SDGs達成を目指す墨田区の取り組み|2030年のビジョンとは
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SDGs達成を目指す墨田区の取り組み|2030年のビジョンとは

Friday, 24 January 2025

隅田川と荒川に囲まれた豊かな水辺と下町の雰囲気、東京スカイツリーなどの観光スポットで有名な墨田区。

ものづくりが盛んなまちでもあり、働きがいを起点にした生きがいのある豊かな暮らしを目指して、SDGsに取り組んでいます。

今回は「SDGs達成のための、地域の取り組み」をテーマに、墨田区における2030年のビジョンや、実現に向けたSDGsの取り組みを解説します。

墨田区における2030年のビジョンとは? 

墨田区は、SDGs(持続可能な開発目標)のキーワードである「誰一人取り残さない」を区のあり方として捉え、地域住民の豊かな暮らしを支えるために持続可能な経済・社会・環境を将来に渡って築いていくことを目標にしています。

 

それぞれの立場でできることを実行し、経済・社会・環境への取り組みが良い形で循環する「働きがいを起点にした、生きがいのある豊かな暮らし」が、墨田区が描く2030年のビジョンです。主に以下のことに重点を置いています。

 

・経済…企業や事業者が生み出す付加価値によって稼げる仕組みづくり

・社会…誰もが働きやすく、やりがいを感じながら健康で生き生きと暮らせる社会づくり

・環境…カーボンニュートラルを見据え、持続可能な働き方、暮らし方ができる環境づくり

 

(参考:https://www.city.sumida.lg.jp/kuseijoho/sdgs/index.files/SDGs-pr.pdf)

「墨田区SDGs宣言」とは? 

墨田区ではSDGsの達成に向けて積極的に取り組んでいる・または取り組もうとしている区内の事業者や団体などを応援する「墨田区SDGs宣言」を実施しています。

 

SDGsの達成に向けた取り組み内容をSDGs宣言」として募集し、宣言証を発行された事業者や団体は、区有媒体などでPRを行うことができるという仕組みです。

 

また、宣言証を発行特に優れた取り組みを表彰する「すみだSDGsアワード」を実施し、さらなるSDGsの推進を図っています。

 

SDGsを推進することで、企業イメージの向上や新たな事業の創出、資金調達機会の確保にもつながっています。

 

(参考:https://www.city.sumida.lg.jp/sangyo_jigyosya/sangyo/pr_brand_hyousyo/SDGssenngenn.html

https://www.city.sumida.lg.jp/sangyo_jigyosya/sangyo/pr_brand_hyousyo/SDGsaward.html)

墨田区におけるSDGsの取り組みをチェック! 

墨田区は2030年のビジョンを実現するために、経済・社会・環境に関するそれぞれの課題と向き合い、SDGs達成に向けた取り組みを推進中です。ここからは、墨田区におけるSDGs の取り組みを見ていきましょう。

 

<「ACTiON! すみだSDGs」として多種多様なイベントを開催> 

墨田区では行政、区民、企業、大学などが織りなす持続可能なまちづくりをテーマにACTiON! すみだSDGs」として多種多様なイベントを開催しています。

 

例えば、海のサステナブルを学び、海藻を手に取りながら未来の地球環境について考えるプログラムや墨田区で生産されたご当地野菜の販売などです。

 

また、「もったいない!」をテーマにピッグレザー(豚革)を活用したレザー小物づくりなどのワークショップも開催しています。

 

イベントは駅前の広場などで行われ、幅広い世代にSDGsを体験してもらう機会になっています。

 

(参考:https://www.city.sumida.lg.jp/kuseijoho/sdgs/index.html)

 

<産業共創施設をオープン> 

墨田区では、社会の課題解決を目指すスタートアップ企業の支援を目的として、2023年10月に産業共創施設をオープンしました。

 

最新技術を持つスタートアップ企業と、区内でものづくりをしてきた中小企業が集まり、コラボレーションが生まれる場となっています。

 

スタートアップ企業の支援を通じて共創を生み出し、墨田区における未来の産業集積のアップデートへとつなげていく取り組みです。

 

(参考:https://sic-sumida.net/)

 

<保健所と子育て支援、教育センターの機能を併せ持つ施設が誕生> 

保健所の機能をメインに、子育てと教育支援の機能を一カ所に集約した施設が2024年11月に誕生しました。デジタル化による情報連携を進め、関係機関の機能が一体となることでより良いサービスを区民に提供していくとしています。

 

また、施設内はバリアフリーになっており、高齢者や障害のある方、ベビーカーを利用している親子連れの方など、誰もが利用しやすい点もポイントです。

 

(参考:https://www.city.sumida.lg.jp/kuhou/backnum/240317sdgs/pdf/all.pdf)

 

<すみだ清掃事務所が担当する「フードドライブ」> 

墨田区では「フードドライブ」の常設窓口を設置しています。フードドライブとは、家庭で余った未利用の食品を持ち寄り、それらを福祉団体やフードバンクに寄付する取り組みのことです。フードバンクとは、寄付された食品を必要としている人に届ける活動をする団体を指します。

 

フードドライブを受け付けている常設窓口は、すみだ清掃事務所や墨田区役所、図書館や消費者センターなどの公共施設です。

 

お米やレトルト食品、ベビーフード、調味料、缶詰類などを受け付けており、食べものを必要とする人の生活支援に加え、食品ロス削減にも貢献しています。

 

(参考:https://www.city.sumida.lg.jp/kurashi/gomi_recycle/3r_torikumi/3r_jissen/fd_permanent.html)

 

<ペットボトルリサイクル「ボトルtoボトル」を推進> 

墨田区は飲料メーカーと連携協定を結び、区内の家庭から出る使用済みペットボトルから、新たなペットボトルへとリサイクルする「ボトルtoボトル」を推進しています。

 

ケミカルリサイクル技術を用いて廃ペットボトルを分子レベルまで分解し、不純物を取り除くことで石油由来のペット樹脂と同等品質の原料に再生できます。製造過程によるCO2排出量を47%削減し、温暖化の防止に貢献する取り組みです。

 

(参考:https://www.city.sumida.lg.jp/kuhou/backnum/240317sdgs/pdf/all.pdf)

SDGsの取り組みで進化し続ける墨田区に今後も期待!

墨田区が描く2030のビジョンは、経済・社会・環境それぞれの課題解決に向けて、取り組みが良い形で循環する「働きがいを起点にした、生きがいのある豊かな暮らし」です。

 

達成するために「墨田区SDGs宣言」や「すみだSDGsアワード」を実施し、行政や企業、区民が一丸となってSDGsに取り組んでいます。進化し続ける墨田区に、今後も注目していきましょう。

 

あわせて読みたい: SDGsはなぜ2030年を目標達成期限にしているの?

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