水面にプカプカ浮きながら、お腹の上で貝を割って食べるラッコ。そんなかわいらしい姿を見せるラッコが、気候変動の抑制に貢献するとして話題になっています。しかしその一方で、ラッコの個体数が減少し、絶滅危惧種に認定されているのです。
今回はラッコが気候変動の抑制に貢献するといわれる理由や、ラッコが絶滅危惧種に認定された理由を併せて解説します!
ラッコが気候変動の抑制に貢献するといわれる理由には、ラッコの好物であるウニが深く関係しています。気候変動を抑えることとどういう関連性があるのか、詳しく見ていきましょう。
ラッコの存在が気候変動の抑制に貢献することがわかりましたが、そんなラッコが今、個体数の激減によって絶滅の危機に瀕しています。2002年に国際自然保護連合(IUCN)によって、絶滅危惧種に認定されました。
日本においても、米国からのラッコの輸入が禁止されたため、国内で飼育されているラッコは2023年3月時点で3頭のみ。この3頭のラッコも高齢や血縁関係のため、繁殖は不可能な状況といわれています。
(参照:ラッコがいなくなる!? 絶滅危惧種 国内水族館飼育数3匹に減少)
では、なぜラッコの個体数は激減してしまったのでしょうか。
ラッコは、二酸化炭素を吸収する海藻をウニから守ります。それによって気候変動の抑制に貢献できるといえるでしょう。
しかしラッコは絶滅危惧種に認定されており、個体数が減少しています。ラッコを守るためには、石油の流出事故を起こさないことや、有害な化学物質などを流さないようにし、きれいな海を保つことも重要です。
気候変動を遅らせてくれるラッコを守るためにも、海洋環境を汚さないような行動を心がけていきましょう。
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