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デニムのアップサイクルに注目!生まれ変わる仕組みや種類を調査

Thursday, 21 December 2023

持続可能な循環型社会への関心が高まる中、デニムのアップサイクルに注目が高まっています。

アップサイクルは廃棄予定のものに手を加え、価値を高めて新たな製品として提供することをいいますが、デニムのアップサイクルではどのような製品に生まれ変わるのでしょうか?

今回はデニムのアップサイクルについて、デニムが生まれ変わる仕組みや製品の種類を解説します!

デニムのアップサイクルとは?

デニムのアップサイクルとは、古着や廃棄予定のデニムパンツなどをアップサイクルし、再生デニムとして新たな商品を作り出すことをいいます。

例えば、デニムのアイテムを多く取り扱うブランドでは、自社倉庫に眠っていた過去の季節もののアイテムや、製造過程における軽微な傷によって廃棄される予定だったアイテムを活用して、一点ものの価値ある製品に生まれ変わらせるというアップサイクルを行っています。

アップサイクルのポイントは、既存の製品よりも価値を高めて提供するという点です。パッチワーク風のデザインで世界で一つしかないオーバーオールやワークシャツなどを作り、デニムのアップサイクルの可能性を広げています。

アップサイクルプロジェクトでデニムの回収を行う企業も

デニムのアップサイクルプロジェクトとして、お客様から回収したデニムをアップサイクルして「再生デニム」として生まれ変わらせる取り組みを行なう企業もあります。

役目を終えたデニムを集めて、再び新しいデニムパンツへと生まれ変わらせ、商品化するというものです。穴の開いたデニムや破れ、軽いシミなどがあっても回収してくれます。

生まれ変わったデニムパンツは、リアルなビンテージ感がありつつも廃棄デニムとは思えない、きれいめな印象の仕上がりが魅力です。

回収されたデニムが生まれ変わる仕組みをチェック!

古着や廃棄予定のデニムを「再生デニム」として生まれ変わらせるには、一体どのような工程を経ているのか気になるものです。ここからは、先述した再生デニムのプロジェクトを例に、回収されたデニムが生まれ変わる過程を見ていきましょう。

1.デニムの回収
購入店やブランドを問わずに回収する。

2.回収したデニムの選別
仕分けて裁断する。

3.反毛
繊維を綿状に戻す。

4.紡績
デニム再生綿とバージンコットンをブレンドして糸にする。

5.染色・織布・加工
糸を染めた後、生地を織り、加工して検査をする。

6.製品化・販売
仕上げて製品として販売する。

7.消費者が使う
消費者が購入し、愛用する。

8.再び回収へ
役目を終え、再び回収に出す。

デニムは購入店やブランドを問わず回収可能で、より多くのデニムが集まりやすい仕組みになっています。

回収されたデニムは仕分けして裁断され、繊維を一旦綿状に戻すのがポイントです。バージンコットンを混ぜ合わせて糸状にし、糸を染めた後に生地として織られます。

加工して検査をした後、製品として仕上げられ、販売される仕組みです。消費者の手に渡り、愛用したあとに再び回収に出すことで資源の循環につながります。

多くの人がデニムの回収に協力することで、資源の寿命が伸び、デニムの廃棄量を大幅に削減できます。廃棄衣料による環境負荷の軽減に貢献しながら、ファッションも楽しめる、画期的な仕組みです。

デニムは服以外にどんなものにアップサイクルされている?

廃棄デニムから生まれた再生デニムは、服以外にもさまざまなアイテムにアップサイクルされています。具体的にどんなものにアップサイクルされているのか、見ていきましょう。

スニーカー

廃棄デニムをアップサイクルしたスニーカーです。破れや汚れ、パーツの破損などで廃棄される予定のデニム生地を人の手で選別し、洗浄、分解した後、色合わせを考慮しながら一枚のパッチワーク生地に再生します。

パッチワーク生地をスニーカーのアッパー部分に使用し、デニムパンツを連想させるようなタブやレザーパッチを施しているのがポイント。裁断面を切りっぱなしにしているため、履くほどにヴィンテージ感が楽しめるデニムスニーカーです。

ショルダーバッグ

デニム製品の生産過程で、デニム生地を裁断する際に発生する、廃棄予定の端切れを活用したショルダーバッグです。

生地の裁断時に出る端切れは、新品でも捨てられてしまいます。そんなデニム生地の端切れを組み合わせてパッチワーク生地にし、ショルダーバッグに生まれ変わらせています。

種類や色合いの異なるデニムをつなぎ合わせているため、アップサイクルならではの風合いと経年変化が楽しめるのが魅力です。

エプロン

家に眠っている不用になった古着のデニムパンツを新しいデニムエプロンへとアップサイクルしてくれるサービスもあります。

ジーンズそれぞれのシルエットやポケットの形・位置に合わせてアップサイクルするため、出来上がるまでデザインがわからないのもポイント。ワクワク感が味わえる上、新しいエプロンとしてもう一度デニムを愛用できるのが魅力です。

不用なデニムがあったらアップサイクルを検討してみよう!

不用になったデニムの回収を行っているサービスも多いため、個人でもデニムのアップサイクルに参加できるのが良いところです。

デニムのアップサイクルは資源の寿命を伸ばし、衣類の廃棄量削減に役立ちます。家に眠っているデニムパンツやデニムシャツがあったら、ぜひアップサイクルを検討してみてはいかがでしょうか。

あわせて読みたい: サステナビリティを持つ衣料素材とは?環境に優しい製品を選んでみよう

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