洋服をきれいな状態で維持するのに欠かせないハンガー。今、脱プラスチックの流れもあり、環境に配慮して作られたサステナブルなハンガーが登場しています。
今回はサステナブルなハンガーの種類や素材、特徴を解説します!
サステナブルなハンガーとは、プラスチックなどの化石燃料にできるだけ頼らない、環境に配慮したハンガーを指します。
植物生まれの素材や自然に還るもの、リサイクル素材を使用したものなど種類はさまざまです。サステナブルなハンガーはアパレル業界やクリーニング業界だけでなく、家庭用として取り入れる人も増えています。ネットなどで気軽に購入できるのもポイントです。
アパレルショップなどで見かけるハンガーは、木製やスチール製が多い傾向です。しかし、店頭まで流通する際に使用されている「流通ハンガー」の多くはプラスチック製です。
しかもそのほとんどが、役目を終えたあと廃棄処分されていたといいます。
最近では、解決策として流通ハンガーの再利用を進め、プラスチック廃棄物を減らす取り組みが行われています。
また、クリーニング店におけるプラスチックハンガーの問題もあります。ワイシャツやスーツなどは、シワ防止のためにプラスチックハンガーにかけた状態で引き渡されます。
プラスチックハンガーは家庭でそのまま使用されることも多く、最終的にはプラスチックごみとして処分されることがほとんどです。プラスチックごみは自然分解されないため、マイクロプラスチックとして残り続け、海洋汚染の原因になるとして問題視されています。
環境負荷を軽減するため、近年クリーニング店ではプラスチックハンガーの回収やリユースを行う取り組みが増えてきました。
クリーニング店で受け取ったプラスチックハンガーをそのまま自宅で使っている人は、回収に協力するようにしましょう。店舗で回収が行われているか、一度調べてみることをおすすめします。
(参照:【ファッションとサステイナビリティー】FYS 流通ハンガーの循環事業を推進)
これまで主にプラスチックハンガーを使っていた人は、この機会に環境に優しいサステナブルなハンガーを取り入れてみるのもおすすめです。ここからは、サステナブルなハンガーの種類や素材の特徴を紹介します!
サステナブルなハンガーには、植物由来の原料であるバイオマスを始め、「竹・紙・麦わら・廃棄衣類」などさまざまな種類の素材があります。
どのハンガーも環境に配慮して作られていることに加え、従来のハンガーに近い仕様で使い勝手が良いのがポイントです。
ぜひ、丈夫で機能性が高いサステナブルなハンガーを選んで、クローゼットから脱プラスチックを目指していきましょう!
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