まずは環境に優しいランドセルの特徴について見ていきましょう。

環境負荷の低い素材を使用

環境に優しいランドセルは、環境負荷の低い素材を使用しているのが特徴です。主に、捨てられるはずの廃材をリサイクルしているものが多く、資源を無駄なく使っています。

果物やリサイクルPET素材など、これまでには考えられなかったような原料で作られているのも、環境に優しいランドセルの魅力です。

動物素材は不使用

従来のランドセルの中には、牛革などで作られている本革タイプのランドセルがあります。しかし、環境に優しいランドセルは、動物素材のものは使用していません。

動物愛護の観点からもサステナブルであることを大事にしているため、動物素材のものを使わないのが特徴です。動物愛護の考えを持つヴィーガンのご家庭にもおすすめのランドセルです。

子どもが使いやすいように配慮されている

素材だけこだわっていても子どもにとって使いにくかったら意味がありません。環境に優しいランドセルは、子どもにも優しいのが重要なポイントです。安全性や機能性が高く、子どもが使いやすいように設計されています。

例えばマチがしっかりあって収納しやすく、背中のクッションによって身体への負担が少なく背負えるなどの工夫がされています。

また6年間保障などのサポートが充実しており、壊れても修理すれば長く使えるのもメリットです。

環境に優しいランドセルは、驚くような素材から生まれたものも多くあります。ここではどんな原料をリサイクルしているのか、実際に販売されている環境に優しいランドセルの種類や特徴を見ていきましょう。

廃棄処分の生地をリサイクルしたランドセル

ランドセルを製造する際に、どうしても使い切れない生地の余りが出てしまいます。余った生地は倉庫で保管されますが、品質管理上期間を設けているため、期限が過ぎてしまうと廃棄せざるを得ません。そんな廃棄処分の生地をリサイクルして作るランドセルがあります。

資源を無駄なく使うことでごみを減らし、資源消費を抑えることに成功しています。刺繍などは控えめにし、シンプルなデザインながら従来の機能性を兼ね備えた環境に優しいランドセルです。

古着のリサイクルポリエステルを使用したランドセル

循環型のリサイクルポリエステルを原材料にしたランドセルがあります。こちらは一般的なペットボトルから作られるリサイクルポリエステルではなく、古着や工場で余った生地から作られるリサイクルポリエステルを使用しているのが特徴です。

小学生を持つ保護者からの意見を取り入れ、とにかく軽くておしゃれに見えるランドセルに仕上がっています。

今までのランドセルのイメージを覆すような、リュックのような軽さとおしゃれなデザインが魅力です。新しいランドセルに興味がある親子におすすめです。

アップルレザーを使用したランドセル

ヴィーガンレザーとしても人気の高い、アップルレザーを使用したランドセルです。アップルレザーとは、廃棄予定のリンゴの皮をアップサイクルしたもので、本革を思わせるような繊維の細かさと肌ざわりを感じられます。

また耐水加工・はっ水加工を施しているため、雨に強く、汚れも落ちやすいのが特徴です。ランドセルに革の質感や肌ざわりを求める人におすすめです。

パイナップルの葉をアップサイクルしたランドセル

こちらはジュース工場で廃棄されるパイナップルの葉をアップサイクルしたランドセルです。シックな色合いでジェンダーレスなデザインが魅力。

製造の際に化学物質などを一切使用していないため、生産者の健康を守っています。動物由来の原料を使用していない植物由来のレザーなので、ヴィーガンやエシカルな視点でランドセルを選びたい人におすすめです。

廃棄予定の漁網をリサイクルしたランドセル

廃棄予定の漁網をリサイクルした素材をメインに、リサイクルPET素材、リサイクルファスナーなどを使用して作られた、環境に優しいランドセルです。

軽い素材で大容量なので、たくさん入れても重く感じないのがポイント。教科書やノート以外に水筒が入るほど余裕があります。

また、リュックのように胸ベルトがあるため、走っても肩ひもがずり落ちる心配がありません。子どもが楽に背負えて、海を守ることにもつながるランドセルです。

環境に優しいランドセルは廃棄予定の生地や果物の皮を使うなど、資源を有効活用し、環境負荷をできるだけかけずに作られています。

素材にこだわっているだけでなく、子どもが使いやすいように配慮されているのも良い点です。SDGｓに配慮したランドセルは、子どもにも地球にも優しい選択になることでしょう。

ぜひ、小学校の入学準備には環境に優しいランドセルを検討してみてはいかがでしょうか。

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