い|あなたはどう取り入れる?

Thursday, 16 June 2022

最近よく耳にする、「ヴィーガン(ビーガン)」や「ベジタリアン」という言葉。混同されがちですが、ヴィーガンとベジタリアンにははっきりとした違いがあります。

そこで今回は、ヴィーガンとベジタリアン、それぞれの定義や違いについて、詳しく解説します!

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ベジタリアンの定義

ベジタリアンの語源は、野菜の「ベジタブル」と思われがちですが、実はラテン語の「vegetus(ベジェトゥス)=健全な、新鮮な、元気な」という言葉からきています。

ベジタリアンとは、菜食主義者の総称で、実はさまざまなタイプに分けられます。どのタイプも野菜や果物、いも類、豆類、きのこ類などの植物性食品を中心とした食生活で、肉類を避ける点では共通していますが、微妙に異なる点があるのです。

【ベジタリアンのタイプの例】
・ラクト・ベジタリアン(植物性食品、乳製品は食べる)
・ラクトオボ・ベジタリアン(植物性食品、乳製品、卵、はちみつは食べる)
・ぺスカトリアン(植物性食品、魚介類、乳製品、卵、はちみつは食べる)

このように、どのベジタリアンタイプも植物性食品と乳製品は食べますが、魚介類や卵、はちみつについては、食べたり食べなかったりと違いがあります

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ヴィーガンの定義

「ヴィーガン」という言葉は、1994年にイギリスでヴィーガン協会が設立された際に、生まれた名称です。ヴィーガンとは、ヴィーガニズムを実践する人のことを指します。

ヴィーガニズムとは、「人間の生活目的で動物を苦しめたり、搾取したりすることをできるだけやめて生きよう」という思想のことです。そのためヴィーガンは、基本的に肉類や魚介類、乳製品、卵、はちみつなどの動物性食品を摂りません。

また、動物からつくられる衣類や、動物実験を行ったコスメやシャンプーなど、生活用品全般において動物性製品を避ける傾向にあります。

しかし、日本では「ヴィーガン=完全菜食主義者」とだけ訳されることがあり、動物性食品を摂らない人がヴィーガンだと思われがちです。実際に、食生活のみヴィーガン食を実践している人も少なくないでしょう。

このような、動物性食品は避けるけれど、必ずしも動物性製品を避けるわけではない人を「ダイエタリー・ヴィーガン」と呼ぶことがあります。

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ヴィーガンとベジタリアンの違いについて

お伝えしてきた通り、ヴィーガンとベジタリアンは大きな違いがあります。ベジタリアンは菜食主義ですが、タイプによっては魚介類や乳製品、卵やはちみつなどを食べる人たちがいます。衣類やコスメなどには、特にこだわりを持ちません。

一方、ヴィーガンは「できる限り動物から搾取をしない生き方」を主義としているため、動物性食品を摂らないだけでなく、動物からつくられた製品を避ける人もいるのが、ベジタリアンとの違いです。完全菜食主義のため、乳製品や卵も一切口にしません。

このように、ヴィーガンとベジタリアンは似ているようで、まったく異なるものなのです。

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ヴィーガンやベジタリアンである理由やきっかけ

ヴィーガンやベジタリアンといった菜食主義を実践する理由やきっかけはさまざまです。

<健康を守るため>

自分の健康を考えて、ヴィーガンやベジタリアンを取り入れる人は多くいます。肉類を控えることで、脂質やカロリーの摂り過ぎを防ぐことができるからです。

また、肉類を食べると消化にたくさんのエネルギーを使います。そのため、肉類を食べないことで、胃腸の負担を軽くすることができます

さらに、肉類の赤身や脂身には、血中コレステロール値を高くする働きを持つ、飽和脂肪酸が多く含まれています。飽和脂肪酸の摂り過ぎは、循環器疾患のリスクを増加させるため、肉類を避けることでこれらを防ぎ、健康を守ることにつながるのです。

<動物愛護のため>

動物愛護のためにヴィーガンを取り入れる人もいます。「動物を苦しめるのはかわいそう」という思いから、ヴィーガン食だけでなく、衣類や日用品においても動物性製品を使わない人が多いです。また、動物実験が行われたコスメやシャンプーなども避ける傾向にあります。

<環境保護のため>

環境保護のために、ヴィーガンを実践する人もいます。

例えば、畜産業には広大な土地と大量の水が使われます。そのため、アマゾンの熱帯雨林では畜産用の土地を確保するために、ここ数十年で約20%の土地を森林伐採し、焼き払ったとされています。

また、牛のゲップや排泄物から出される温室効果ガスのメタンは、地球温暖化を促進する原因ともいわれています。ヴィーガンを取り入れることで、こうした問題を間接的に解決へ導くことができるのです。

<宗教上の理由>

宗教上の理由で、ヴィーガンやベジタリアンを実践する人がいます。例えば、イスラム教では豚肉は禁止されており、ヒンドゥー教では牛、豚などの肉類や魚介類、卵も避ける人が多い傾向です。

そのため人口の79.8%がヒンドゥー教徒のインドは、世界で一番ベジタリアンの割合が高い国になっています。

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ヴィーガン/ベジタリアン、自分に合ったスタイルを取り入れよう!

ベジタリアンは菜食主義で、特に日用品などにはこだわりを持たないのに対して、ヴィーガンは完全菜食主義であり、動物由来の製品を避ける人もいることがわかりました。

また、ベジタリアンにはさまざまな種類があり、ヴィーガンの中にも食事のみ取り入れるという人もいます。

このようにベジタリアンやヴィーガンには多様なスタイルがあるため、実践を考えている人は、自分に合ったスタイルで取り入れるのがおすすめです。

健康を守り、環境保護、動物愛護に貢献できる面もあるヴィーガンやベジタリアン。ぜひあなたも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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