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サステナブルなハンガーとは?種類や素材をチェックしてみよう

Monday, 16 October 2023

洋服をきれいな状態で維持するのに欠かせないハンガー。今、脱プラスチックの流れもあり、環境に配慮して作られたサステナブルなハンガーが登場しています。

今回はサステナブルなハンガーの種類や素材、特徴を解説します!

サステナブルなハンガーとは?

サステナブルなハンガーとは、プラスチックなどの化石燃料にできるだけ頼らない、環境に配慮したハンガーを指します。

植物生まれの素材や自然に還るもの、リサイクル素材を使用したものなど種類はさまざまです。サステナブルなハンガーはアパレル業界やクリーニング業界だけでなく、家庭用として取り入れる人も増えています。ネットなどで気軽に購入できるのもポイントです。

プラスチックハンガーの問題点

アパレルショップなどで見かけるハンガーは、木製やスチール製が多い傾向です。しかし、店頭まで流通する際に使用されている「流通ハンガー」の多くはプラスチック製です。

しかもそのほとんどが、役目を終えたあと廃棄処分されていたといいます。

最近では、解決策として流通ハンガーの再利用を進め、プラスチック廃棄物を減らす取り組みが行われています。

また、クリーニング店におけるプラスチックハンガーの問題もあります。ワイシャツやスーツなどは、シワ防止のためにプラスチックハンガーにかけた状態で引き渡されます。

プラスチックハンガーは家庭でそのまま使用されることも多く、最終的にはプラスチックごみとして処分されることがほとんどです。プラスチックごみは自然分解されないため、マイクロプラスチックとして残り続け、海洋汚染の原因になるとして問題視されています。

環境負荷を軽減するため、近年クリーニング店ではプラスチックハンガーの回収やリユースを行う取り組みが増えてきました。

クリーニング店で受け取ったプラスチックハンガーをそのまま自宅で使っている人は、回収に協力するようにしましょう。店舗で回収が行われているか、一度調べてみることをおすすめします。

(参照:【ファッションとサステイナビリティー】FYS 流通ハンガーの循環事業を推進)

サステナブルなハンガーの種類をチェック!

これまで主にプラスチックハンガーを使っていた人は、この機会に環境に優しいサステナブルなハンガーを取り入れてみるのもおすすめです。ここからは、サステナブルなハンガーの種類や素材の特徴を紹介します!

バイオマスハンガー

とうもろこしなど植物由来の資源を主原料とした、バイオマスプラスチックで作られたハンガーです。バイオマスプラスチックは化石燃料の使用を抑えるほか、生分解されるため、環境負荷を軽減できます。

また、環境に優しいだけでなく、軽くて丈夫で扱いやすいのが特徴です。従来のハンガーに近い仕様なので、使い心地が良いのもポイントです。

竹製ハンガー

竹を原料として作られるサステナブルなハンガーです。竹がサステナブルとされる理由は、通常の木に比べて成長が早いからです。

一般的な木は木材として使えるようになるまでに、数十年かかるといわれています。一方、竹は3年程で木材として加工できるまでに成長するのです。また、竹は水だけで育つため、殺虫剤や化学肥料を使わずに済みます。

伐採しても新しい茎が伸びるほか、木と同様に二酸化炭素(CO2)も吸収するなど、あらゆる面でサステナブルな資源です。竹製のハンガーは軽くて丈夫で手触りが良いのが特徴です。

紙をパウダー状にして成形したハンガー

紙製とは思えない見た目ですが、紙をパウダー状にしたものを原料の一部に使ったハンガーです。
紙から作られているとは思えないほど、従来のハンガーと使い勝手がほぼ変わりません。

ジャケットやコートなど、重量のある冬物のアウターをかけるときにも役立ちます。また、壊れたハンガーもメーカーが回収し、再資源化して新しいハンガーに再生します。さらに、プラスチックハンガーに比べてCO2排出量を約30%削減できるといわれています。

麦わら素材の原料を使用したハンガー

プラスチックの原料を削減し、麦わら素材の原料を40%使用したサステナブルなハンガーです。環境に優しいだけでなく、耐久性や機能性に優れているのがポイントです。

例えばシャツのボタンを上まで閉めた状態で、ハンガーから取り外すこともできます。また、薄くて軽いのに丈夫なため、重量のあるアウターにも耐えられます。

薄型で綿密に設計されたデザインなので、かさばらないのも魅力です。カーディガンやキャミソールなどをかけてもハンガーからずり落ちてしまう心配がありません。

(参照:米国特許取得の高機能サスティナブルハンガー【mozü hanger】2021年10月6日(水)Makuakeにて販売開始)

廃棄衣類をリサイクルしたハンガー

廃棄衣類を回収し、専用工場でリサイクルして作られるハンガーです。いろいろな繊維が混ざりあう独特な色合いと、他にはない質感が楽しめます。

日本の家庭から廃棄される衣類は年間でおよそ48万トンにおよびます。そのうちリサイクル率は約5%です。こうした問題の改善として、廃棄衣類を生かしてハンガーを作る取り組みが進められています。

サステナブルなハンガーでクローゼット内を脱プラスチック!

サステナブルなハンガーには、植物由来の原料であるバイオマスを始め、「竹・紙・麦わら・廃棄衣類」などさまざまな種類の素材があります。

どのハンガーも環境に配慮して作られていることに加え、従来のハンガーに近い仕様で使い勝手が良いのがポイントです。

ぜひ、丈夫で機能性が高いサステナブルなハンガーを選んで、クローゼットから脱プラスチックを目指していきましょう!

あわせて読みたい: ウールがサステナブルな素材といわれる理由|選び方のポイントも

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